みなさま最近はいかがお過ごしですか。UXデザインセンターのカツメです。
「○○の秋」の季節がやってきましたね。私の秋は、いまさら?これから?グラレコ?グラフィック・レコーディングをはじめてみました!

お絵かき好きだし、気になるなぁ、やってみたいなぁ・・・。
やってみたいと思いながら行動に移せない、そんなことみなさんもありませんか。私はそういうことばかりです。
そんな中、社内で「グラレコやろうぜ!」という会を立ち上げてくださった方がいたので、しっかり乗っかり、3名でグラレコ勉強会をスタートしました!
人に乗っかる、仲間を作る、というのはいいですね。お互いの進み具合を見ながら「私もがんばろう!」と思える。「ちゃんとやってるよね?」監視の目、助かります。

グラフィック・レコーディングってなんだろう?

「グラフィック・レコーディング」とは、例えば会議などの対話や議論の場において、ホワイトボードや模造紙など大きなスペースに絵や図(グラフィック)を描いていくことによって、会議の内容をリアルタイムに視覚化(レコーディング)していくことです。

「グラフィック・レコーディング」をすると、空中戦で消えていく参加者の意見やアイデア、思考を見える形にすることができます。見える形になると、俯瞰することができたり、そこから新たな発見をしたり、コミュニケーションの道具としても使えます。

会議以外に、イベントやセミナーの流れを可視化することも。内容をあとから振り返ったり、参加していなくてもあとから見て内容を理解できる、というのも特徴です。

「グラフィック・レコーディング」と「グラフィック・ファシリテーション」

「グラフィック・レコーディング」と似たような「グラフィック・ファシリテーション」(ファシリテーション・グラフィック、ともいいます) という用語も聞きます。いったいこの違いはなんでしょうか。
清水 淳子さん(著)、「Graphic Recorder ―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書」で「グラフィック・レコーディング」と「グラフィック・ファシリテーション」との違いについて解説されていました。

“大きな特徴をあげるとするとGRは、あとからでも話し合いのプロセスを誰でもわかりやすく再現することに重きを置くため、話し合いの全体像の記録をします。
そしてGFは、話し合いの最中にメンバーの発言を促進させることに重きを置くので、全体像を網羅しなくても、ここぞという場面で発言を促す影響力のあるグラフィックを描けることが重要となります。”

(GR=グラフィックレコーディング、GF=グラフィックファシリテーション)

記録重視か、ファシリ重視か、どちらに重きを置いているかの違いで、会議を可視化して導いていくという点は、変わりないようです。

会議の流れや状況を読み、瞬時に整理し文字や図形で可視化していく・・・専門的な用語の飛び交う会議であれば、その前提知識も必要であるし、会議を促進するためのファシリテーション能力も必要である。

ものすごい能力が必要ですね!

私たちはふだん、「情報を整理してデザインする」というお仕事をしているので、近いものがあるかな?と思ったのですが、ある程度時間のかけられる場合とリアルタイムの会議では頭の使い方が違う気がします。(まだはじめたばかりなので、知らんけど)

可視化とファシリテーション

「可視化」と「ファシリテーション」、あれ、これなんか聞いたことあるぞ?と思ったら・・・あれです。「レゴ®シリアスプレイ®」!ご存知でしょうか。
(詳しくはこれを読んでね:レゴ®️シリアスプレイ®️ファシリテータ養成トレーニングをうけてきた

「レゴ®シリアスプレイ®」の場合は、ブロックで組み立てた作品を作って「可視化」します。コミュニケーションには、きちんと伝わる「言葉」が大切なのはもちろん、「ビジュアル」で提示することで具体化され、みんなの理解がより深まります。ビジネスにおいて共創の場が増えていく中で、コミュニケーションを推進していく可視化の能力が求められているのではないでしょうか。

グラレコ勉強会の様子

勉強会は、月1くらいの定例と、普段は社内のコミュニケーションツールで、描いたものをアップして報告、という流れで始めました。
他の人の描いたGoodポイントをコメントしたり、描いた後の気づきや自分の課題を書いたりと、やっぱり仲間でやるってイイ!と感じます。これなら続けられそうだよ〜

ひたすら図形を練習するものいいけど、同じことの繰り返しはつまらないよねぇ〜・・・という、飽きっぽい方。(私?)
メンバー持ち回りで短い文章のお題を出して、それについて描いてみよう!という練習方法を取り入れてみました。

「Aさんの意見に対して、賛成派は5人、反対派は5人です。」のお題で私が描いたのはこちら。

漢字を間違えて、書き直しをしています。これはiPad Proで描いたので、書き直しできちゃうんですよね。
リアルタイム会議では、ホワイトボードを使えば描き直しはできますが、模造紙など紙に描いていく場合は・・・?描き直しができません!思い切りの良さも必要になってきそうです。

「グラレコ」の目標は?

通常目標としては、半年後までに基本的な書き方や書籍、動画などリアルタイムではなく、後追いで描けるようになること!「○○の秋」で終わらずに続けていけるよう勉強会のみんなに頼りたいと思います。そして1年後にはクレスコに3名ほどグラフィックレコーダーが生まれる予定です!(あ、仲間が増えて、もっといるかも!?)

と、ここまで書いてきましたが、私はグラレコをリアルで見たことがありません。