2019年8月に第2回となるMeetup event in Sapporoを開催しました。
今回は「共に創る北海道の未来 ~デジタル変革時代に北海道の発展を目指す先端技術~」というテーマで、北海道大学の川村秀憲教授と、お客様であるほくでん情報テクノロジーの嶋航祐様にもご講演いただくことができ、総勢6名の方に講演していただきました。
会場は大通公園からほど近い街中スペースCOVOというレンタルスペースを貸し切りにして実施しました。
概要は以下となります。
~DAYTIMEセッション~
- 16:10 ~ 16:50「人工知能と俳句 機械が知能を獲得するために」北海道大学 川村 秀憲教授
- 16:53 ~ 17:08「画像処理だけでここまで出来る! 動画を整理して見やすく加工」株式会社クレスコ 松本 健太郎
- 17:10 ~ 17:20 休憩 (10分)
~EVENINGセッション~
Lightning Talks
- 17:20 ~ 17:26 「自然言語処理(NLP)のビジネスへの活用」株式会社調和技研 菅原 翔悟
- 17:26 ~ 17:32 「Visual Studio CodeでAzureDevOps開発環境を構築してみた」ほくでん情報テクノロジー株式会社 嶋 航祐
- 17:32 ~ 17:38 「”DX時代に大切なこと”をクレスコのセミナーが伝える」株式会社クレスコ 川崎 雅和
- 17:38 ~ 17:44 「SEからAIエンジニアへ」株式会社クレスコ 須郷 研哉
- 17:44 ~ 17:49 記念撮影
- 17:49 ~ 18:28 質問タイム&懇親会
冒頭では、北海道大学で研究されている俳句を詠むAI「AI一茶」と松尾芭蕉の詠んだ俳句を並べて、どちらが人工知能が詠んだ俳句かというクイズが出題されました。
33人が挙手した結果は・・・なんとAI一茶15人、松尾芭蕉18人とまさかの逆転現象!素人目には差が全く分からない、AIの進歩を目の当たりにしました。
しかし、ここまで来るには多くの苦労と努力があったようで、どのようにしてAI一茶に俳句を学習させているのかをお話しいただきました。
2018年1月には、NHK総合「超絶凄ワザ!AI vs 人類 三番勝負」にも取り上げられ、俳句の世界で有名な松山の俳人集団と対決したそうです。
結果は負けてしまったそうですが、松山の方々との交流が始まり、一茶くんをより成長させるきっかけになったそうです。
クレスコ技術研究所の松本さんの講演は機械学習の前処理についてのお話しです。
世間で認識されている機械学習には画像を整形する前処理が存在しており、その画像処理だけでも有用なデータを取得できるということを、デモを用いて分かりやすくお話しいただきました。
ビジネスに展開できるイメージも持つことができ、参加者の方も前のめりに質問していました。
この後はLightning Talksに移り、司会の二人も毎年恒例?のアロハシャツに着替え、参加者の方々もドリンク片手に和やかな雰囲気に変わりました。
調和技研の菅原さんの講演は自然言語処理をビジネスに活用するために、会社で取り組んでいることについてお話しいただきました。
大量の文章の中から知りたい情報を検索することで、必要な情報を要約して抽出してくれる仕組みや、大量のメールを内容に応じて分類してくれる仕組みを紹介してくれました。
単語の意味を数値化して足し算引き算で言葉を作り変えることができる「分散表現」という技術に興味を持ちました。
ほくでん情報テクノロジーの嶋さんはAzure DevOpsの環境構築する方法を分かり易く、そしてLightning Talkらしく、水曜どうでしょう風の画像を用いて面白く紹介していただきました。
自己紹介ではLightning Talkは初めてと言っていましたが、ノリノリで講演してくださり、会場も盛り上がっていました。
クレスコビジネスイノベーションセンターの川崎さんは第3のプラットフォーム(AIやクラウドなど)の重要性について講演されました。
ITのニーズは今後ますます増えていく一方でIT人財不足は深刻化していくため、AIとクラウドの技術力を高める必要があるということを力説しました。
AIとCloudの技術を、全クレスコ社員の標準スキルにするという取り組みを参加者の方々にちゃっかりしっかりアピールしていました。
最後はクレスコ北海道開発センターの須郷さん。
これまでSEとして働いてきて、今年度からAIエンジニアとして新たな一歩を歩み始めました。そんな須郷さんから、これからAIを学びたい方々に向けたメッセージが送られ、学びたいけどよくわからないという参加者の方々の頭の中をスッキリさせました。前に座っている実行委員の二人の表情を見ても、興味がある様子が伺えます。
この後、会場のレイアウトを変更して質問タイム&懇親会へ。
Lightning Talksでは質問時間を設けていなかったため、懇親会では講演者の方々のところに集まり、多くの質問が飛び交っていました。
短い準備期間の中での日程調整や会場準備など苦労がありましたが、前年度の主催者の協力もあり、無事開催することができました。
参加者の方々からは、また参加したいという意見だけでなく、今度は発表者側として参加したいという意見もいただきました。
参加者同士でごあいさついただいている姿も見受けられ、この回を通じて「北海道の未来を共に創る」きっかけにしていただければ嬉しく思います。