この記事は 『CRESCO Advent Calendar 2018』 17日目の記事です。

 

こんにちは。データアナリティクスチームの【もりし】です。
Tableauでのデータ活用案件を担当しつつ、社内でもBI(データ可視化)を広めようと頑張っています。

最近はクレスコ社内でTableau体験会を開いているのですが、興味を持ってくれる人が少しずつ増えてきてくれています。
体験会ではじめてTableauを触る人に一番人気のテーマが「地理情報の可視化」です。やはり簡単に地図にデータがプロットできると気持ちいいものです。

本記事ではTableauで地理情報を活用する流れをまとめています。
30分~1時間ほどで試せますので、ぜひ一緒に手を動かしてみてください。

ツールの準備

下記ツール2つをインストールします。
本記事ではwindows7 64bit PCを使用していますが、各自の環境に合ったインストーラを選択しましょう。
※少々インストールに時間がかかるので先にやっておくとスムーズです

・Tableau Public (データ可視化ツールTableauの無料版)
https://public.tableau.com/ja-jp/s/download

・QGIS (無料の地理データ加工ツール)
https://www.qgis.org/ja/site/forusers/download.html

データの入手

・国土数値情報 ダウンロードサービス
http://nlftp.mlit.go.jp/isj/index.html

国土交通省提供の地理情報提供サイトです。様々な地理情報をダウンロードできます。

今回は「集客施設」を選択します。
(他のデータでもOKです。あなたの興味あるものを選んでください)

(私の出身地なので)北海道を選択して「次へ」をクリック。(もちろん他の県でもOKです)

簡単なアンケートに答え、サイトの指示に沿って進むとダウンロードページにたどり着けます。

ダウンロードしたzipファイルを解凍すると、下記のようなファイルが展開されます。
※すべて同じフォルダ内(同じ階層)に配置してください

文字コード修正

(なぜか)Tableauで空間ファイルを扱う際に文字コードSJISのデータが読めないため、事前に文字コードを変換する必要があります。

地理データは特殊なデータのため、テキストエディタで文字コードを変換しようとしても失敗してしまいました。
そのため専用ツールQGISを使うことにします。
※QGISの使い方に興味のある方はこちらのサイト(注:クレスコのサイトではありません)がわかりやすいです

インストールしたQGISを起動するとこんな画面が開くので、先ほどダウンロードした中の拡張子が「.shp」のファイルをドラッグ&ドロップします。

取り込んだ画面がこちら。(ぼんやり北海道の輪郭が出てますね)
上部メニューの「レイヤ」をクリックします。

「名前をつけて保存」を選択します。
※自動認識された文字コードを確認したい方は「Layer Properties」から確認できます
※「属性テーブルを開く」で実際に読み込まれたデータを確認することもできます

「ベクターレイヤーを名前で保存」というウィンドウが出るので下記3点を指定して「OK」で保存します。
・形式(ESRI Shapefileを選択)
・ファイル名(保存先を選択)
・エンコーディング(UTF8を選択)

Tableauでの可視化

おまたせしました。ここまで下準備ができたら、あとは超簡単です。

Tableauを起動し、(文字コード修正済の)「.shp」ファイルをドラッグ&ドロップで開きます。
開いた画面がこちら

フィールド名がわかりにくいので、日本語に修正しておきましょう。
Tableauのフィールド名をダブルクリックすると修正できます。
※コードに対応する日本語名はダウンロード元の国土数値情報のページに記載されています

データが整ったらTableauの「シート1」を開き、左側メジャーの中にある「ジオメトリ」をダブルクリックします。
北海道の地図に、データがマッピングされました!

あとは色々Tableauをいじって遊んでみてください。

今回の結果ファイルをTableau Publicに上げていますので、データ加工後から触ってみたい方はダウンロードしてみてください。

※上手く見れない方はこちら

他にも色々盛り込みたかったのですが、一旦今回はここまで。
興味のある方はぜひTableau触ってみてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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