この記事は『CRESCO Advent Calendar 2022』12日目の記事です。
みなさんこんにちは。北海道開発センター第三部のishikawaです。

 

2022年度に新卒採用で入社し、3か月の研修を経て7月からは金融業界のエンハンス業務に携わらせて頂いております。
本記事では私が弊社の”アジャイル技術コミュニティ”に参加してどう変わったかをご紹介します。

皆さんは「○○の技術に興味はあるけど今の仕事で使わないしな・・」と思ったことありませんか?
コミュニティ活動はそんな人たちにお勧めです!
業界問わず若手社員の方や、新人教育に携わる方、アジャイルに興味のある方のお役に立てると嬉しいです。

アジャイル開発とは

ソフトウェア開発手法のひとつでアジャイル(agile)は「敏捷」や「機敏」という意味です。
初耳の方はひとまず”小さなチームで俊敏に開発するやり方”と捉えてください。
最近流行ワードのひとつとして業界では名前を聞くことが増えているのではないでしょうか?

アジャイル開発のメリット

トラブルが起こったときに対応しやすい

仕様変更や想定外のバグが起こったときでも、次の開発サイクル(1~2週間程度)で解決するため作業状況の遡りが少なくなりやすいです。

ユーザーの意見を開発に取り入れやすい

アジャイルでは1つの開発サイクルが終わるごとに、ユーザーとのコミュニケーションを図ります。これはユーザーの意見を、次の開発サイクルで即座に反映できるためです。
ユーザーにとっても、アジャイル開発はプロダクトと自分たちの要望の間にズレがないかの確認のチャンスが多く都合が良くなりやすいです。
不確実性の高い開発でも、高いユーザー満足を実現できる手法と言えます。

アジャイル開発のデメリット

顧客理解や余裕ある予算が必要

柔軟性の高い開発方法ですが、これは逆に言えば開発が二転三転しやすいということです。
ユーザーの意見を積極的に取り入れていくうちに、開発期間が苦しくなることは起こりえます。

スケジュール/進捗管理がしにくい

現在の学びから計画が変わり続けるため、スケジュールや進捗状況の管理・共有の難易度が高いです。
途中変更への対応や顧客とのコミュニケーションに割く時間が多いのも、納期に間に合わない原因となります。
大規模であったり複雑なシステムの場合は、管理や共有での難易度の高さがより顕著になりえます。

アジャイル技術コミュニティとは

弊社の4つ存在する技術コミュニティ(ロボティクス/アジャイル/クラウド/AI&データサイト)の1つです。
私はその中でもCAP(アジャイルコミュティ活性化チーム)という係で活動しております!
活動内容としては、「社内外にアジャイルを布教すること」を基本的な方針としています。
ちなみに私は小規模案件がたくさん動いているPJだから役に立つんじゃね?と思いコミュニティに入ってみました!(あとナウい気がした)

今までにはCAPでは勉強会の開催を主にやってきております!
これからの活動としては、新たなコンテンツを作成した勉強会の継続や、アドベントカレンダーの参加、外部勉強会への参加と社内への共有を予定しております。

“ふりかえり”を実践してみた

アジャイルのプラクティスにふりかえり(retrospective)というものがあります!ふりかえりはその名の通り直近の作業をふりかえってよかった点や課題の解決策などを話し合い、次につなげる活動です。
今回私たちCAPが用いたのはKPTという手法です。
これはK:Keep、P:Problem、T:Tryの頭文字で、Keepでは良かったことや継続したいことを書きます。Problemは問題に感じたことを記載し、TryではKeepやProblemを基に次回の改善点や挑戦したいことを書き出します。Actionでは、Tryの中で行動に移すものを選出し、現実的にできる行動に落とし込んでいます。
以下画像が前回我々が実施したふりかえりのメモです。

やってみた感想としては、アイディアの発散と収束を短時間でやるためチームの信頼感が大切だと思いました。
遠慮なく発言できるチームの場合は生産的になりやすいですが、チームに問題がある場合は問題解決に繋がりにくいとも感じます。
普段のミーティングなどでも、議題や参加メンバーに依りますが試してみる価値があるのではないでしょうか?

参加して何が変わったか?

□メリット

  • チームを意識するようになった
    →チームの一員としてのコミュニケーションをアジャイル学習を通して体系的に意識するようになった
  • 通常業務ではやらないことができた(ファシリ/メール送信/Forms/各種ツール)
    →普段の現場では使うツールや言語が限られる中で、自分にとって新鮮なことにチャレンジできる
  • 学習に関して前向きになった
    →今までは必要な資格取得を目指していたが、ニュースなどを含めて前向きに見るようになった

□デメリット

  • 業務時間圧迫
    →コミュニティ活動を業務時間の範囲内で収めるため、単純に活動時間が業務作業時間を圧迫している
  • 良くも悪くも目立つ
    →社内外に対して露出の機会が増えるため、チャンスでもあり失敗も目立つ

まとめ

コミュニティに入るのは多くの社会人にとってプラスになると思いました!
弊社に限らず、技術的なコミュニティに所属すると興味を持続させて開発現場/チームと違う世界が見やすいのは間違いないはずです。
例えば今あなたが見ているこのアドベントカレンダーも、アジャイル技術コミュニティに入らなければ私は書いていなかったでしょう。
それ以外でも、外の世界や価値観を自分のキャリアに役立つ形で知れるのは、長い年月キャリアを築く我々にとって財産になると思っています。
すぐに役立たないかもしれないことでも、若いうちに実体験として仕入れることが大事なのではないでしょうか?

以上です。
長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました!