こんにちは、ロボティックテクノロジーセンターの横田です。

今回は、UiPathから提供されているUiPath Test Suiteを紹介したいと思います!!

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目次

  1. UiPath Test Suiteとは
  2. 要件の整理
  3. テストケースの作成
  4. テストセットの作成
  5. テスト結果の確認
  6. まとめ

1. UiPath Test Suiteとは

UiPath Test Suiteとは、ソフトウェアテストに必要な機能を包括して提供するテスト自動化プラットフォームです。UiPath Studioなどのワークフローのテスト(RPAテスト)だけでなく、Webアプリケーション、モバイルアプリケーションの自動テストにも対応しています。

UiPathコア製品である「UiPath Studio」や「UiPath Orchestrator」に加え、自動テストの要件や設計、テストケースを管理する「Test Manager」、サードパーティの ALM ツールとの連携基盤である 「Test Manager Hub」から構成されます。

今回はこの中でも、テストの工程で必要となる要件やテストケースなどの一元管理を担うTest Managerを中心に紹介したいと思います!

Test Managerでは、テスト対象のアプリケーション開発やRPA開発ごとにプロジェクトを作成して以下の管理を実施することが可能です。

  • 要件
  • テストケース
  • テストセット
  • テスト結果

2. 要件の整理

Test Managerの1つ目の機能である「要件」では、テスト対象のアプリケーションやRPAプロセスの要件を作成して管理することができます。

テスト前に要件を整理することで、要件ごとに必要なテストケースを検討することができます

 

例えば、自社で独自開発した「勤怠管理アプリケーション」に対して、リリース前の機能テストを実施する必要があるとします。

システムへのログインに関する機能要件がある場合は、テストケースの作成をする前に、ログイン機能に関する機能要件をTest Managerに登録することができます。

3. テストケースの作成

先ほど要件を登録したので、次はテストケースを作成していきます。テストケースとは、機能要件を満たすことを確認するためのテスト項目を列挙したものです。

例えば、勤怠管理システムを開発した際のテストとしては、画面遷移が正常に行われるのかテストを実施する必要があると思います。

このようなテストケースを実施する必要がある場合は、テストケースの名前やテスト実施時の条件などを「説明」に記載することで、テストケースの作成をすることができます

作成したテストケースは、UiPath Studioから参照することができます。例えば、設計工程ではTest Manager上で設計者がテストケースを登録し、実装工程で開発者が設計者の作成したテストケースに従ってテストコードを記述する、といった分担が可能になります。

4. テストセットの作成

次に「テストセット」では、テスト ケースをグルーピングし、一回の実行で同時に実行するテスト ケースを纏めることが出来ます。

例えば、テストケースとして「システムへのログイン画面が正常に表示される」と「ログイン後の画面遷移」を実施する場合、ロボットを開発することで2つのテストケースに対するテストを自動化することができます。

この場合は、1つのテストセットとしてテストケースを纏めることができます。

テストセットの作成まで終わったら、UiPath Studioでテストケースやテストセットに従い、テストコードを記述していきます。
UiPath Studioでの動作確認が済んだら、UiPath Orchestratorにパブリッシュして、自動テストの準備を整えます。

5. テスト結果の確認

作成したテストはRPAワークフローを作成してテストの自動化をすることも出来ますし、手動でテストを実施して結果を管理することも出来ます!

「テスト結果」ページでは、作成したテストケースの実施結果やログ情報、スクリーンショットを確認することができます。これらの情報を確認することで、失敗したテストの原因調査・分析が行えます。

また、「ダッシュボード」ページでは、手動テスト・自動テスト含めたプロジェクト全体の進捗率を日別・週別で確認することができます。

まとめ

今回は、UiPath Test Suiteについてご紹介させて頂きました。

Test Suiteを使用するとこれまで手作業で実施していたテストを自動化することができるだけでなく、テストの実施状況を管理することができます!

今後、UiPath Test Suiteの具体的な使用方法についても紹介していければと思いますので、次回もお楽しみいただければと思います。

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