この記事は『CRESCO Advent Calendar 2020』 9日目の記事です。

こんにちは。ディベロップメントテクノロジーセンターのつるだです。
アジャイル開発のプロジェクトにて、スクラムマスターとして複数チームを担当しています。
社内ではアジャイル推進として活動しています。
前回は、ウォーターフォールとアジャイルの違いについて考察し、開発の工程、体制の違いについても触れました。
今回はアジャイルにおけるチーム活動の重要性について考えてみます。

サイクルによるアジャイル開発

前回説明した通り、アジャイルでは正解が分からない課題を解決するため、
仮説を立てて、実際に作って検証するアプローチ方法を取ります。

つまり、実際に検証するために、アウトプットを出し続けることが求められます。
アウトプットを出し続けるには、どうすればよいでしょうか。

実現するには、チームの技術力が必要です。
また、目指すのはプロダクトの価値を高めることなので、
最善を尽くすためチームメンバーが協力しあう必要もあります。
アジャイルソフトウェアの12の原則でも、チーム活動の重要性が語られています。
具体的に見ていきましょう。

ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して 日々一緒に働かなければなりません。

ビジネス側と明記されています。
プロダクトの視点に立ってみると、ビジネス側もメンバーの一人ということですね。
一緒に働くことで、お互いの考えが理解でき、情報共有もスムーズになります。

意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します。 環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼らを信頼します。

ベストを尽くすためには、積極性が求められます。
また、自律的に動いてもらうためには、責務に合わせた権利を持たせ、
環境面で万全のフォローをする必要があります。

情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法は フェイス・トゥ・フェイスで話をすることです。

目は口ほどにものを言うといいますが、ボディランゲージは非常に重要です。
文章だけだと、ニュアンスが伝わりづらいこともありますね。
コロナ禍では、なかなかフェイス・トゥ・フェイスで話をすることは難しいですが、
あいづちを意識的に増やすことで、伝わっているよ感を出すことができるのでお勧めです。

最良のアーキテクチャ・要求・設計は、 自己組織的なチームから生み出されます。

自己組織化とは、自律して自分達で考え、決断できるということです。
正解ではなく、最良という表現が、チームの最善を尽くすという考えが読み取れます。

チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、 それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整します。

個人ではなく、チームで振り返りを実施し、改善を続けることで
チーム活動を最適化していきます。
振り返りについては、こちらの記事も読んでみてください。

まとめ

アジャイルにおけるチーム活動の重要性について、理解いただけたかと思います。
一方、チームの重要性はアジャイルに限ったことではありません。
チームの制約の中で、ベストを出せているか考えてみると良いかもしれません。