こんにちは!CreageBusiness事業部のなっすーとひでぽんです。
今回はAWS最大規模のイベントといっても過言ではない2024年12月2日から6日にかけてラスベガスで開催された「AWS re:Invent 2024」に参加したので、この貴重な体験をレポートしたいと思います!

目次

1.    AWS re:Invent 2024とは?
2.    AWS re:Invent 2024アナザーストーリー
3.    AWS re:Invent 2024で発表された新サービスを使ってみた
4.    まとめ

1.AWS re:Invent 2024とは?

AWS社が主催する学習型の技術カンファレンスで、単独企業主催イベントとしては世界最大級の規模になります。2012年から毎年アメリカのラスベガスで開催されており、今回で13回目の開催になります。(2020年のみCOVID-19の影響によりオンラインでの開催となりました)そしてAWS re:Inventでは次のようなイベントが盛りだくさんになっています。

  • 新サービスや新機能、最新情報、トレンドの発表
  • 各種セッション(workshop等もあり)やExpoでの情報収集や学習
  • 各種イベント(5kmマラソン等)

2024年度は日本からの参加は約2,000人で、世界中から約60,000人が参加しました。気になるAWS re:Inventの参加費は2,099$で1$を約153円だとすると、約32万円になるのです!(これは1秒たりとも無駄にできないですね!!!)

 

私たちは近畿日本ツーリスト様のツアー「AWS re:Invent 2024 Japan Tour in Las Vegas」に申し込み、次のスケジュールでツアーに参加しました。

  日時 内容
1 2024年12月1日(日)

15:00 羽田空港集合

17:30 羽田空港発

-----国際日付変更線通過-----

09:40 サンフランシスコ着

14:10 サンフランシスコ発

15:45 ラスベガス着

    ホテル移動&夜ごはん&明日に備える

2 12月2日(月) -----AWS re:Invent 2024-----
3 12月3日(火)

-----AWS re:Invent 2024-----

19:30 JapanNight参加

4 12月4日(水) -----AWS re:Invent 2024-----
5 12月5日(木) -----AWS re:Invent 2024-----
6 12月6日(金)

08:50 ラスベガス発

10:25 サンフランシスコ着

12:50 サンフランシスコ発

7 12月7日(土) 17:20 羽田空港着

表1:ツアースケジュール

飛行機での移動は特にトラブルもなくホテルに着くことができたのは良かったのですが、イベント中の移動は少し大変なこともありました…。なぜかというとイベントは6つの会場「The Venetian」「Caesar’s Forum」「Mandalay Bay」「MGM Grand」「Wynn」「Encore」に分散されているのです!各会場はシャトルバス(キャンパスバス)で移動するのですが、異なる会場のセッションに参加する場合、移動だけで30分以上かかることがあります。特に夕方は道路が混み合い、移動に1時間近くかかり参加予定のセッションに間に合わなかった…という日もありました。セッションの予約する際はぜひとも移動時間も考慮すると良いです!

 

次にメインイベントの1つでもあるKeynotesについて紹介します。AWS re:InventのKeynotesはAWSの最新の製品、サービス、機能の発表が行われ、業界のリーダーや専門家が登壇して技術トレンドや顧客の成功事例について講演します。私が一番驚いたのは開始前にDJの方が爆音でmusicをノリノリで流して場を盛り上げていたところです。ラスベガスにきたぜ!と心が高まりました。そしてまた講演中にAWSのCEOでもあるMatt German氏も登場し私のテンションが最高潮に達したのを今でも覚えています。

Keynotesは同時通訳のヘッドセットもあるので安心です。さまざまな最新情報が発表されましたが本ブログでは書ききれないため割愛させていただきます。AWS社の記事がありますのであわせて参照していただけたらと思います。

2.AWS re:Invent 2024アナザーストーリー

ここからはアナザーストーリーとしてさまざまなことを紹介したいと思います。
・AWS re:Invent 5K Race@Mandalay Bay
12月4日にre:Inventが始まる前にラスベガスの町を5kmランニングするイベントがあります。朝の6時30分開始なので当日は5時15分発のシャトルバスに乗り会場に向かいました。スタートはRabbit(タイムを競うガチ組)、Tiger(ジョギング組)、Unicorn(ウォーキング組)に分かれて走るのですが、クレスコマラソン部にも所属するひでぽんはもちろんRabbitで参加し、順位は139位(1089人中)でした!ラスベガスの街並みを朝から疾走する清々しさはとても気持ち良いものでした。
 

・近畿日本ツーリスト主催のJapanNight
12月3日の夜は近畿日本ツーリスト主催のJapanNightに参加しました。このイベントは私たちと同様に近畿日本ツーリストでツアーを申し込んだ日本人の方たちと交流できるご飯会になります。様々な年代の方とお話しすることができ、AWS re:Inventに参加しての会社のミッションや今後AWSを利用してどのように成長していきたいのかという真面目な話を楽しくすることができてとても有意義な時間でした。
・朝食とランチ
各会場には専用のとてつもなく広い食事スペースがあり、朝食はビュッフェ、ランチはビュッフェとランチボックスから選べます。朝食にサラダやカットフルーツはありません。フルーツも丸ごと置かれていたのが印象的でした。少し日本食が恋しくなりつつ激甘ドーナツをおいしく頂きました(笑)
 

3.AWS re:Invent 2024で発表された新サービスを使ってみた

AWS re:Invent 2024ではたくさんの新製品・新サービスが発表されましたが、もともとアプリ開発経験が長い私は特に「Amazon Q Developer」に関するアップデートが気になったので帰国後早速使ってみることにしました。
・Amazon Q Developerとは?
Amazon Q Developerは、AWSの生成AIアシスタントサービスの総称であるAmazon Qの中で特にAmazon Q Developerは開発者向けに特化したサービスになり主に次のことができます。

  1. プログラミング支援(統合開発環境 (IDE) で使用可能)
    コードに関するチャット、コードの生成、セキュリティ(脆弱性)のスキャン、コードの最適化をすることができます。
  2. インフラ構築支援
    AWS アーキテクチャ、 AWS リソース、ベストプラクティス、ドキュメント、サポートなどについて質問することができます。
図1:Amazon Q Developer

図1:Amazon Q Developer (https://aws.amazon.com/jp/q/developer/より引用)

・VS CodeにAmazon Q Developerを入れてみよう!

次のような手順でVS CodeにAmazon Q Developerをインストールすることができます。な、なんと1分でインストールすることができます!お手軽ですね。

図2:インストール手順
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図2:インストール手順

・コードを生成してもらおう! 
AWS re:Invent 2024で発表されたアップデートを試す前に、Amazon Q Developerにお試しでコードを生成してもらいました。「変数Aと変数Bの合計を計算するコードを生成してください」と英語で入力しました。 ※Amazon Q Developerは2025年1月時点では日本語未対応です。今後のアップデートに期待ですね!
 

図3:コード自動生成
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図3:コード自動生成

特に言語を指定しない場合は5種類のコード例が出力されましたが、Amazon Q Developerの言語サポートは以下の通りです。

図4:Amazon Q Developerの言語サポート
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図4:Amazon Q Developerの言語サポート

・AWS re:Invent 2024で発表されたアップデートを試してみよう!
Amazon Q Developerについて主に3種類のアップデートが発表されました。

  • 自動コードレビュー機能
    コードスメル、アンチパターン、命名規則違反、潜在的なバグ、論理エラー、コードの重複、コード品質の問題を特定することができます。そして「/review」コマンドの実行でコードレビューが実行可能になりました。
  • ユニットテストの自動生成機能
    境界条件、NULL 値、off-by-1 のケース、複数の入力タイプのチェックなどの基本的なケースを生成することができます。そして「/test」コマンドの実行でユニットテストの生成が実行可能になりました。
  • ドキュメント生成機能
    コードベースに関する readme やデータフロー図などの包括的なドキュメントを生成することができます。そして「/doc」コマンドの実行でreadme やデータフロー図などの包括的なドキュメント生成が実行可能になりました。

本記事では2つ目の「ユニットテストの自動生成機能」を簡単にご紹介したいと思います。まず準備としてユニットテストを生成してもらいたいjavaクラスを準備します。今回は「うるう年を判定するメソッド」を用意し、Amazon Q Developerで「/test」と打ち込むだけで自動生成が完了します。
 

図5:ユニットテストの自動生成機能の準備
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図5:ユニットテストの自動生成機能の準備
図6:ユニットテストの自動生成結果
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図6:ユニットテストの自動生成結果

20秒ほどでテストクラスの自動生成が完了しました。業務でも利用すれば生産性向上に繋がりそうですね!あらゆるパターンの処理でどのようなユニットテストが生成されるのか試してみたいと思います。

4.まとめ

AWS re:Invent 2024に参加して2つのことを私は感じました。
1つ目は、AWSは世界に誇れる技術だと再認識しました。今までは単純にAWSという技術を学び使っていただけでした。しかし実際にラスベガスに行き、「世界中の人」が「言葉では表現できない熱量」でAWSを学び・利用していて、現地でしか体験できない感覚を知ることが出来ました。その技術に触れられている自分も「もっと頑張らないと!!!」という気持ちになりました。
2つ目は、最新の技術を使うことでクレスコの価値を創出して、お客様に最大の価値を届けたいと強く感じました。AWSも含めあらゆる技術はものすごいスピードで進化し、世界中の人が利用しています。私たちもそのスピードに追い付いていかないと取り残されていく一方です。自ら最新情報をキャッチアップし、全社で共有・活用することでクレスコの価値を創出し、お客様へ更なる価値を届けていきたいと感じました。