この記事は『CRESCO Advent Calendar 2021』 11日目の記事です。

 

こんにちは、システムズエンジニアリングセンターのnabemiです。
人事部門での採用&研修担当を経て、現在は新卒1~3年目若手社員のキャリア支援等を担当しています。

本記事では若手社員のキャリア支援の一環として実施した、他人に目標をたててもらうワークショップ「タニモク」を紹介します。

皆さんは、「やりたいことがあってもなかなか行動に移せない…」「自分のやりたいことがはっきりしない…」ということ、ありませんか?タニモクはそんな方にお勧めのワークショップです。
若手社員に限らず、キャリアデザイン、目標設定、チームビルディング等様々な目的で活用できる手法ですので、実施事例とともにタニモクの特徴をお伝えできればと思います。

タニモクとは

タニモクはパーソルキャリア株式会社様が提供するワークショップです。内容を一言で紹介すると、4名一組で参加者同士目標を立て合うワークです。一人ずつ主人公となり、以下の手順で進行します。

  1. 主人公が自分の状況を説明する
  2. 他の人が主人公へ自由に質問をする
  3. 他の人が主人公の目標を立てる
  4. 主人公が新たな自分の目標を立てる

ワーク実施に必要なマニュアルや台本、映写資料一式がタニモク公式HPにて提供されているため、気軽に開催することが可能です。

【タニモク公式HP】
https://tani-moku.jp/index.html

タニモク実施のメリット

私が初めてタニモクを経験したのはパーソルキャリア様主催のワークショップに参加した時でした。実際に経験して感じた、タニモクのメリットをご紹介します。

  1. 自分にはない新たな発想に出会える
    自分で目標を考えるといつも同じパターンになりがちですが、他の人に目標をたててもらうことで、自分では思いつかないような観点での目標に出会えます。
  2. 他の人の目標を考えることで振り返りのきっかけになる
    他の人の目標をたてることで「それって自分にも当てはまるんじゃない?」と思うことが多く、自分を見つめ直すきっかけになります。
  3. とりあえずやってみよう!という気になる
    他の人にたててもらった目標を参考に自分の目標をたてると今までと違った観点での目標となり、ちょっとウキウキします。
    また、自分でもやろうかな…と思っていたことを明確にできる、なんてこともあると思います。

タニモクを実施してみた

今回は新卒1~3年目の若手社員を対象にタニモクを実施しました。
2021年度上期期末~下期にかけて「キャリアデザインを描く」をテーマに全3回のワークショップを企画したのですが、タニモクはその一つ(第二弾)として実施しました。ちなみに、キャリアデザインを描くワーク第一弾と第三弾は以下をテーマとしています。

  • 第一弾:自分のありたい姿を考える(9月)
  • 第三弾:タニモクで立てた目標とアクションの振り返り(12月)

今回タニモクを実施した目的は2点あります。

  1.  2021年下期の目標やアクションを考えるきっかけとしてほしい
    タニモクを実施した10月は、年度末(2022年3月)までの目標を考える時期。
    他の人からアイデアをもらうことで、目標を考えるヒントを得てほしいと考えました。
  2.  同期同士の親睦を深める機会としてほしい
    タニモクのグループ編成は同期同士としました。
    コロナ禍により、なかなか顔を合わせる機会を作れない同期との交流の場としてほしいと考えました。

その他、実施概要は以下の通りです。
参加者数 :134名
ワーク時間:2時間45分
使用ツール:Teams(オンライン開催)

大規模人数での開催、またTeamsのブレイクアウト機能を初めて利用したイベントとなりました。

振り返り

実施後の参加者の声として主に挙がった意見をまとめてみました。

  • 同期同士の交流が深まった
  • 気付きや学びを得ることができた
  • 今後のことを考えていくきっかけとなった

「同期の近況を聞けたことが良い刺激となった」との声が多くあった印象です。その他「自分の考えにない観点で目標をたててもらい参考になった」との意見も多かったです。
参加者の声から、タニモクの目的2点は概ね達成できたのかなと思います。次回の振り返りワークで、今回の気付きを実践できたという声を聴けたら嬉しいです…!!

一方、課題も多くあります。参加者から挙がった意見を参考に私の考える主な課題を以下に記載します。

  • 時間設定
  • 進行方法
  • 参加者が目標設定に悩んでしまった場合の対応

通常4名一組実施の場合は3時間確保した方が良いとされています。しかし、今回は都合上2時間45分の開催となり少々タイトでした。
そして大規模人数かつ初のTeamsブレイクアウト機能利用ということで、予定通りに進められない場面がありました。。。
また、中には他人の目標をたてるのに苦戦したグループもあったようです。グループワーク中にフォローできる体制を整えることも運営側の課題です。

課題を挙げるとキリがありませんが、まずは参加者を少人数とする方が開催のハードルが低いかもしれません!

まとめ

本記事では他人の目標をたてるワークショップ「タニモク」の内容と実施事例を紹介しました。

タニモクは、

  1. 自分にはない新たな発想に出会える
  2. 他の人の目標を考えることで振り返りのきっかけになる
  3. とりあえずやってみよう!という気になる

そんなワークショップです。目的やテーマ設定によって、様々なシーンでの活用が可能です。
(参加者間の仲を深めることが目的の場合、プライベートの目標を立て合うのも面白そうです!)
今回は大規模人数での開催でしたが、3~4名集まれば実施可能です。新たな気付きや刺激を得たい方社内やチーム内の親睦を深めたい方は是非開催してみてください!