こんにちは! AIRCのたかはしです。
今回はRPAツールのひとつ、 Blue Prism についてご紹介しようと思います。
既にご存知の方も多いと思いますが、 Blue Prism はRPAツールのひとつです。
UiPath や WinActor の仲間と考えていただければ間違いないかなと思います。
実際の画面を見ていただけるとわかると思いますが、ロボットの作成、実行、管理が一つのツールにまとまっているのが特徴です。
Blue Prism は、サーバーにログインしてロボットを作成していくのですが、ロボットを変更して保存する際には、(設定で変更は可能ですが)以下のようにコメント入力が必須となります。
誰がどのロボットを変更したのかが明確に判断でき、さらにロボットの編集中には他のユーザーが該当ロボットを編集できないようにロックされるため、デッドロックやデグレードのリスクも減りますね!
Blue Prismでは、認証情報も暗号化された状態で安全に保存でき、さらに登録した認証情報をロボットやプロセスごとに権限を割り振ることができるので、セキュリティ面でも安心です!
Blue Prism の大きな特徴として、ロボットがプロセスとオブジェクトにわかれている点が挙げられます。
プロジェクトとオブジェクトについては、下記で詳しく説明したいと思います!
RPAツールのメリットの多くに、プログラムに詳しくない人でも実装が可能という話をよく耳にします。
フローチャート形式でロボットを構築していく Blue Prism もこの点に変わりはないのですが、プロセスとオブジェクトという概念を持っている点については他ではあまり見られない部分だと思います。
プロセスとは処理の流れ、オブジェクトとは実際の操作を指します。
オブジェクトという部品を組み合わせて、プロセスを作成していくというイメージといえばわかりやすいでしょうか。
例えば、あるシステムにログインをして、勤怠情報を入力して確定ボタンを押した後にログアウトするという業務を自動化しようとしたときに、 Blue Prismではまず以下のオブジェクトを作成します。
- システムを立ち上げる
- 認証情報を入力する
- ログインボタンを押下
- 勤怠情報を入力する
- 確定ボタンを押す
- ログアウトする
その次に、これらを順番に組み合わせたプロセスを作成することで、業務の自動化を実現するのです。
さて、この後に同じシステムを使って別の操作を行う案件があったとしましょう。
その際にもオブジェクトの作成から入るのですが……なんと、以下のオブジェクトはそのまま流用できちゃいます!
- システムを立ち上げる
- 認証情報を入力する
- ログインボタンを押下
- ログアウトする
つまり、プロセスとオブジェクトという概念を持っているが故に、同じシステムを使った業務のRPA開発工数が削減できるのです!すごい!!
実際にオブジェクトを流用するためには、細かい粒度でオブジェクトを設計したり、引数について考えたりと、少しだけプログラムの知識が必要になります。
少しだけ敷居を高く感じてしまうかもですが、Blue Prism におけるオブジェクトの設計方法やベストプラクティスについては公式ドキュメントに詳しく記載されているので、そちらを確認していただければ大丈夫だと思います!
さてさて、今回は Blue Prism のご紹介をさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
Blue Prism について、その魅力が少しでも伝わっていたのであれば幸いです。
8月1日から Microsoft Azure Marketplace で Blue Prism の無償評価版を利用できるようになったので、興味がある方はぜひぜひ触ってみてください!