こんにちは、人財戦略室の陳です。
この記事は 『CRESCO Advent Calendar 2019』  18日目の記事です。
初めてのエンジニアブログの執筆です。恐縮です。昨年までは現場でエンジニアをしていたのでそんな経験も活かして(?)採用チームで企画した1dayインターンシップの新しいコンテンツについてご紹介したいと思います。

はじめに

クレスコは文理不問で採用をしているというのもあり、1dayインターンシップでは学生に少しでもIT業界やSEの仕事を知ってもらうために、プログラミング体験に焦点を当てたインターンシップを実施しています。思い通りのものを作る難しさと楽しさ、チームで作業を進めることの大変さと大切さを体感してもらいたいという思いがあります。

既存のコンテンツとして、過去にエンジニアブログでも紹介されている、社員が開発した対戦型シューティングゲーム「sourcer」を利用しており、学生からも大変好評です。そして今回21卒向けインターンシップより、そのsourcerに次ぐ新たなプログラミング体験のコンテンツを学生に提供すべく、ドローンを使った1dayインターンシップ、通称ドローンインターンを企画しました。

企画に至るまで

sourcerがweb上で動くアプリケーションであるため、新たな企画では実際のモノが動くコンテンツにしたいというこで候補に挙がったのが、ライントレーサーとドローンでした。それぞれ実機を購入し、動かしてみてインターンシップのコンテンツとして成立するかどうか検証したうえで、ドローンを新規コンテンツとすることが決まりました。

ドローンすごく楽しそう!とわくわくする反面、本当にインターンシップとして企画できるのだろうかという不安も大きく、正直私は21卒向けのインターンシップでドローンは厳しいかなあと思っていたりもしました。なのでまさか本当にドローンが採用されると思わず、コンテンツ決定の場で上長に「よし、ドローンでいこう!」と言われたときは鼻血が出るかと思いました。今ではドローンインターンに参加している学生の楽しそうな姿を見たり感想を聞いたりすると嬉しくて鼻血が出そうです。

使用ドローン

そんなドローンインターンで使用しているのは、プログラミング教育用の「Tello EDU」というトイドローンです。携帯アプリでの操縦が可能なのですが、何よりプログラミングで制御して飛ばせるというのが今回の企画にぴったりでした。トイドローンではありますが基本的な機能は備わっており、付属のミッションパッドを使った制御も可能でなかなか優秀でかわいいやつです。

通信方法はWi-Fi接続によるUDPソケット通信でドローンにコマンドを送って制御します。言語はScratch、Python、Swiftに対応していて、企画当初は初学者向けにScratchを使おうと考えていました。しかしやはり実際のソースコードに触れてほしいという思いと、せっかくIT業界のトレンドでもあるPythonが使えるのだから流行りに乗ろう!ということでPythonでドローンを制御することにしました。インターンシップでは言語について触れることはありませんが、企画側としてはホットな言語が使えるのは少しテンションが上がりました。個人的にはそのうちSwiftでも試してみたいなあとぼんやり思ったりしています。Swiftまったく触れたことありませんが。

現場にいた時もPythonはよく話題にあがっていましたが、私自身は業務で使ったことはなく、採用チームに来てからはしばらく開発環境に触れることもないだろうと油断していたので、まさかこんなところで触れることになるとは思ってもいませんでした。

ドローンインターンの内容

企画した1dayインターンシップの中身としては、採用チームが顧客役となって要望を出し、学生は既にあるPythonプログラムに手を加えて、顧客の要望通りに動くドローンを「納品」するというものです。基本的にはコマンドを送ればいいのでソースコードはいたってシンプルですが、要望の中に少し考える要素を入れたり単調にならないように工夫しています。初めてプログラムに触れるという学生も多く、自分の書いたコードでドローンが思った通りに飛ぶというのはやはり嬉しく、良い経験となっているようです。

私自身もドローンで一通り基本的な動きや映像出力などできることを試していく中で、トライアルアンドエラーを繰り返しながら初めて映像出力に成功したときは、それはそれは感動してどきどきしてしまいました。飛ばせただけでも嬉しかったですが、少し苦労している分成功したときの喜びも大きく、エンジニアとしての大切な気持ちを思い出した瞬間でした。まさに1dayインターンシップに参加する学生に感じてほしい気持ちです。

ドローンの動きの検証では、参考資料やサンプルコードが少ない上にわけのわからないエラーを吐きまくられて半泣きでしたが、色々な方の協力のもとこうして新たなコンテンツとして成功させることができたので本当に感謝しています。おかげさまでこれまで3回実施したドローンインターンで学生の満足度は100%となっていてこれまた鼻血もんです。

今後の展望

インターンシップのコンテンツとしては学生の満足度も高く今のままでも十分成立はしていますが、ドローンの機能として本来できることを考えるとまだまだ伸びしろたっぷりです。今後は画像認識や編隊飛行などを制御できるようになればと思っています。特に画像認識ができればドローンインターンとしても幅が広がるので期待が膨らみます。

また、ドローンインターンは学生向けに企画したコンテンツですが、インターンシップに留まらず社内でも活用していただければと思っています。ありがたいことに既に、各部門で月1 行われている部会のコンテンツとしてお声がけいただいたりもしていますし、単純にドローンでこんなことできるんじゃないかといったアイディアや、面白そうだから何かやってみたい!なんか気になる!なども大歓迎です。皆さんがちょっとわくわくするきっかけになればいいなと思います。

Special Thanks

最後に、今回の執筆含めドローンインターンに企画段階から技術支援していただいている社内勉強会「ゆるコツ.make」と くりくりさん、執筆にあたりフォローいただいた経企梶さん、ご協力いただき本当にありがとうございます。
そして拙い文章ではありますが最後まで読んでいいただきありがとうございました!