こんにちは、システムズエンジニアリングセンターの横⽥です。

 

私は社会⼈1年⽬のエンジニアで開発経験は少なく、RPAについての知識は全くありませんでした。

そんな私がUiPathアカデミーでLevel1-FoundationトレーニングからLevel3-Advancedトレーニングまで修 了した経験を元にLevel3-Advancedを修了するまでの道のりを紹介したいと思います。

UiPathアカデミーとは?

そもそもUiPathアカデミーとはどのようなものなのかというと、UiPath社が提供しているE-learningサイトになります。

UiPathの基礎から学ぶことが出来るため、これから開発を行いたいと考えている人はぜひUiPathアカデミーで学習をしてみることをお勧めします。

また学習するトレーニングコースで日本語のものは3コース提供されています。
具体的には、以下の3つのコースとなっています。
  • Level1-Foundationトレーニング
  • Level2-Orchestratorトレーニング
  • Level3-Advancedトレーニング
これらのコースは、基本的にはLevel1-Foundationトレーニングから順番に学習を行っていくことをお勧めします。
その理由については、各トレーニングの内容を紹介しながら説明させていただきたいと思います。
また、それぞれのコースは修了すると修了証明書が発行されます。

それでは、それぞれのコースについて簡単に紹介したいと思います。

Level1-Foundationトレーニング

Level1-Foundationトレーニングでは、UiPathの基本操作について学びます。
このコースは全部で13レッスンに分かれていて、各レッスンには小テストがある他、最後に最終テストがあります。
この最終テストなのですが、正解率が70%以上で合格することが出来ます!
具体的な学習内容を一部抜粋して紹介したいと思います。
  • UiPathの基本操作
  • 変数、フローチャート・シーケンスについて
  • 作業のレコーディング
  • Excelファイルからデータを抽出
  • PDFファイルからデータを抽出
  • メール送受信の自動化
これらの学習内容はそれぞれ動画を見て、実際に開発を行うことで学んでいきます。

そのため、UiPathを用いた自動化をするための基本的なことについては学ぶことが出来ると思います。

Level1-Foundationトレーニングを受講した感想

Level1では、変数や繰り返し構文など、プログラミングに関するテーマも取り扱っています。まったくプログラミング経験がない方だと少し難しいかもしれませんが、動画などで変数についても紹介しているので、まずは試してみるのはいかがでしょうか?

また、難しいなと感じたのはアクティビティが多くありそれぞれがどのような処理をするのか覚えることです。

こちらについて私は、UiPathアカデミーで学習するだけでなくUiPath Studio公式ドキュメントで学んで実際にロボットを作成することで覚えました。

Level2-Orchestratorトレーニング

Level2-Orchestratorトレーニングでは、ウェブアプリケーションであるUiPath Orchestratorを用いた運用方法について学びます。
このUiPath Orchestratorは「UiPathの管理ツール」となっています。
具体的には、作成したロボットのリモート実行・監視・スケジューリング等を行うことが出来ます。
そんなOrchestratorの操作方法を学ぶことで開発したロボットの実行を管理することができるようになります。

このコースでもLevel1のコースと同様に最後に確認テストがあります。

Level2-Orchestratorトレーニングを受講した感想

このコースで私が難しいなと感じたのは、確認テストでOrchestratorについての知識を問われた際に動画を見ていただけだと理解しきれていないことが多いということです。
Orchestratorには教育用環境が用意されており、コースで学んだ内容を実際に試してみることができます。
そのため、私は実際にOrchestratorを用いて実際にロボットを実行させたりUiPath Orchestrator公式ドキュメントを見るなどして学びました。

これから、Level2-Orchestratorトレーニングを受けようと考えている人はぜひ動画を見ながら実際にOrchestratorを使用してみることをお勧めします。

Level3-Advancedトレーニング

Level3-Advancedトレーニングでは、ReFrameworkの活用方法について学びます。
ReFrameworkについては、こちらの記事をご参照ください。
こちらのコースでは、Level1、Level2で学んでいたことを活かして開発を行います。
そのため、私はLevel1、Level2のトレーニング内容について⾒返していました。
具体的な開発の内容は、デモ用のアプリケーション・ウェブアプリケーションを使用して業務シナリオに沿った開発を設計書と開発を行う際の手引書を参考に行います。

またこのコースはそれまでのコースであった確認テストは無く、実際にロボットを開発してソースコードを提出することで採点されます。

Level3-Advancedトレーニングを受講した感想

私がこのコースで難しいと感じたのは、設定ファイルの読み込みをする処理について理解することです。
私はLevel1やLevel2で学習した内容が理解できていない内容があると思い、それまでのトレーニング内容について見返すことやReFrameworkを用いた開発について調べることで学んでいました。

これから、Level3-Advancedトレーニングを受けようと考えている人はOrchestratorについての知識などをつけてから行ったほうが良いのではないかと思います。

また私自身Level3まで修了したことで、実業務の自動化を行う際にLevel3までで学んだことを活かして開発を行うことができるようになっていると思います。

どのくらい学習するのに時間がかかったか?

それでは、実際にUiPathアカデミーでRPAの学習を始めた私がそれぞれのコースを学習するのにどのくらい時間がかかったかを紹介したいと思います。
ここでは、想定受講時間と実際にかかった時間を比較しながら紹介したいと思います。
トレーニングコース名 想定受講時間 実際にかかった時間

Level1-Foundationトレーニング

約60時間 約45時間

Level2-Orchestratorトレーニング

約8時間 約10時間

Level3-Advancedトレーニング

約40-50時間 約35時間
Level1を修了するだけでもかなりの時間がかかってしまいますね…

Level1の受講時間については、学習のための動画や演習のコンテンツ数が多いために時間がかかるのだと思います。

Level2の受講時間が想定受講時間よりも時間がかかってしまっていたのは、一度動画を見ただけだと理解できていなかったために何度か見返していたためだと思います。

Level3は、開発するロボットの数は少ないのですがLevel1、Level2のトレーニング内容を理解できていないと受講時間は長くなってしまうのではないかと思いました。
そのため、まとまった時間を確保してLevel1からLevel3まで続けて学習することが出来るのであれば短い時間で修了することも出来るのではないかと思います。

ただ、各トレーニングでは章ごとに学習内容が分かれているため少しずつ学習することも出来ます。

最後に

今回はUiPathアカデミーについて紹介させていただきました。一つのコースを修了するのにかなりの時間がかかってしまうのですが、動画を見ながら学習をすることが出来てわかりやすいと思います。

UiPathアカデミーでLevel1まで修了するとUiPathで開発する際の土台となるような知識を身につけることが出来ると思います。
またLevel2、Leevl3を修了することで大規模な開発を行う際の効率的な開発方法についても知ることが出来るのではないかと思います。
そのため冒頭でもお勧めさせて頂いたのですが、これからUiPathで開発を行いたいと考えている人はUiPathアカデミーで学習することをお勧めします。