認定スクラムプロダクトオーナー研修で学んだ3つのこと

お久しぶりです、技研の”むらたん”です。

先日、認定スクラムプロダクトオーナー研修を受講してきましたので、内容や学んだことについて紹介します。
これから受講されようと考えている方の何かの参考にしていただければ幸いです。

研修概要

研修スタイル

今回の講師も江端さんです。研修スタイルは認定スクラムマスター研修のときと同じで、受講者で研修内容を作り上げていきます。
(アジェンダが無く、受講者に合わせて作り上げていく研修スタイルは、トレーナーランクの高い講師のみが許されている方法らしいです)
ただし、スクラムマスターの研修と異なり、スクラムについての内容は初日の午前中にさらっと要点の説明を受けます。

所感

プロダクトオーナー(PO)の研修はPOとしての役割を全うするために必要な知識や素養を問われる研修となっており、スクラムの全容を学ぶ研修とは異なります。スクラムのことを理解したいのであれば、スクラムマスター研修のほうがオススメです。
POの役割はシンプルですが、いざ実践してみようとするとなかなか難しい役割です。POが正しく振る舞えないとスクラムの良いところや目指しているところが損なわれ、失敗する印象を受けました。スクラムのルールはスクラムマスターに任せて、POどのように振る舞うべきなのか、をずっと考えさせられ、実践していく3日間でした。

研修で学んだ3つのこと

プロダクトオーナーはチームのROIを最大化する役割である

プロダクトオーナーという役割はこの一言で説明されており、書籍でも、スクラムマスター研修でも文字通り習いました。ROIはReturn of Investの略で、費用対効果とか投資対効果と訳されます。
Return(利益)÷Invest(投資)でROIを求めることができますが、これを最大化するには2つのアプローチがあります。

  • R(利益)を最大化する
  • I(投資)を最小化する

「利益」と「投資」のうち、コントロールしやすいのは「投資」であること、「投資」するもの、つまり、コストの大半は「時間」「お金」に集約されるので、これらを如何に減らすかを常に意識する必要があります。
成果物を作るのは「(開発)チーム」なので、彼らが働きやすくする、つまり、要求事項に対するQ&Aを極力減らし、作業に集中できるような会議運営、情報伝達が求められます。
また、「利益」については意思決定(手段の検討)のプロセスに入ると変更できないので、その前段階で最大化する手立てを講じる必要があります。

プロダクトオーナーはブレてはいけない

プロダクトやコストに対する決定権を持つPOですが、チームのプロセスやツール、メンバーに対しての口出しは出来ません。
ここに口出しが出来てしまうと、POが絶対的な力を持ってしまい、チームの自律性が損なわれた結果、指示・管理の関係となってしまうからです。
チームに対しては方針を提示し、スクラムとしての課題はスクラムマスターに相談するしか出来ないので、意思を明確に示し、一貫性を保てなければ、チームからPOに対して不信感が生まれてしまいます。
また、環境やマーケットの状況は刻一刻と変化しており、これまでに打ち出してきた方針を変える場面が出てくることもあるでしょうが、そんな時でも一貫した態度を取って方針転換をしなければなりません。

プロダクトオーナーとしてのTips

ここで全てを書ききることは出来ませんが、

  • POが参加するセレモニー(Sprint Planning / PBL-Refinement/ Sprint Review)に臨むまでに何を準備するか
    • 例)Sprint Reviewはプロダクトを見ながらアイデアを創出する場なので、受入条件に達しているかどうかは、この会議に参加する前に見ておけばよい。 など。
  • POとしてやってしまいがちな、ダメな行動
    • 仮説に(無意味な)優先順位をつける など。
  • よいプロダクトバックログアイテムは頭文字を取るとINVESTとなる。
    • I(ndependently):独立して、依存が少ない
    • N(egotiatable):交渉可能
    • V(aluable):価値のある
    • E(stimatable):見積可能
    • S(mall):小さい
    • T(estable):検証可能

最後に

プロダクトオーナーはスクラムマスターとは違った苦しみ(楽しみ)のある役割で、頭の中の普段使わない部分がフル回転した3日間でした。
プロダクトオーナーは手段を問わずにプロダクトをより良くしてやろう、戦略的な野心家が向いているのかなぁと思った次第です。


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