こんにちは、技研の「310」です。

 

私の中でHOT(今更感はありますが)なワード「テストエンジニア」について書きます。
ここ数年でその存在感を強めつつあるテストエンジニア。(年収が高いとの噂もありますね)
テストエンジニアが必要とされる理由、そしてテストエンジニアに求められるスキルをご紹介します。

テスターとの違い

日本で「テスター」と言うと「テストオペレータ」の意味を持つことが多いです。
テストオペレータは、出来上がったテストケースを実際に行い、記録し、報告を行う人です。
それに対して「テストエンジニア」といえばその上位職にあたり、主にテスト計画・設計・評価・分析などを行う人です。他のエンジニアには開発に集中してもらい、「テスト・品質」に関するプロセスを肩代わりするというわけです。もちろん、テストを実際に行うテストエンジニアもいますが、厳密には意味が変わってくるようです。
ちなみに、海外ではテストオペレータを「エンジニア」ではなく「テクニシャン」と呼び、優秀なテストオペレータには高額な報酬を支払っているようです。
日本とは扱われ方もどこか違っていますね。

なぜ必要か

ではなぜ、「テストエンジニア」が必要とされているのでしょうか?様々な理由が重なってのことではあるようですが、一番の理由としては「システムの大規模化・複雑化」が挙げられます。大規模で複雑なシステムのテストは大規模で複雑になります。開発エンジニアのニーズが高まっていて、テストエンジニアだけ必要とされないワケがありませんね。

開発エンジニアが実装からテストまで行うのが当たり前の時代は終わりつつあるようです。

求められるスキル

今、ニーズが高まっているテストエンジニアが求められているスキルはなにか。数あるエンジニア職の中でもそれは最も範囲が広いとも言われています。要求工学、ソフトウェア工学、ソフトウェア品質工学、ソフトウェアテストの専門知識、トレンドの開発手法・モデリングについての知識、場合によってはプロジェクトマネジメントについてなど…
他のロールに比べて、非常に幅広い範囲の知識が必要であると言えます。
それもこれも「どんなプロジェクトにも対応できる」テストエンジニアである為です。

プロジェクトに合ったコストをかけて、プロジェクトに合った手法で、プロジェクトに合ったツールを使ってテストを行う為にはそれ相応の知識や経験が必要という訳ですね。

テストエンジニアに関連する認定資格

幅広い知識が必要なテストエンジニアですが、中でも重要な「ソフトウェアテストの専門知識」を認定する資格試験があります。国内には主に3種類の資格試験があります。

ソフトウェア品質技術者認定試験
SQuBOKをベースとした、ソフトウェア品質全般に関する問題が中心。
ソフトウェアに関わる人全てを対象とした試験。
IVEC(IT検証技術者認定試験)
現場の実務を重視した試験。知識試験と実務試験の両方に合格して初めて認定となる。
JSTQB
IVECを実務中心とするならば、JSTQBは知識中心の試験。ISTQBの加盟組織で、海外でも有効な資格。

ちなみに、それぞれベースとなっている規格が違うこともあり、
同じような内容だと思って並行で受験をすると痛い目を見るようです。
同じ単語でも意味が全く逆などということも珍しくないんだとか。

最後に

日本にはまだまだ浸透しきっていない職種ですが、裏を返せばニーズはそこら中に転がっているはずです。ハードルは高いものの、勉強してみる価値は十分にありそうですね。
まずは資格の取得を目標に、私も勉強の毎日です…

今、手を挙げればオイシイ職種といえる、テストエンジニア。
みなさんも目指してみてはいかがでしょう!