こんにちは。
先端技術事業部 IoTソリューションセンターのオノナーツです。
最近の悩みは、ぼけ始めた愛犬(16歳)がエンドレスにご飯を欲しがることです。
本日は、私が2020年3月に受験予定の メンタルヘルス・マネジメント検定試験 について、試験勉強の中で学んだ事やチーム運営の中で有用だと感じた事を書いていきたいと思います。
大阪商工会議所が主催している、職場内での心の健康に関する客観的な指標を問う資格試験で、年に2回3種類のコースで公開試験を実施しています。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験のウェブサイトによると、試験の性質や立ち位置として「働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して、職場内での役割に応じて
必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得するための資格試験」と説明されています。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験のウェブサイトから抜粋した2020年の受験コースはこちらです。
コース | Ⅰ種(マスターコース) | Ⅱ種(ラインケアコース) | Ⅲ種(セルフケアコース) |
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対 象 | 人事労務管理スタッフ 経営幹部 |
管理監督者(管理職) | 一般社員 |
目 的 | 社内のメンタルヘルス対策の推進 | 部門内、上司としての部下の メンタルヘルス対策の推進 |
組織における従業員自らの メンタルヘルス対策の推進 |
到達目標 | 自社の人事戦略・方針を踏まえたうえで、メンタルヘルスケア計画、産業保健スタッフや他の専門機関との連携、従業員への教育・研修等に関する企画・立案・実施ができる。 | 部下が不調に陥らないよう普段から配慮するとともに、部下に不調が見受けられた場合には安全配慮義務に則った対応を行うことができる。 | 自らのストレスの状況・状態を把握することにより、不調に早期に気づき、自らケアを行い、必要であれば助けを求めることができる。 |
出題内容 |
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問題構成時間 | 選択問題:2時間 論述問題:1時間 |
選択問題:2時間 | 選択問題:2時間 |
配点 | ①選択問題 100点 ②論述問題 50点 ※論述問題は、実務を遂行するうえで必要な知識とその応用力、総合的判断力などを問います。 |
100点 | 100点 |
合格基準 | ①②の得点の合計が105点以上。 但し、論述問題の得点が25点以上。 |
70点以上の得点 | 70点以上の得点 |
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、職場での役割によって3種類のコースを設定していますので、自身のキャリアに合わせて受験コースを選ぶことになります。
プロジェクトマネージャー、リーダー、プロパーで現場に常駐している人ならⅡ種(ラインケアコース)で間違いないかと。
チームを健康的な環境に保つためのTipsが体系的に学べます。
Ⅱ種(ラインケアコース)を取得済みの人や、人事関係者ならⅠ種(マスターコース)で決まり。
普段チームメンバーの一人として客先常駐している私は、今回Ⅱ種(ラインケアコース)を受験する予定です。
今までふわっとしか理解できていなかった、労務に関する法規制や昨今の仕事/余暇に関する一般的な志向変化の傾向が、体系立てて学べます。
また、ストレスを感じる環境の理解とフォロー方法、エスカレーション先の選択能力が磨かれる気がします。
メンタルヘルスに関する問題にあたり、選択に迷ったときに、雰囲気で振る舞いを決めるのではなく、根拠を持って答えが出せるようになります。
では、試験勉強で触れることになるデータをひとつご紹介します。
これは仕事のストレスの原因となりうるものを、作業内容及び方法、職場組織、職場の物理化学的環境の3つに分類して整理したものです。
作業内容及び方法 |
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職場組織 |
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職場の物理化学的環境 |
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こうして確認してみると、チームリーダーはメンバーに対して、労働時間や仕事の量や質、人間関係が相互に様々な影響を及ぼしているという知識を持った上で、
働きやすい環境の構築を強く意識していく必要があることが分かりますね。
まず、メンバーをよく見ること、声をかけることが大切です。
基本的には誰だって、声をかけられるのは嬉しく安心するものです。
しかし、プライベートな問題に職場の人間が立ち入りすぎるとかえって問題になることも・・・そこで現実的には以下の対応がよいかと考えられます。
- 仕事のストレスの原因となりうるもの(先ほどの表に書かれた内容)を極力排除する
- 排除しきれなかったストレスの原因に接している部下に関しては、しばしば声をかけて心身の健康状態を確認するとともに、必要であれば上長にエスカレーションし、ストレス緩和の対策を講じる。
- 私生活での変化や出来事を体験した部下に対しては、さりげなく心身の状態を尋ねるなど、無理のない範囲で注意をむける。
- ストレス要因が認められなくても、勤務態度や言動に変化が見られた部下に対しては、必ず声をかけ、心身の状態を確認する。
心の問題はデリケートで、どう扱っていいか自信が持てない方が殆どかと思いますが、こうした検定試験を利用して、客観的な指標やデータに基づいて体系だてた知識を蓄えて、メンバーに対して適切な状態把握や対処がとれるようになれば、現場の士気も上がり、最終的にはよいパフォーマンスで仕事をこなせるチームを構築することができるようになります。
ふだん技術系のスキルアップに励んでいるエンジニアの皆さん!
圧倒的な技術力でぐいぐい引っ張るのもありですが、あまりひとりで色々背負い込みすぎず、ぜひぜひバランス良くチーム力を高める工夫をしてみるのはいかがでしょうか。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験、おすすめです。
次回は、合格報告と実践で使えるさらなるTipsのご紹介ができるよう、私も試験日まで精一杯勉強していきたいと思います♪
それではまた~