はじめまして、技術研究所の「どらお」です。
10月に「技術研究所 研究発表会」を開催しましたので、そのレポートをしたいと思います。
技術研究所では社内外向けイベントの企画、運営を多数行ってきましたが、
私たちが普段研究している内容やその成果を、イベントとして紹介するのは今回が初めての取り組みです。
私たち、技術研究所が普段どのような目標に向かってどのような取り組みをしているのか、
本社社員の方々に知ってもらうことを目的とした発表会です。開催場所は最近設立された本社27階のフューチャーセンターです。
発表については、ポスターセッションと、プレゼンテーションセッションの2部構成のオープンハウス形式で行いました。
今年度の技術研究所では、3つのテーマのもと研究を進めていします。
・「開発技術」
・「機械学習」
・「IoT」
ポスターセッションでは、この3チームが2016年上期で実施してきた研究とその結果(中間報告)を紹介しました。
「開発技術」
開発技術チームでは、最新技術に特化した研究というよりは、今まで現場に適応、標準化出来ていない開発手法、管理手法を調査、検証、汎化し生産性の向上を支援する取り組みを行っています。
・テーマ「品質の即時可視化による早期是正の支援」
チケット駆動管理をレビュー管理に取り入れることで、プロジェクトの状況をリアルタイムに管理し、
プロジェクト品質の作りこみを早期から実施できるようにする取り組みです。
「機械学習」
最近、話題に事欠かない機械学習ですが技術研究所でも専属のチームを設けて研究を進めています。
今回、機械学習チームからは2つのポスターを発表しました。
・テーマ「機械学習による栄養コーチ支援エージェント」
機械学習を用いて、栄養指導のチャットサービス上で栄養士の役割をエージェントエンジンに置き換えることで、サービスの質の向上や人件費の抑制を目指す取り組みです。
・テーマ「OCT画像と機械学習を用いた眼病診断補助」
機械学習を用いて、医療画像(健常画像、疾患画像)を学習させ、画像から罹患状態を判別し、
診断の精度向上を目指す取り組みです。
こちらはクレスコHPからプレスリリースされております。
「IoT」
すでに身近なものとなりつつなるIoTですが、さらなる価値向上のために技術研究所では日夜研究に取り組んでいます。
・テーマ「Fog層追加による IoT の拡張性の向上」
IoTの世界ではネットワークに接続する機器から大量のデータが発生し、通信網がボトルネックになることが見込まれるため、Fog層と呼ばれる中間層を設けることで、効率よく、効果的にリソースを活用することを目指す取り組みです。
ポスターセッションでは、活発に意見交換をする場面が見られ、それぞれのテーマについて社員の方々が強い関心を持っていることが感じられました。
プレゼンテーションセッションでは、ポスターセッションのテーマについて事例内容を紹介し、より深くテーマを紹介しました。
また、SIG活動についての紹介、またエンジニアブログについての紹介もさせて頂きました。
※SIG (Special Interest Group) とは
特定の興味ある事柄について、専門性をもった人たちが集まり、
メンバー同士が互いに知識や情報を交換して、一定の結論を出す場を指します。
SIG活動については、近日中にブログにて紹介予定です。
今回は技術研究所が研究している内容を知ってもらう良い機会になったと感じています。
次回の研究発表会は2016年度末開催予定です。
今回は社内のみ公開でしたが、次回はグループ会社やパートナー様をお呼びする予定です。
内容についても、各テーマにおける最新技術の動向報告や、技術研究所が描く未来についてなどを発表
よりパワーアップさせていきたいと思いますのでご期待ください。