こんにちは。
技研「110」です。

 

以前書いた記事で、応用情報処理技術者試験の勉強中と書いたのですが、あれから関連する記事をあげないまま数か月が経ってしまいました。
実は挫折してしまいました。なんてことはなく、自分なりに勉強を続け10月16日に試験を受けてきました。

私は勉強することよりも、受験票に貼る写真を用意したり当日慣れない土地へ朝から電車に乗っていくことの方がずっと面倒な性質なのですが…。
今回は勉強をしただけに、(前日に)写真もしっかり用意して、(スヌーズ機能を駆使して)朝もちゃんと起きて受けてきました。

今秋の試験について速報やら、色々な意見が飛び交っていますが、受けてみた私の感想とポイントになりそうなところを書きたいと思います。
今回は午前編です。
問題と解答はこちらから

まず、全体として

全体的に午前問題は例年より難易度があがったように感じたという人が私の回りでは多かったです。
個人的には難易度が高くなったというよりは、傾向が少し変わって解きづらくなったという感じがしました。
特に分野でいうと午後問題でセキュリティが必須になったことが影響しているのか、午前問題もセキュリティ関連の問題の割合が多くなっていました。
しかし、特段難しい問題というわけではなく定番の問題が複数でてきていたように思います。
今後は午後問題の対策も兼ねてセキュリティを得点源にするとかなり解きやすくなりそうですね。

さらに”BI”の活用事例を問う問題など、(情報処理試験にしては)旬なワードが出題されていたのも人によっては解きづらさを感じたところかもしれません。
過去問を解くだけではなかなか得点しづらい部分だと思いますが、IT系の企業に勤めている方なら会社での新規事業として立ち上がってきているものやそうでない方も情報系の雑誌の特集に出てくるようなワードは簡単な定義だけでも理解しておくと思わぬところで役に立ちそうです。

テクノロジ系

WebSocketやRFIDを問う問題など少し傾向が変わりましたね。
やや計算問題が多かったようにも感じました。

しかし対照的にWebページのアクセシビリティを問う問題やMTBFとMTTRの関係を問う問題など、”待ってました!”と言わんばかりの定番問題も多くでていました。

計算問題はストラテジ系でもでますし、そちらの方がより計算量が多い場合がありますので計算は苦手という方は、テクノロジ系でいかに素早く解くことができるかがポイントになると思います。
上でも書いた通り、毎年でるような定番問題や過去問題で選択肢にでてきたワードを問う問題が多くでます。
午前問題は無料のスマホアプリもたくさんあるので、日常的に問題を解くことで自分の中の定番問題を増やしておくと回答時間の短縮に役立つと思います。

マネジメント系

概ね例年通りの難易度でしたが、PMBOKやJIS Q 20000-1、金融庁など固有名詞が飛び交っていましたね。
PMBOKって言われてもPMP持ってないし…JIS Q 20000-1ってなんだよ…なんて人もたくさんいると思いますが
マネジメント系は実プロジェクトでの経験や一般常識である程度太刀打ちできるので、これらの言葉はあまり意識しなくていいと思います。

またシステム監査の問題が2問、磁気ディスクのバックアップの問題もあったようにセキュリティや被災時の対応を問う問題はテクノロジ系と同様に対策して損はないと思います。
マネジメントそのものが10問しかないので、あまり重点を置くところでもありませんが、システム監査は午後問題の選択肢にもなるので一度要点を押さえておくといいでしょう。

ストラテジ系

ストラテジではリサイクル法からの出題にざわついていましたが、基本的には解きやすい問題が多かったと思います。
正味所要量の問題が模試でもでていましたし、定番問題になりつつあるようですね。
営業利益などの問題と比べると計算量も軽く、一度解いておくといい問題の1つだと思います。

また、著作権がらみの話も押さえておきたいポイントです。
今回は産業財産権の4つの組み合わせを問われていました。
こういった問題は情報処理試験のみではなく、行政書士の試験など幅広い試験で問われているので押さえておくと後々役立つことがあると思います。
情報処理試験の対策として覚えることはあまり難しいことはなく、『著作権は産業、お金を儲けることと関係なく発生する権利である』ということが1番大事なポイントです。
アニメのキャラクターの著作権がその作者や制作会社にあるのと同じように、個人の趣味の創作にも著作権が生じます。
その作品で利益を得ているかどうかとは別の問題であるため、”産業”財産権にはあてはまらないのです。
システムのプログラムも著作物として扱われるため、著作権を誰が得るかということもよく問われますね。
ひねった問題が少なく、形式も決まっているので一度関連する過去問題を解いておくと十分だと思います。

最後に

こういった資格を取得することの意義を問われる場面をよく見かけますが、とても難しい問題だと思います。
しかし、私は就職するまでプログラミングもしたことがなく、家のインターネットの設定をするのも一苦労というタイプでした。
私のように右も左もわからず、現場の人と共通言語を持たないままITの世界に飛び込んだ場合には自主学習の有効なアウトプットになると思います。
なんだかんだ言っても、受かれば嬉しいものです。
自分のキャリアや自信にうまくつなげたいですね。

午後編は12月の公式解答の公開に合わせて執筆予定です。