10分で理解する RPA活用推進ツール「UiPath Automation Hub」入門

こんにちは。クレスコの吉田です。
AI、RPA、プロセスマイニングなどデジタル技術を活用した業務改善、業務効率化領域を担当しています。UiPathの技術書「基礎がよくわかる!ゼロからのRPA UiPath超実践テクニック」を執筆、出版したりもしていますので、よろしければご覧下さい。

※RPAとはなんぞやという方はこちらの記事をご覧ください。

本日はRPA活用を強力に推進するコミュニケーションツール「UiPath Automation Hub」についてご紹介したいと思います。

RPAの導入展開における課題

「RPA国内利用動向調査2020」※1によると、2019年11月時点での企業のRPA導入率は38%、年商1,000億円以上の大手企業に限定すると51%に達しています。

※1 参考:株式会社MM総研 RPA国内利用動向調査2020

多くの企業でRPAの導入自体は進んでいる一方で、うまく活用できていない現状もあります。
いったいどういった課題が多いのでしょうか。

弊社が主催するRPA導入セミナーで、導入の阻害要因(つまづきポイント)のアンケートをとったところ、現場担当者が多忙、人的リソースが足りない、対象案件が出てこない。といった課題に多く票が集まりました。

各社のRPA担当と話をしていても、一部門だけでの局所的な導入に留まっている、現場からの案件吸い上げに困っている、思っていたほど導入効果が出ておらず大規模に展開できていない、といった声も多く聞きます。
RPAといえば「プログラミングなしで現場スタッフでも自動化ワークフローを構築できる」といった「開発」部分に着目されがちですが、実際は開発における課題よりも、導入推進における課題が多いのではないかと思っています。

そこで、RPA導入推進における課題を解決する可能性を持ったツール「UiPath Automation Hub」についてご紹介します。

※UiPath社の製品ですが、UiPath以外のRPA製品を導入している企業であっても有効だと思います。RPA導入推進にお困りの方は是非ご一読いただければと思います!

Automation Hubとは?

RPAの導入ライフサイクルの中で、発見フェーズに位置し、業務棚卸しや業務整理、RPAに関する社内コミュニケーションのハブの役割を担うソリューションが UiPath Automation Hub です。

RPAの導入を推進するためのいろんな仕組みを備えていますので、いくつか主要な機能をご紹介します。

Automation Hubの主要機能

  1. 自動化候補業務の共有ができる
  2. 費用対効果を自動でシミュレーションしてくれる
  3. 自動化対象業務のステータス管理ができる
  4. 業務に関するドキュメントを一元管理できる
  5. 業務マニュアルを簡単に作成することができる
  6. 自動化共通部品、その他社内ツールの一元管理ができる
  7. 社員の自動化推進活動の貢献度を可視化できる
  8. 会社全体での自動化プロジェクトのパフォーマンスを可視化できる

1. 自動化候補業務の共有ができる

自動化候補業務をAutomation Hubに登録し、関係者間で共有することができます。

自動化候補業務を登録するには、決められた9つの質問に順に答えていきます。

カテゴリーも登録でき、後々一覧画面から検索するための条件などに使えます。スクリーンショットのカテゴリーは英語ですが、カスタマイズが可能ですので皆様の会社独自のカテゴリーを設定できます。

どのくらいルールベースかなど、5段階評価で選択する設問などがあり、選択した結果によって自動化難易度やROIが自動算出されます。

業務マニュアルや入出力ファイル、サンプルファイルなどを登録することができます。

ここまでの内容で候補業務の提出が完了でき、その場でどのくらい自動化に適した業務なのかのスコアが表示されます。

関係者には、レビュー待ちのアイデアとして候補業務が共有されます。関係者(推進チーム)は共有された候補業務の一覧をもとに、自動化スコアの高いものから優先順位をつけて検討を進めていくことができるようになります。

2. 費用対効果をシミュレーションできる

レビュー待ちから検討フェーズに進み、決められた項目に従って情報を入力するだけで、費用対効果のシミュレーションを行うことができます。自動化プロジェクトに進めるかどうか、優先順位なども費用対効果を加味して進めることができますね。

3. 自動化対象業務のステータス管理ができる

候補業務として提出された最初の状態は「アイデア」というステータスから始まります。そこから検討が進むにつれ、以下のようにステータスを進め、最終的に運用に至るまでのステータスを管理することができます。

4. 業務に関するドキュメントを一元管理できる

業務マニュアルもそうですが、自動化設計において非常に重要な入出力ファイル、その他資料を一元管理することができます。使い方によっては、自動化するしないにかかわらず、企業における業務標準化、業務ドキュメントの一元管理にも活用できるのではないかと思ったりします。

5. 業務マニュアルを簡単に作成することができる

Automation Hubと関連が深い製品にTask Captureという製品があります。Task Captureを起動し、業務オペレーションをいつも通り実施していただくだけで、操作のスクリーンショットとともに、業務マニュアル(業務プロセス定義書)のベースを自動生成できるというツールになります。

少し前まで、UiPath Explorer Expertという製品名でプレリリースされていた製品で、その時に書いた記事をご覧いただくとイメージが沸くかと思います。
※現在は日本語のテンプレートも用意されています。

6. 自動化共通部品、その他社内ツールの一元管理ができる

UiPathでは、自社専用の共通部品を作り使いまわすことで開発効率を上げながら展開を加速していくことができますが、UiPath Orchestratorにも、共通部品を管理し、社内に共有する機能はありません。Automation Hubではこうした共通部品を管理し、社内で共有することができます。

特筆すべきは部品本体のみならず、マニュアルや動画をつけることもできます。またUiPathの共通部品以外のexeやマクロ、その他社内ツールもアップロードすることが可能ですので、社内の効率化ツールを一元管理することも可能です。この辺り制限がないのは一ユーザーとして非常にうれしいなと思います。

7. 社員の自動化推進活動の貢献度を可視化できる

個人的に大好きな機能が、社員の自動化推進活動の貢献度を可視化できるこちらの機能です。

例えば、アイデアを一つ提出すると15ポイント、他の社員のアイデアにいいねすると5ポイント、特定のアクションを行うとアチーブメントがもらえるなど、ゲーミフィケーションの要素を盛り込んだ機能があるのです。こうした機能があることで、社員は楽しみながら、ある意味競いながら、楽しく業務改善を進めることができるのではないかと思います。

リーダーボードといって最も貢献している社員情報も表示されますので、表彰制度を設けて、自動化コンテストなんかをやるのも面白そうですよね。

8. 会社全体での自動化プロジェクトのパフォーマンスを可視化できる

最後は、実際に削減できたコストや、開発にかかったコストなどを表示する機能です。

RPA 化に伴う削減時間から削減コストを試算できます。自動化の開発スケジュール及び、実績も入力可能であり、作業状況を可視化することが可能です。RPA 実装難度毎に、コスト種別を確認することも可能です。(実装難度:簡単、中程度、難しい)

企業でのRPA活用を強力に推進する可能性を持ったAutomation Hub。

少しでも導入後のイメージが伝われば幸いです。

クレスコでもAutomation Hubの導入支援を積極的に展開しておりますので、ご興味ありましたらこちらからお問い合わせください。

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