こんにちは。技術研究所の「110」です。
今回は先週開催されたリフレッシュMeetup公開版 第3弾の報告レポートです。
今回は会場を神田 the Cに移し、参加者も60人以上とこれまでで最大の規模になりました。
前回よりも広い会場にもかかわらず、椅子は終始ほぼ満席の状態でした。
今回のテーマは「ちょっとおいしい、ここだけの話」ということで、普段はちょっと聞けないような話が勢ぞろいしました。
以下、当日のプログラムです。
No. | 発表枠 | タイトル | 所属・氏名 |
1 | 通常枠 | イノベーションとUX | 株式会社クレスコ 鈴村 昌司さん |
2 | 通常枠 | 仲間を集める | ディップ株式会社 白川 みちる様 |
3 | 通常枠 | 電気?なにそれ?美味しいの? -光るだけが電気じゃない- | 東京大学 学振特別研究員 中村 裕美様 |
4 | 通常枠 | -AIニュースのキュレーションサイト「AINOW」の掲載記事を分析- | ディップ株式会社 亀田 重幸様 |
5 | 通常枠 | ミャンマーで金融システムに挑む!~途上国ゆえの失敗とフィンテック展開~ | 株式会社日本ブレーン 小野寺 一孝様 |
6 | LT枠 | 意外と知らない電子書籍の世界 | 株式会社ムービングスクワッド 小池 たお様 |
7 | LT枠 | 野菜栽培SNS Cropnetの中の人 | 株式会社マイファーム 松浦 沙織様 |
8 | LT枠 | チャットボットとAI | 株式会社クレスコ 井上 祐寛さん |
9 | LT枠 | セルフマネジメントに関するちょっといい話 | 株式会社クレスコ 梶 翔馬さん |
以上、総勢9名の皆さんにご登壇いただきました。
それでは当日の発表をダイジェストでお伝えしたいと思います。
「イノベーションとUX」 株式会社クレスコ 鈴村 昌司さん
イノベーションとは?UXとは?と言ったところから、ユーモアを交えて丁寧に説明していただきました。
どちらも私たちの業界ではよく耳にするワードですが、一体なんなの?と言うことについて聞ける機会って意外と少ないですよね。
また、私たちは「イノベーションには何が必要なのか」と問われたとき、何かすごいアイディアや、圧倒的な天才性が必要だと思っている方、多いんじゃないでしょうか。
実は、「デザイン思考」が大事なんだそうです。
デザイン思考とは、ユーザーを中心に考えて設計をすること、ユーザーの利用状況や考えてることや目的を深く追及してそれを解決する策を考えるというプロセスで設計を進める考え方なんだそうです。
天才的なヒラメキは必要ないとなれば、鈴村さんの言うように私たちの誰かもいつか「イノベーター」になれる日が来るかも?
「仲間を集める」 ディップ株式会社 白川 みちる様
前回の公開版リフレッシュMeetupでも登壇していただいたディップ 白川様。
今回はエンジニアの組織作りについて発表していただきました。
もともとエンジニアが少なかったということから、まずは少人数チームから始め、初の新卒採用や新卒教育に取り組んだそうです。
高齢化していたチームに新卒が入ってくることでチーム全体の若返りや教育担当者本人の成長に繋がったり、と新卒採用をすることの重要さを強く感じたのだそうです。
毎年新しい若手がやってくることが当たり前のように感じていましたが、採用活動をしないことには新しい風は吹かないわけですね。
現在は
①エンジニアの仕事環境の改善
PCのスペック向上、採用教育・組織戦略をみんなで考える
②開発チームの存在を知ってもらう
学生向けの勉強会や他企業との合同勉強会の開催
③採用のバリエーションを増やす
勉強会からパワーランチへ招待、Wantedlyを利用したスカウト
④採用管理を徹底する
月30人との面接、採用スピードの向上
といったことに取り組んでいるそうです。
発表後の質疑も大変盛り上がっていました。
「電気?なにそれ?美味しいの? -光るだけが電気じゃない-」 東京大学 学振特別研究員 中村 裕美様
次は東京大学の中村様です。
研究員の方のお話しということで、普段聞けないような話だったためか、みなさん興味津々でした。
電気味覚の歴史から始まり、電気味覚ってなんなの?ということを分かりやすく説明していただきました。
中村様は電気味覚を調味料のような形で利用することを探る研究をしているのだそうです。
また、この電気味覚の特徴を「姿のない味」と解説されていましたが、これは電気の味というのは匂いもない、栄養もないという意味なんだそうです。
この特質を生かし、具体的にはフォークやカップなどの食器に電気を流して、塩気を感じさせることを試みているそうです。
塩分を摂取しすぎていると言われても、料理の味を薄くすると物足りなく感じるし、どうせなら美味しいと感じるものを食べたいと思いますよね。
そんな時に塩を足すことなく、塩気だけ感じることができるのだそうです。
実際の食卓に並ぶまではまだまだ時間がかかるということでしたが、今から使えるようになるのが待ち遠しいですね。
「-AIニュースのキュレーションサイト『AINOW』の掲載記事を分析-」 ディップ株式会社 亀田 重幸様
ディップの亀田様からは、AIニュースサイト「AINOW」について発表いただきました。
AI開発者にアンケートを行ったところ、情報収集に苦戦するという意見が多かったそうです。
そこでそのニーズに合わせて、サイトを作ったということでした。
「AINOW」のお勧めの活用方法は以下3つだそうです。
①導入事例
②AI関連のイベントのお知らせ
③AI開発でハマるポイント
AI開発でハマるポイントは開発者にはありがたい情報ですよね。
今後もアップグレードしていくそうなので、今後も注目ですね。
また、2016年の上半期ダイジェストの分析を発表いただきました。
チャットボットによる作業の自動化や、ロボット関連のニュースなど時代の流れを感じますね。
人気のある記事はまとめ系が多いらしく、イベント情報のまとめサイトなんかは特に人気なんだそうです。
AI開発をする際には是非活用したいですね!
「ミャンマーで金融システムに挑む!~途上国ゆえの失敗とフィンテック展開~」 株式会社日本ブレーン 小野寺 一孝様
小野寺様も前回の公開版リフレッシュMeetupでも登壇していただき、2回目の発表でした。
今回はブログ非公開につき、省略します。
「意外と知らない電子書籍の世界」 株式会社ムービングスクワッド 小池 たお様
LTトップバッターはムービングスクワッド 小池様です。
今ではKindleなどでお馴染みの電子書籍についての意外な話ということで、日本の電子書籍の歴史からお話しいただきました。
CD-ROMやフロッピーディスクなどを使った電子書籍などが昔はあったんだそうです!
なんだか不思議な感じがしますね。
日本の電子書籍のシェアはコミックが8割なんだそうで、これは日本独特なんだそうです。
確かに、今時のマンガは長編モノが多いですから、電子書籍で購入したら収納場所も気にならないですし、絶版したものも簡単に手に入るというのは大きなメリットですよね。
更に今注目すべきはWEBコミックなんだそうです。
WEBコミックでは、出版社などにとらわれず、マンガを出版できることから色々なマンガが溢れる市場になっていて、今後はそこから有名なマンガが出てくるのでは?とのこと。
気になる方はアプリをダウンロードしてさっそく読んでみてはいかがでしょうか。
自分好みのマンガが見つかるかもしれません。
「野菜栽培SNS Cropnetの中の人」 株式会社マイファーム 松浦 沙織様
マイファーム 松浦様には農業とITについてお話しいただきました。
マイファーム様は体験農園という取り組みをしていて、畑のみならず道具や肥料の貸し出しやアドバイザーも担ってくれるんだそうです。
ちょっと農業って興味あるけど、いきなり始めるのはハードルが高いな……という方にぴったりですよね。
学童のイベントにしたり、収穫体験を観光イベントにしたりといった取り組みもしているそうです。
そんな体験農園を利用している方がコミュニケーションをとれる農業SNSが「Cropnet」ということで、栽培記録をつけたり質問を投稿するとベテランさんに回答をもらえたり、コミュニティ活動をすることができるそうです。
特にリアルタイムで、農園で発生している病気の情報やアドバイザーの不在などをお知らせが見られるのはSNSならではですね!
関西を中心に、関東や九州にも体験農園があるそうなので、これを機に畑を借りてみるのもいいかもしれないですね。
「チャットボットとAI」 株式会社クレスコ 井上 祐寛さん
井上さんからは今流行りのチャットボットについて発表していただきました。
ボットを使って作業の自動化をして、みんながうれしい作業の効率化が実現!
なんて話は最近よく聞きますね。
弊社ではまだボットによる自動化は模索中ですが、是非今後は導入したいものの1つです。
チャットは会話ベースで作業が進みますから、会話が大事なのですが、ここが一番難しいんですね。
自然な会話や相手の意図を正確に読み取ることが難しいということを2つの例をだして説明していただきました。
かみ合っているようで、かみ合っていない。絶妙にずれた会話に場が和みました。
私もSiriと話しているとき同じような体験をしたことがあるので、ちょっとしたデジャヴを感じながら聞いていました。
今後は会話の精度もどんどんあがり、チャットボットでできることの幅も広がることは間違いないでしょう。
こんな微笑ましい会話は今のうちかも!?
「セルフマネジメントに関するちょっといい話」 株式会社クレスコ 梶 翔馬さん
第1弾公開版リフレッシュMeetupでもマネジメントの発表をされていた梶さん。
今回はセルフマネジメントのお話でした。
変わりたい、達成したいと思っているのになかなか達成できないことってありますよね。
こうした変わりたいと思っているはずなのに、変われないのは人間の体にある「免疫機能」が関係しているんだそうです。
免疫機能は変化が起ころうとするとそれに対して拒否反応を起こすのですが、それは良い変化でも起こってしまうため、変わりたいという気持ちと裏腹にそれを阻害するような行動をとってしまうということです。
そういわれると、すべて「免疫機能」のせいにしてしまいたくなりますが、なんとこの厄介な機能に打ち勝つための方法があるそうです。
それは、なぜ改善を阻害する行動をとってしまうのか、その行動の裏の目的はなんなのか、それはどんな固定観念から来るものなのかということを対話ベースで分析することだそうです。
やってみました。
目標:朝は余裕を持って起きる
阻害行動:前日の不要な夜更かし、スヌーズ機能を駆使して後回し
裏の目的:今やれることはやってしまって後で楽をしたい
ギリギリまで睡眠を優先したい
固定観念:忘れっぽい(明日やることにすると忘れそう)
結局時間に間に合ってるから、結果オーライだと思っている(!!!)
私の場合、なぜ朝は余裕を持って起きる必要があるのかを改めて動機づけをする必要がありそうです……。
発表のスライドはこちらから!
さいごに
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
リフレッシュMeetup公開版は今後も開催予定です。
今回のブログをみて興味を持たれた方は是非次回の参加をお待ちしております。