こんにちは、クレスコの北垣です。
当社では、一部のソフトウェア開発プロジェクトにおいてAWS公式がオープンソースとして公開している生成AIツール 「GenU (Generative AI Use Cases JP)」 を活用しています。生産性と品質の向上に加え、ユースケースビルダーを用いて有用なユースケースを蓄積・共有することで、知見の再利用を行い組織的な生成AI活用を進めています。
当社で活用実績のあるGenUにフォーカスした実践型ハンズオンセミナーを、2025年10月31日にAWS社と合同で開催しました。本セミナーは、ソフトウェア開発現場における生成AIの導入・活用に課題を感じている方に向けた実践的なワークショップです。本記事では、セミナー概要、当日の利用実績(コスト含む)、参加者評価をダイジェストで紹介します。
目次
1. セミナー概要
2. ハンズオン概要
3. ご参加いただいた方からの評価とコメント
4. 参考(セミナー当日のGenU利用統計)
5. おわりに
1. セミナー概要
以下は当日のアジェンダです。
当社ソフトウェア開発現場での生成AI活用事例紹介に加え、AWS社からは「生成AI の次のステップ:エージェント型 AI が創る新しい働き方」について解説いただきました。
メインコンテンツでは、「GenU」を使い、ドキュメントレビューやテストケース生成など、業務に直結するユースケースをハンズオン形式で体験いただきました。
▼ 当社ソフトウェア開発現場での生成AI活用事例紹介のイメージ
▼ AWS社 「生成AI の次のステップ:エージェント型 AI が創る新しい働き方」の解説
AIエージェント活⽤に必要な準備と対策について、
「段階的に何をどのように進めていけばよいのか」を実例を交えて詳しく解説いただきました。
2. ハンズオン概要
セミナーのメインコンテンツであるハンズオンでは、以下のような実際のソフトウェア開発業務に直結するユースケースを体験していただきました。
サンプルユースケースのご紹介
自身の期待する結果に近づけられるように試行錯誤しながら取り組んでいただきました。
また参加者同士で試行したプロンプト、出力結果、学びなどを共有いただき、検証→確認→改善のサイクルを実践いただきました。
なお、ユースケースNo6データ分析(AIエージェント)については、Strands Agents+AgentCore(Runtime)を利用してデプロイしたクレスコ独自のAIエージェントです。(GenUの機能ではありません)
▼ハンズオンの様子
3. ご参加いただいた方からの評価とコメント
平均満足度スコア (CSAT) : 4.64 / 5
4. 参考(セミナー当日のGenU利用統計)
ご参考までに当日のGenUの利用状況とコストについて掲載します。(ハンズオンは約2時間)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 総ユーザー数 | 17名 |
| 総実行回数 | 436回 |
| 総入力トークン | 約 330万トークン |
| 総出力トークン | 約 111万 トークン |
| 総コスト | 約 $15 USD |
| 1ユーザーあたり平均実行回数 | 約 26回 |
モデル別の利用実績(一部抜粋)
| モデル | 実行回数 | 入力トークン | 出力トークン | コスト |
|---|---|---|---|---|
| Claude Haiku 4.5 | 342回 (78.4%) | 2,423,324 | 787,481 | $7.01 |
| Claude Sonnet 4.5 | 80回 (18.3%) | 801,577 | 283,954 | $7.32 |
| Claude Sonnet 4.0 | 13回 (3.0%) | 52,172 | 28,864 | $0.59 |
| Nova Pro | 6回 (1.4%) | 10,971 | 6,991 | $0.03 |
| Claude 3.7 Sonnet | 2回 (0.5%) | 10,174 | 1,488 | $0.05 |
| Claude 3.5 Haiku | 2回 (0.5%) | 2,784 | 988 | $0.01 |
5. おわりに
セミナーの開催を通じて、生成AIが開発現場にもたらす変革の可能性を、改めて確認することができました。手を動かし、試行錯誤して学ぶハンズオンは効果的なトレーニングの1つです。当社ではGenUハンズオンセミナーだけでなく、AI関連の様々なソリューションやサービスを提供しております。
ぜひクレスコまでお気軽にお問い合わせください。


