こんにちは。技術研究所の「110」です。
先週のポケモンネタに乗じて、今回は箸休め的な記事を書こうと思います。
みなさんは最近どんなゲームを何でやりましたか?
PlayStation VRがもうすぐ発売ということもあり、据え置き型のゲームも盛り上がっているようですが、今は圧倒的にスマホかポータブルゲームが主流のように感じます。
特にスマホを持っている方でゲームアプリを入れていない人はそうそういないのではないでしょうか。
スマホのゲームの魅力といったら、まず挙げられるのは多くは無料で始められることじゃないでしょうか。
あらゆるジャンルのゲームが無料で、しかもクオリティの高いものもたくさんでていますよね。
最初は無料でダウンロードしたのに、ついつい楽しくなって課金し気が付いたらとんでもない額になっていた……なんて話も聞きますよね。
しかも日本のゲームのみならず海外のゲームも手軽にできちゃうのがまた魅力的ですよね。
最近だと日本語に翻訳もされていてずっと快適に楽しめるので、みなさんも知らず知らず海外発信のゲームをしていることもあるのではないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、今回は私が海外のゲームを日本語でプレイしていてちょっと面白かった日本語を紹介します。
実際のプレイの流れにそって紹介していきたいと思います。
まずはアプリを立ち上げないことには始まりませんね。
アイコンをタップすると、この画面です。おかしなところ見つかりますか?
※画面はイメージです。
私はおかしいと思うのです。
”荷積中…”
たぶん、英語では”Loading…”とかだと思うんですよ。
一応、意味を調べてみました。
loadingの意味:荷積み、船荷、装薬、付加保険料
(weblioより抜粋)
はい。1番に荷積みがでてきます。
でも、今回の”loading”はよくゲームをするときに”セーブ”とセットで出てくる”ロード”のことで、”ゲームのデータを読み込む”ということですよね。
つまりは”読み込み中”とか、なんなら”ロード中”でもいいんじゃないかと思うんです。
辞書的な意味は合っていても文脈に合致していない例でした。
さて、”荷積”は無事完了したので、さっそくプレイしたいと思います。
このゲームはミステリー感満載の街で登場人物たちに言われたものを探したり、魔物を倒したりするのがメインでした。
美女「市役所で古の仮面を探してきてほしいの」
お安い御用です。スタミナは十分あります。というわけで、画面にある市役所をタップします。
ここで次の面白い日本語の登場です。
※画像はイメージです。
さて、いざ市役所に入るぞ!探すよ!というところで、”検索”ボタンの登場です。
うーん、検索。調べてみましょう。
けん‐さく【検索】:調べて探しだすこと。特に、文献・カード・ファイル・データベース・インターネットなどの中から必要な情報を探すこと。「―の便を図る」「索引で関係事項を―する」
(goo辞書抜粋)
間違っていないのですが、”検索”というと本やネットなどで調べものをするイメージですよね。歩いて探し回ってとなると”探索”とか”捜査”とかがいいような気がしますが。
いやいや所詮スマホの画面の中での”探索”、”捜査”なんて”検索”と変わりないじゃないか。なんてメタ的な皮肉がこめられていたら参ってしまいますが。
さて、細かいことを言っても仕方ないのでとにかく困った美女を助けるのが優先です。
仮面を手に入れるために次々と指示されたものを制限時間以内に探していきます。
傘、リンゴ、象の像…いろんなものが混とんとした部屋の中をひたすら見つけてはタップしていきます。
次は帽子です。ありました。帽子。野球帽子が床に!すかさずタップしますが、正解になりません。
なぜ、、野球帽子は帽子じゃないのか。
念のため他にも帽子を探しました。そしたら、別にも帽子はありました。
ガイコツが麦わら帽子をかぶっているんです。
こちらをタップ!すると正解!なんと、正解なんです。
そして次の指示は”帽子”!!!!何事でしょうか。
自棄になって野球帽子をタップすると正解、無事ゲームクリア…。
これは実際に英語モードで検証していないので定かではないですが、恐らく帽子を示す英単語にポイントがありそうです。
英語では大きく2種類の帽子を表す単語があります。
“cap”と”hat”です。
これは同じ”帽子”ですが、ちょっと意味が違うんですね。
capは今回の野球帽子のような前にツバがあるものやツバがないものを指します。
対するhatは麦わら帽子やシルクハットのような全体にツバのついたものを指します。
日本語ではあまり意識せずに同じ言葉で表していても外国語では厳密に言葉が区別されていることはよくありますね。逆もしかりですが。
さて。ゲームクリアの報酬として古の仮面を手に入れました。
さっそく美女にお渡ししましょう。
美女「おう!これだよ、俺がさがしてたのは!助かったぜ。」
あれ、なんだか美女のキャラ変わってませんか?
さっきはもっと奥ゆかしい女性のように見えましたが、急に男前になってしまいました。
英語にも女性的(男性的)な言葉回しがないわけではないですが、一人称や語尾をみて性別の区別がつきやすいのは日本語の特徴かもしれませんね。
日本語に訳すときには気を付けたいですね。
さて、いかがでしたか。
普通にプレイする分には特段問題ないものがほとんどでしたが、こうした違和感は外国語を日本語に訳したとき独特のものですよね。
私たちの仕事もオフショアが進んだり市場が海外になることも増えてきます。
そうしたときにこういった違和感は仕事の質やスピードに少なからず影響があると思います。
ITの技術も私たちエンジニアにはとても大事ですが、人とのコミュニケーション力も当然要求されます。
普段からこうした違和感を察知することを心掛けて自分から発信するときにはできる限り適切な表現を心掛けたいですね。