はじめまして、技術研究所(通称:技研)のむらたんです。
クレスコに入社してから1x年、Javaエンジニア、そして、プロジェクトマネージャとしてやってきましたが、今年度は技術研究所の所属となり、開発技術に関する研究を行っています。
2012年の技術研究所発足後から継続している活動の1つにSIG(Special Interest Group)活動があります。
Wikipedia調べによると、SIGとは、
「特定の興味ある事柄について、その道の専門家の考えを聞いたり、メンバー同士が互いに知識や情報を交換する場」
とあります。弊社では年度の始まりに事業部横断でメンバーを募集し、年度末の成果発表に向け、1~2週に一度、業務時間後に活動を行っています。
テーマは年度ごとに切り替え、時代に合わせて変化していますが、今年度のテーマは
- 開発技術SIG
- クラウドSIG
- IoTSIG
となっています。私は「開発技術SIG」のリーダーということもあり、今回のエントリーでは、開発技術SIGの取り組みについて紹介させていただきます。
技術を 自分たちのため に活用して、プロジェクトの品質・生産性を向上させる活動を行います。
SIerは「IT技術を駆使してお客様の課題解決を行う生業」ですが、我々の仕事の仕方は、技術の進歩と比べるとあまり変わっていないように感じます。
クラウド、仮想化、自動化といったIT技術を駆使することで、開発業務の質や効率が改善できるのでは無いか?という仮説のもと、開発業務やチームマネジメントを振り返り、改善していこうとしています。
今期は2つの活動テーマを設けました。
現状のプロジェクト管理手法はクレスコ標準ガイドに準拠しながら、担当PMが1から準備しており、負荷が大きくなっています。
また、PMごとに手法が異なることも多いです。この結果、
- 準備が不十分な状態でのプロジェクト立ち上げ
- アサインされたメンバーがプロジェクトに慣れるまでに時間がかかり、たちあがりが遅くなる。
- 管理手法がばらつくことにより、収集メトリクスの精度の低下
などが考えられ、あまり良い状態ではありません。そこで、クラウドの技術を活用して、プロジェクト管理の標準化を実現します。
- 画像左の枠はAmazon上に構築した仮想サーバです。ここに、プロジェクト管理に必要なソフトウェア、ツールをクレスコ標準に照らしあわせてセットアップした「プロジェクト管理基盤」をイメージファイル化(AMI File)しておきます。
- 各プロジェクトでは、イメージファイルを入手、展開することで、プロジェクト管理基盤がすぐに利用可能な状態で入手できます。
- プロジェクト管理基盤を用いたプロジェクト運営を行うと、プロジェクト状況やメトリクスを自動で品質管理部門に連携することができ、プロジェクト管理の標準化と可視化を実現しています。
クラウドは「スケーラビリティ」が柔軟なため、これまでは利用・処理しきれなかったデータも保管、処理することができます。
こちらのテーマでは、クラウド環境でアプリケーションのテスト操作を「ロギング」して「リプレイ」する環境の実現をめざしています。
ロギングとリプレイだけを実現したところで何の意味もないのですが、リプレイが出来るということは、「一時停止(システム静止断面の取得)」「巻き戻し・早送り(システム復元)」「編集(テスト操作の加工)」を実現することができ、ソフトウェアの品質向上に役立つのではないか?という仮説のもとに、実現方法を検討しています。
個々の取り組みの詳細については、別途報告します!