座長やってきました

技術研究所の (あ) です。
もう時間が空いてしまいましたが、先日(3/14)、情報処理学会第80回全国大会の一般発表セッションの一つで座長をやってきました。
学会聴講とか発表とかをやったことのない人には、この「座長」というのが何なのか、いまいちピンとこないかと思います。

ということで今回はその辺りを軽く書いてみたいと思います。

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Science is Fun!

技術研究所の (あ) です。
仕事始めの日にして新年最初のブログ更新日、ということで何か夢やわくわく感のある話を書きたいなぁ、と考えました。
わくわく感、と言えば “Sense of Wonder”。
Sense of Wonder といえば SF、そして科学。
そんなわけで、科学や SF の楽しさについて書きたいと思います。

SF = ?

SFというと、新作が封切られた映画の「スター・ウォーズ」や、ちょっと前の「ブレードランナー2049」のようなものを思い浮かべる人も多いでしょう。「もっと“科学”成分が高くないと」と思う人も少なくないでしょう。藤子・F・不二雄のSF短編集作品の場合は「Sukoshi Fushigi (少し不思議)」と称してます。「SFって、何?」というのは終わらない議論のネタの一つなので深入りしませんが、ここでは SF (や、その周辺) の中でも「科学の楽しさ」が伝わってくるタイプのものを取り上げます。

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PI に時間を

技術研究所の(あ)です。
一昨日は 3/14。そう、円周率(PI)の日です。小学生のときに 3.14 とかおよそ 3 とか習うこの値、小数点以下が繰り返しもなく果てしなく続く、ということは誰でも知っているかと思います。その数字の並びは、規則性もなくランダムです。つまり、0 から 9 のどの数字も、どういう数字の並びも、(長い目で見ると) 均等に出てくる、ということです。

ほんとうに? どんな感じ?
といったあたりを実際に見てみましょう。

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AR とか MR とか VR とか

技術研究所の (あ) です。

マイクロソフトの HoloLens が (ようやく) やってきて、HMD (Head-Mounted Display) 界隈がまた新たな賑わいを見せています。しばらく前は Oculus Rift を使った VR (Virtual Reality) が大流行して、その後はよりお手軽なハコスコ、Cardboard が増えつつあるかなぁ、という感じだったところに、新たな流れを作ることができるのでしょうか。

マイクロソフトは HoloLens を MR (Mixed Reality) デバイス、と称しています。メディア・記事によってはこの MR という言葉をあたかも新たに発明された概念かのように書いていることもありますが、そんなことはありません。現実と仮想を融合、って言うけれど、それって AR (Augmented Reality) とどう違うの?

今回はその辺りを、歴史もふまえてざっと整理しておきたいと思います。

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アヒルと “TANSTAAFL”

技術研究所の (あ) です。

弊研究所では機械学習を用いた画像分類などをやってます。
機械学習にもやり方がいろいろありますが、どれも基本的には、「判定したいもの」や「状況」を入力したときに出てくる「答え」が、なるべく正解 (教師データ) と同じに (もしくは近いものに) なるようにするか、あるいは何らかの「ポイント」がなるべく高くなるように学習する、ということをやってます。

すなわち、何らかの評価関数 (コスト関数) の最大値・最小値を探すという、最適化問題を扱っていることになります。この最適化問題に関して、おもしろい名前の定理があります。

その名も「ノーフリーランチ定理 (No-Free-Lunch Theorem)」。”Free Lunch” とは「無料の昼食」のこと。”No Free Lunch” とは「無料の昼食なんてものはない」ということ。

「『無料の昼食なんてものはない』定理」? いったいどういうことでしょう?

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シンギュラリティと知性とゾンビ

弊社でも扱っていますが、相変わらず人工知能(AI)や機械学習が世間を賑わわせています。最近では読唇術で人間の能力を上回ったなんていう話 が。「2001年宇宙の旅」の HAL9000 を思い出します。将棋や囲碁でも AI が人間に勝つようになり、「AI が完全に人間を上回るかも?」という話が現実味を帯びてきました。
技術の発展というのは凄いですね。

シンギュラリティ?

技術の発展速度はどんどん速くなっているから、このままある時点まで行くと無限に近い速さになる、というようなことが計算機が発展しだした初期の頃から言われています。
その概念は、特にその「ある時点」をヴァーナー・ヴィンジという SF 作家が 1980年代末に「シンギュラリティ」(Technological Singularity, 技術的特異点) と名づけたことで、広く知られるようになりました。

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学会発表してきました (@鳥取)

技術研究所の(あ) です。
クレスコのウェブページのニュースのところにも出ていますが、我々は最近、人工知能 (機械学習) を用いた眼の病気の画像診断という課題に取り組んでおり、ここまでの成果に関して先日、学会発表をしてきました。

今回はその内容を簡単にご紹介します。

光干渉断層計 (OCT)

対象としたのは、OCT と呼ばれる検査機器で得られる画像です。Optical Coherency Tomography の頭文字で、光の干渉を使って立体像を得る装置、といったところです。眼科では、これを使って網膜などのある眼底の様子を、断面を切って見ることができます。造影剤などを用いる必要がなく、患者さんにあまり負担を掛けずに詳しい情報が見られるので、たいへん便利で重宝する検査機器なのです。

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学会誌ノススメ

技術研究所の(あ)です。

学術研究というのは多岐に渡りますが、さまざまな分野で学術団体、いわゆる「学会」というものが存在します。各分野に一つずつとは限らず、重なる部分も多いけれどカバーする領域の違うものや、そもそもカバー範囲の広いもの、狭いものなどいろいろあります。たとえば計算機関連だと、情報処理学会、電気情報通信学会、日本ソフトウェア科学会などの学会があります。

各学会は、たいてい、定期的 (月刊、隔月刊、季刊) に「学会誌」というものを発行しています。お知らせなどの会報的な内容以外に、それぞれの分野でのホットなトピックの解説記事やチュートリアル、研究会や国際会議などのレポート、関連図書の書評、軽めの読み物なども載っていたりします。論文誌と一緒になっていて、論文が何本か載っている場合もあります。

学会が発行する雑誌というと堅苦しいものや研究者向けのものを想像する人もいらっしゃるかもしれません。しかし、その分野に関連する仕事に携わっている人であれば役に立ったり楽しめたりする記事もたくさんあります。
今回はそんな学会誌の記事からいくつかおもしろいものを紹介したいと思います。

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ポケモンGO と AR と科学

技術研究所の(あ)です。
ポケモンGO が相変わらず世間を賑わわしていますね。
ポケモンを捕まえるために歩き回っている人も多いかと思います。
今回はそのへんに絡めたちょっとエッセイ風の記事です。

ポケモンGO と AR

ポケモンGO には “AR モード” があります。
AR とは Augmented Reality の略で、日本語だと拡張現実感と称されます。ポケモンGO の“AR モード”では、スマートフォンのカメラを通して、ポケモンが現実世界にいるかのように描かれます。そのような「実写映像にリアルタイムで位置合わせしつつ CG を表示する」アプリがAR と呼ばれるものとしてはとてもメジャーなので、「AR=実写+CG」だと思っている人も多いかもしれません。

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PowerPoint で図形を融合したり切り抜いたりする

技術研究所の(あ)です。
ひさびさの PowetPoint 活用ネタです。

今回は「図形の結合」機能についてです。

シンプルなドロー系のお絵描きアプリだと、円・楕円や長方形、星形などは描けてもレンズのような形は描くのが大変だったりします。円を二つ描いて、その重なる部分だけが切り出せれば…と思うわけですが、今の PowetPoint だとまさにその機能があります。例によって制限的なところもありますが、例によって使いこなせれば便利です。
今回は Windows10 + PowerPoint2016 の環境で試しています。

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