こんにちは。
プロセス&アプリケーション推進部(PAP)のいっこです。
私がMicrosoft Power Platformに関する資格「PL-900」と「PL-200」を受験した経験についてご紹介します。
販管部門から現場部門に異動直後に、ロボット関連の部門でUiPathについて学習していましたが、Power Platformに関する支援業務を行っていることから、Microsoftの資格を取得することにしました。
目次
- Microsoft認定資格プログラムとは?
- 試験範囲
- 学習方法
- さいごに
1. Microsoft認定資格プログラムとは?
Microsoft認定資格プログラム(Microsoft Certification Program, MCP)は、Microsoftが実施する資格試験です。今回、Power Platformの初心者向け資格「PL-900」と業務コンサルタント向け資格「PL-200」を受験しました。
試験名: Microsoft Power Platform Fundamentals (PL-900)
- 試験時間:45分
- 満点:1000
- 合格基準:700
- 受験料:12,500円(税抜き)
試験名:Microsoft Power Platform 業務コンサルタント(PL-200)
- 試験時間:120分
- 満点:1000
- 合格基準:700
- 受験料:21,102円(税抜き)
2. 試験範囲
試験範囲は、PL-900が2023年12月、PL-200が2024年6月に受験した内容に基づいています。
PL-900
- Microsoft Power Platformのビジネス価値を説明する (20–25%)
- Microsoft Power Platformの基本コンポーネントを特定する (10-15%)
- Power BIの機能を実証する (10-15%)
- Power Appsの機能を実証する (20-25%)
- Power Automateの機能を実証する (10-15%)
- Power Pagesの機能を実証する (1-5%)
PL-200
- Microsoft Power PlatformのAI作成エクスペリエンスについて説明する (10-15%)
- Microsoft Dataverseを構成する (25-30%)
- Microsoft Power Appsを使ってアプリを作成する (25-30%)
- ロジックとプロセスの自動化の作成と管理 (25-30%)
- 環境の管理 (15-20%)
3. 学習方法
Microsoft Learn
まずは、Microsoft Learnで試験範囲を学習します。
だいたいPL-900は1周15時間前後、PL-200は50時間前後かかります。Learnにはモジュール毎に知識の確認として小テストがあるので、理解度の確認を行うこともできます。
また、プラクティス評価(模試のようなもの)や試験サンドボックス(試験時の操作方法を試すことができます)も無料で提供されているので、活用しましょう。
Power Apps の開発者向けプラン
MicrosoftはPower Apps、Power Automate、Microsoft Dataverse を使用してビルドおよびテストするための開発環境を無料で提供しています。
Microsoft Learnだけでは理解し切れなかった箇所は、開発環境を利用して実機で動かしてみると理解が深まります。
試験対策セミナー
PL-200については、Microsoftから試験対策セミナーが実施されています。2021年11月更新と情報が古いですが、Power Platform機能の知識について学ぶことができます。
Udemy
Udemyには問題集が販売されています。解説がなかったり、問題が古かったり、回答が誤っていることがあり、問題もラジオボタンとチェックボックスでの回答しかできないので、参考程度での利用に留まると思います。
4. さいごに
Microsoftの認定試験は、基本情報技術者試験のように過去問題やその解答が公開されていません。そのため、試験教材によっては解答に関して議論が発生することもあります。それでも、試験範囲を学習する過程で習得した知識は業務に活かせる場面が多く、学習しておいてよかったと感じています。
資格取得を目指す皆さんも、自分に合った学習法で挑戦してみてください。