この記事は『CRESCO Advent Calendar 2020』 3日目の記事です。
まず、サンプルを作ったのでご覧ください。
祝日一覧表を作成するアプリです。
基本的なCRUD機能を備えたアプリですが、こちらをローコードで作成することができます。
Power Appsは以前もっちーさんのUiPath Appsの記事を投稿されていましたが、それと似たような役割を持っています。
Power Appsの利点として、office製品に限らず様々なクラウドデータソースとコネクトしてデータのやり取りができるアプリを簡単に作成できる点だと思いますので紹介していきます。
最初にお断りさせていただきます。
本記事中Power Appsの開発画面操作はほとんどありません。
データソースを作って、Power Appsと接続するだけで冒頭にあったアプリを作ることができます。
今回のデータソースとして、ExcelファイルをOneDriveにおいて使用します。
データソースの作り方は下記動画をご覧ください。
動画では
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データ列の生成
テストデータを入力(セルの書式設定に注意!)
データテーブルを生成
テーブル名を指定
の4つの操作を行っています。
このExcelファイルをOneDriveに置きましょう。
上記で作ったExcelファイルとPower Appsを接続してみましょう。
Power Appsを開いて「データから開始」->「他のデータソース」を選んでください。
次にOneDriveをデータソースで選び、配置したExcelファイルからデータテーブルを選んでください。
※OneDriveから選べなければ「+新しい接続」からOneDriveを選択してください。
※Excelファイル内でデータテーブルを生成していないと選択肢がでてきませんのでご注意ください。
データソースが読み込まれ、Power Apps編集画面が表示されたらファイルを保存すれば完了です。作成方法は以上です。
え!?Power Appsでの開発は!?と思われたかと思います。
実はデザインをまったく気にしなくてよければ、データソースを決めるだけでアプリが作れます。
自動生成されたファイルで操作できる画面は下記3つです。
下記機能があります。
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データソースの項目一覧の表示
最新のデータ取得ボタン
リストの並び替えボタン
新規項目の追加ボタン
下記機能があります。
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項目の詳細表示
項目の編集ボタン
項目の削除ボタン
下記機能があります。
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新規項目の入力
項目の追加ボタン
項目追加の取り消しボタン
記事冒頭動画の、操作後のデータソースをみると列と追加したデータが増えています。
こちらをみて下記2点お気づきになりましたか?
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C1に__PowerAppsId__列が追加されている(文字が一部隠れてます)
B3の時刻情報が入力した値と異なっている
二点目についてはクラウドデータを扱うため、UTCのタイムゾーンでの値が保存されます。
アプリではLocal(今回は日本)のタイムゾーンが反映されるため、入力した値が表示されます。
このデータ格納方法は注意してください。
日時情報の扱いについては、アプリとクラウド側で差異が起こりやすいところなので別の機会に紹介したいです。
以上、Power Appsの紹介と簡単な作り方をお伝えしました。下記2点が理解いただければ本記事が役立ったといえるでしょう。
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データソースからアプリが自動生成できる
自動生成ゆえ入力フォームやデータの格納方法に注意が必要
注意については補足する記事が今後できればと思っております。
最後に繰り返しとなりますが、Power Platformの魅力の一つはPower Appsのみにとどまらず他の製品と接続しやすさにあると思います。
また、Power Platform製品と組み合わせることで以下のことも可能です。
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Power Appsで項目を追加したトリガーで、Power Automateによる処理を行う。
Power Appsで入力した情報を使い、Power BIで集計し分析できる。
ユーザが使う際に必ず使うインタフェース部分を簡単にし、システム構築のスピードを上げてみませんか?
以上です。最後まで読んでいただいてありがとうございました。