2016年度 技術研究所オープンハウスを開催しました

 

技術研究所のけんたろう&(あ) です。
先週、3/27(月) の夕方~夜に、外部のお客様もお招きし2016年度の技術研究所の研究成果の発表などを行うオープンハウスを、本社27Fのフューチャーセンターで開催しました。昨年10月にも上期分の研究発表会を社内向けに行いましたが、今回は一年を通しての分ということでパワーアップしています。

年度末の忙しい時期にも係わらず社外のお客様 32名、グループ会社の方々 32名を含む計 166名のみなさまにご来場頂きました。以下、内容をかんたんにご紹介します。

第一部: 研究と未来

第一部はプレゼンテーションと特別対談です。まず、技術研究所・綾塚が「研究とはなんだろう?」というタイトルで、15分ほど話しました。研究とは物事について深く追求し、知識を蓄積させることだけでなく、それを次の人たちのために参照できる形で残すことが重要で、また、研究者とは部署や肩書がある人だけが行うものではなく、誰もが「野生の研究者」たりうる、という内容です。

続く特別対談は「近未来のITの世界」についてです。ゲストにユニアデックス株式会社 未来サービス研究所の小椋所長をお招きし、技術研究所の丸山所長と対談していただきました。車の自動運転やミラーレスの話から、腰をひねる動作が不要になることでウェストが弱くなり猫背の人が増えてしまうのではないかという話を経て、「弱いロボット」という話にも発展しました。「弱いロボット」とは、人の作業をすべてロボットに行わせるのではなく、ロボットと人の共存を目的として、一部の作業だけを補完することで人の能力を引き出すということだそうです。

話はまだまだ尽きない感じで終了時間を迎えてしまったので、また続きをどこかで企画できればよいなぁ、と思います。

第二部: 技術研究所活動報告

第二部は、技術研究所の開発技術、IoT、機械学習の各研究チームのリーダーから、チームの活動内容、及び各チームに連動した SIG 活動の概要をプレゼンテーションしました (SIG とは、社員有志によるテーマを決めた活動で、技術研究所の成果を活用してもらったり、使うために不足する部分などを補完したりすることを目的に活動しています)。

開発技術研究は、IT技術をプロジェクトや開発業務に活用して、業務を改善しようとする研究です。研究対象は要素技術にかぎらず、設計や開発の手法や、標準化のような業務改善も含まれます。具体的には大きく分けて以下の 3つで現場課題を研究テーマとして活動しています。
・ノウハウ、再利用
・可視化、分析
・自動化

IoT研究は、デバイスの数がどんどんと増えた先に顕著になるであろうデータや通信容量の課題を、フォグ・コンピューティングという考え方で解決しようとしています。今回は、その枠組を用いてユーザとデバイスとの距離に応じて自然にユーザに提供する情報の粒度を変える、というデモを作成しました。

機械学習の研究は、自然言語処理と画像解析を扱っています。今回は、自然言語処理の分野でチャットエージェントなどでの活用を考えた目的を持った会話における回答候補抽出の支援を、画像解析の分野で眼科の OCT という検査機器の画像から、疾病の種類の判断の補助を目指した研究開発を行いました。

第三部: 研究&SIG成果ポスター発表

第二部で概要を紹介したそれぞれの 2016年度の成果を (SIG も含め)、第三部ではポスター発表という形で詳細をインタラクティブに説明し、お見せできるものは、動作デモも併せて、来場者のみなさまと議論しました。開発技術チームから 3枚、同SIGから 2枚、IoT チームから 1枚、同SIGから 1枚、機械学習チームから 2枚、同SIGから 1枚の計10枚という、会場規模に較べてなかなか賑やかな展示となりました。ここでは、各ポスターのタイトルだけご紹介します。

[開発技術] レビュー指摘からのプロジェクト問題検出
[開発技術] 外部設計書を用いたテスト実装の支援
[開発技術] Ciel2 による開発プロセス標準化の実現
[開発技術SIG] CREAMS でらくらくプロジェクト管理!
[開発技術SIG] チャットBotはプロジェクトの救世主か?
[IoT] 物理距離を用いたデータ粒度の変更
[IoT SIG] 今日から君もIoT フルスタックエンジニア
[機械学習] 対話エージェントの実現に向けた研究
[機械学習] OCT画像を用いた眼病のスクリーニング
[機械学習SIG] 誰でもできる! 画像・音声認識ロボット

最後に

技術研究所は2012年からスタートし、今年で丸5年が経ちました。今まではなかなかできていませんでしたが、こういった形で研究成果を次の人たちのために参照できる形にして、社内外に発信していくことはとても重要です。今後もこうしたイベントを続けていきたいと思います。


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