技術研究所 (技研) のまつけんです。

 

新型コロナの影響で、相変わらず在宅勤務中心の生活が続いています。今回は、2×4と1×4の木材を使って、私が自宅に構築した「最強の在宅勤務環境」について紹介したいと思います。

これまで2年近く、下の図のような環境でPCを使っていました (突起物、配線などは省略、図の見易さを優先するため、実際の配置とは微妙に異なる):

2メートル程度の2×4材を垂直に2本ほど立て (こちらの製品[1]で「突っ張り棒」化して、床と天井に突っ張らせる)、120センチ程度の2×4材3本を横に渡し、そのうちの1本にガススプリング式アーム[1]を取り付けます。このアームは1本のポールでラップトップPCと液晶モニタの両方を取り付けることが出来る優れものです。

ラップトップPCは仕事用 (会社からの貸与品)、デスクトップPCはプライベート用の私物です。液晶モニタをこれら2台のPCで切り替えて利用するので、HDMI切替機[3]を通して接続していました。また、音声の出力も、それぞれのPCとモニタの3系統の出力があるので、ミキサ[4]で纏めてからスピーカに接続していました。スピーカは図示していませんが、アームを固定している横木の上に結束バンドで固定しました。

机[5]の上には、基本的に、キーボード、マウス、電卓、メモ用紙だけです。なお、画面の高さは、姿勢を正して座ったときの面高さと画面の中央が一致するように調整しています。しかし、この構造 (以下、version 1) には大きな問題があります。それは、重心が支持基底面上に無いことです。「重心が支持基底面上に無い」例といえば、やはりこちらの動画 [6] (7分5秒から) でしょうか。特殊な仕掛けが無ければ、あのように前のめりになることは不可能ですね。というわけで、version 1も床と天井のどちらかが抜けたりすると、すぐに倒れてしまいます。また、デスクトップPCを床に置くと、吸気口やファンに埃が溜まってしまいます。

そのような理由で、突っ張りの力が無くても自立するよう、4本足にバージョンアップしたい (そして、デスクトップPCを置く棚も整備したい) と考えていました。こちらが、version 2の見取り図 (構想段階) です:

version 1に増築する形で構築されているのがわかるかと思います。濃い茶色のH型の部分はversion 1の流用です。ただし、version 1の運用中に横木の高さが高すぎることに気づいたので200ミリほど下げることにしました。これをアジャイル方式で組み立てていたのですが、つい先日、ほぼ完成となりました。

現在(version 2.1)は、垂直方向の2×4材が机の脚を兼ねるようになっているので、スチール製の脚は廃止しています。なお、図示していませんが、左右に100円均一のワイヤーネットを固定することで、HDMI切替機やミキサを固定しています。

次回は、メイキングということで進化の過程に加えて、オススメの工具・部材、組み立てのコツなどを紹介したいと思います。