クレスコで10年続いたアドベントカレンダーを振り返る

この記事は 『CRESCO Advent Calendar 2020』25日目の記事です。

みなさんこんにちは。データテクノロジーセンターの飯村北海です。

今年度から正式にデータ分析に関する専門の部門ができました。
[PR]Tableauなどを活用したBI導入サービス[PR]データ分析に関するセミナーなどのサービスを提供しています。

もうすぐ2020年も終わりますね。今更語ることではありませんが、今年は歴史的な大きな変換点だったと思います。読者の皆様は快適なリモートワークができましたでしょうか?

今日のテーマはクレスコのAdvent Calendarについてです。

実は今年で10周年なんです。

Advent Calendarとは?

2017年のところで書いていますが、

クリスマスまでの期間をより楽しく過ごすため、12月1日から25日までの間を
カウントダウンしていく“日めくりカレンダー”のことです。
IT業界では、このアドベントカレンダーに習って、12月1日から25日の間、
「技術的な」コラム記事を書く風習があるようです。

冬のホリデーシーズンに向かう風物詩として、IT業界では2010年ごろからプログラマが技術系の記事を公開するようになってきたようで、昨今ではブログなどの情報発信が容易になったこともあり本当に様々なテーマで技術系のアドベントカレンダーが公開されるようになりました。

クレスコでも2011年から社内でアドベントカレンダーが始まり、2020年で10周年を迎えました。そこで、2020年のアドベントカレンダー25日目の最終日に、クレスコで10年続いたアドベントカレンダーのイベントを振り返ってみたいと思います。

この10年を振り返って

まず、この10年を振り返るにあたり、世の中はどのようなことが起きていたでしょうか?この10年の技術の進化はものすごいものがありますが、技術面だけではなく様々なイベントがあったと思います。

概況をざっと知るためにPEST分析で政治、経済、社会、技術の観点で振り返ってみましょう。下記の表は執筆者の独断と偏見ですので読者の方々から〇〇が漏れているなどツッコミがあるかもしれませんが、まずはご笑覧ください。技術的な領域の多くは総務省の情報通信白書※1を参考にしています。

2011年から2020年までの政治、経済、社会、技術の観点でのトピック

西暦
(元号)
政治 経済 社会 技術
2011
H23
野田内閣
発足
震災自粛ムード、
円高(1ドル=75円32銭)
東日本大震災、
なでしこジャパン
スマホ、SNS、
チャットアプリ動乱期
2012
H24
第2次
安倍内閣
発足
日経平均株価
8500円を割り込む
ロンドン五輪 ユビキタス
ネットワーク、

データサイエンス
2013
H25
特定秘密
保護法の
成立
アベノミクス 東京五輪決定 モバイル、
クラウド、
ビッグデータ、
ソーシャル
2014
H26
サイバー
セキュリティ

基本法の成立
消費税8%開始 ペッパー販売、
ソチ五輪、
アナ雪ブーム
データ活用、
Bluetooth LE
2015
H27
一億総活躍
社会
シェアリング
エコノミー
爆買い ドローン
2016
H28
マイナンバーの
本格運用開始
マイナス金利 リオ五輪 IoT、
ビッグデータ、
AI
2017
H29
トランプ大統領の
就任
プレミアム
フライデー
インスタ映え ブロックチェーン
2018
H30
働き方改革
関連法の
成立
豊洲市場が会場 平昌五輪 xTech
(FinTechなど)
2019
H31/R1
令和へ改元 消費税10%開始 SDGs、
Society 5.0
デジタルトランス
フォーメーション
2020
R2
個人情報
保護法
改正
テレワーク需要 COVID-19、
東京五輪延期
5G通信

つい先日に起きたと思った出来事が実はかなり前だったり…という感想を抱く読者もいるかもしれません。

自分自身の10年の振り返り

簡単に自分の10年も振り返ってみたいと思います。

2011年 – 2012年

Webアプリエンジニアとして業務に従事しながら社内で勉強会などに参加し、社内のタスクフォースでセキュリティ関連の勉強会に参加したりしていました。

2013年

技術研究所に所属し、共同研究として音声認識のエンジンを使った技術検証をしていました。

2014年 – 2015年

Bluetooth Low EnergyやIoTといった技術要素で製品開発を行っていました。ちょうど2013年に発表されたiOS 7で動作するiBeaconが流行りだした時期ですね。Androidの端末とiPhoneの端末とで動作する条件に差があったりなどなかなか共通したアプリ、プラットフォームを作るのが難しい時期で、ユースケースとしても何に使うことができるのか?というのを皆が模索していた時期でした。

2016年 – 2020年

データ分析事業に参画するようになり、Tableauを使ったデータ可視化に取り組むようになっていました。このあたりからクレスコでもエンジニアブログを始めたので、いくつかも記事を投稿するようになっています(今振り返ってみたらあまり書いてなかった…)。

こうして振り返ってみると、上記の表での技術的な要素を全て関わっているわけではないですが、割と主要な技術には少しずつ関わっているように思えます。

クレスコでのアドベントカレンダーを振り返る

さて、クレスコで開催していたアドベントカレンダーの変遷を簡単にまとめます。

開催年 開催場所(社内/社外) 主催 備考
2011 社内(Google Site) 有志
2012 社内(Google Site) 有志
2013 社内(Google Site) 技研 ベストオブカレンダー
2014 社内(Google Site) 技研 ベストオブカレンダー
2015 社内(Google Site) 技研 ベストオブ、キーワードクイズ
2016 一部、エンジニアブログ 技研
2017 エンジニアブログ 技研
2018 エンジニアブログ 技研
2019 エンジニアブログ 有志
2020 エンジニアブログ 有志

※技研:技術研究所

クレスコはG Suiteの契約をしているので、当時、社内で気軽にブログが書ける場所といえばGoogle Siteでした。初年度は自然発生的というか、情報発信したい欲のある、とある社員が社内でアドベントカレンダーのページを作り、そこへフォロワーが続き、最終的には25日を超えて記事が集まりました。

初回のアドベントカレンダー(以降、下にタイトルと執筆者が続きますが、割愛)

それから今年まで、色々と形を変えながらアドベントカレンダーが10年続いてきました。

今回、振り返り方について、上記のようにただ表にまとめただけでは芸がないので、全てのブログの記事を(諸事情で一部は手作業で頑張って)集めて、形態素解析して振り返ってみることにしました。※2

2011年のアドベントカレンダー

全てのキーワード※3に言及していくのはかなり厳しいので、以降、個人的に目に止まったところなどにコメントしていきます。

2011年のアドベントカレンダーのワードクラウド

2013年は震災の影響もあり、スマホでTwitterが爆発的に流行りはじめた頃ですが、Androidアプリ開発なども人気が出てきた時期で、社内でもアプリの勉強会などが開催されるようになってきました。

そういえば私は3月11日はJavaScriptの開発案件に参画していて、モバイルWi-Fiルーターを使いながらガラケーとiPhone手に持ってFacebookをやりながら新宿から品川へ移動していたことを思い出しました。

2012年のアドベントカレンダー

2012年のアドベントカレンダーのワードクラウド

2012年はクラウドが少しずつ認知されてきた時期です。スマホもかなり普及してきたこともあり、どこでもインターネットができるという認識がされはじめ、電話を使わずにLineに代表されるチャットアプリでコミュニケーションをとるようになってきました。

2013年のキーワードにあるモバイル、クラウド、ビッグデータ、ソーシャルが注目される足掛かりとなる年だったように思えます。私はeXtreme Feedback Deviceと称してJenkinsのパトライトをArudinoで工作する記事を書いていました。

2013年のアドベントカレンダー

2013年のアドベントカレンダーのワードクラウド

2013年はクレスコでは3回目となるアドベントカレンダーですが、良かった記事を読者に投票してもらい、インセンティブが執筆者に渡るように企画した回でした。私はデータ分析の記事を書いていました(が、時間がなくて途中で力尽きてしまった記事でした…)。

2014年のアドベントカレンダー

2014年のアドベントカレンダーのワードクラウド

2014年をロボット元年?と読んで良いかどうかは不明ですが、Pepperが発売されたこともあり、産業用ではないロボットがどのように人々に活用できるか?ということを考える年になったのではないかと思います。

この頃からAIの勉強会が社内でも開催されていたこともあり、機械学習のキーワードが出てきています。私はプロダクトマネジメントやマーケティングに関する記事を書いていました。

2015年のアドベントカレンダー

2015年のアドベントカレンダーのワードクラウド

2015年のワードクラウドはWatsonと大きく出ていて目を引きますね。クレスコではAIに関連したサービスを提供しているのでそこに関連して記事が出ています。昨年に引き続き、PepperやSotaといったロボットのアプリ開発をしているプロジェクトもあり、記事として出てきています。

ベストオブアドベントカレンダーの企画に加え、キーワードクイズといった趣向も加えた年でした。フェア、とあるのはクレスコ社内の伝統行事「クレスコフェア」に関する記事を書いている方が何名かいたため、上がってきています(私も出展したので書いています)。

2016年のアドベントカレンダー

2016年のアドベントカレンダーのワードクラウド

2016年はAPIエコノミーというキーワードが注目され始めるようになったのか、APIというキーワードが中央にありますね。社内のGoogle Siteがインデックスページなのですが、一部エンジニアブログにも記事が公開されている状況ということもあり、集計する私としてはちょっと大変でした。

個人としてはデータ分析に関する記事を2つ書いていますが、このワードクラウドには大きく出てこないようです。

2017年のアドベントカレンダー

2017年のアドベントカレンダーのワードクラウド

2017年から完全にクレスコエンジニアブログ上でアドベントカレンダーを開催しています。気になるキーワードを見つけたらイベントページから探してみてください。特定の分野に拘らずに執筆者の得意領域について色々と多様な記事が出てきていると思います。

この年は私は社内ではマイノリティなRユーザーとしてPowerPointに出力するさらにマイナーな記事を書いていたりしました。

2018年のアドベントカレンダー

2018年のアドベントカレンダーのワードクラウド

2018年も引き続きエンジニアブログ上での開催です。Tableauがキーワードに出てきました(なぜか2つある…)。ここで前処理/後処理があまりイケてないということがわかりましたが、ここまできてしまったので無理やり進めていきます…。

AIに関連して画像処理の記事があるので「画像」というキーワードが大きく出てきています。

2019年のアドベントカレンダー

2019年のアドベントカレンダーのワードクラウド

2019年、最後です。Teamsを社内で本格的に運用してきたのでTeamsがキーワードとして出てきています。現在、クレスコではTeamsは必須のツールとなっています。まだ、2019年12月の時点ではCOVID-19が国内で大きな影響を与えていなかったこともあり、リモートワークなどの記事は出てきていません。

私は2018年に引き続き、BIやデータ可視化に関する記事を書いていました(そういえば2020年も可視化ネタですね。)。


いかがでしょうか。10年分全ての記事を読むのは大変ですが、ワードクラウドとしてキーワードで要約したものを見てみることで、なんとなくその当時のトレンドがわかるのではないでしょうか。

おまけ

10年間、250日分のアドベントカレンダー、執筆者はわかるので、執筆者と執筆回数がどのくらいなのかを棒グラフにしてみました(名前は伏せています)。

常連の方は、来年も書いてくれるかな…?

振り返りの振り返り

以上、10年間のCRESCO Advent Calendarを振り返ってきました。作業中、各記事のタイトルで懐かしさを感じてついつい記事を読んでしまうこともありました。

(技術に限りませんが)ブログ等で情報発信をしていくことは、それ自体に価値があると思いますが、こうやって後から振り返ることで、そのテーマが取り組む意義があったかどうか、今後どういった技術に注目していくと良いのかということへのヒントが得られるのではないか?とも思います。

各記事の執筆者がプログラムを一緒に載せていたりするので、それを分析上、除外する時間が取れず、そのままワードクラウドに入ってしまっているものがあります。プログラミングする時によく見かけるいわゆる「おまじない系」のキーワードが上位にきてしまったりするのはもう少しなんとかできたかもしれません。ノイズが結構あるので時間があればもう少しきれいにしたかったと思いつつ、次回の課題として残しておきます。

以前にもR言語でワードクラウドを作ったりしていて、その際にはwordcloudパッケージを使っていたのですが、最近はwordcloud2パッケージが出てきていて、PNG画像で形状を指定できたりと、とても面白いのでおすすめです。形状は悩みましたが、ホリデーシーズンに関連した形状にしてみました。

最後に

改めて、2020年が終わります。次の10年はどうなるのでしょうか?年を重ねるごとに世の中のスピードが加速し、先行きが不安定で不透明でVUCAな時代と言われるようになっていますが、それでもIT業界で生きている者として、ITで未来が豊かになることを期待しながら筆を置きたいと思います。


※1:技術領域に関しては「関係情報:情報通信関連:情報通信白書」のページより、平成23年以降の各年のポイント資料を参考にしています。また、政治や社会、経済の領域はは「キーワードでみる年表 平成 30年の歩み|平成 -次代への道標|NHK NEWS WEB」のページや「時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト」で提供されている「【図解・社会】平成を振り返る、20XX年10大ニュース」などのシリーズ、他にも法令などはWikipedia等を参考にトピックを挙げています。
※2:各年の1日から25日までの記事をダウンロードし、IPAのmecab-ipadic-NEologdrmecabと、wordcloud2のパッケージを使用して可視化しています。縮尺はできるだけ変えないようにしていますが、キーワードの種類によって形状を保つことができない年もあったため、キーワードのサイズを一部変えています。また、社員の退職等に伴い削除されてしまった記事もあるため、全ての記事のキーワードはカウントできていません。
※3:本記事やワードクラウド上で表示されているサービス名・商品名は、各社の商標または登録商標です。また一部のマークは省略されています。

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