KPTにThanksをプラス!ふりかえりでチーム力向上!

この記事は『CRESCO Advent Calendar 2021』 10日目の記事です。
こんにちは。AITCのどらおです。

みなさん、ふりかえり(レトロスペクティブ)はしていますか?ふりかえりはチームの状態をより良くしてくれる重要なイベントです。
私のチームでは、今年の4月から週に1回のふりかえりを導入しプロジェクトの改善活動に取り組んでいます。
※そもそも、4月からアジャイルを導入、私は新米スクラムマスターという立場で、右も左もわからない状態で色々悩みながらプロジェクトを進めてきました。

私が約半年ふりかえりを続けてきて、新米スクラムマスターとして気づいたこと、感じたことを本記事ではお伝えしたいと思います。

クレスコブログの過去記事でも、ふりかえりについての内容があるのでぜひご覧ください。

リモートで Fun Done Learn ふりかえりをやってみた
さまざまな「ふりかえり」の手法

ふりかえりの目的

まず、ふりかえりの目的について考えてみたいと思います。

  • プロセスの改善
  • 問題の顕在化と周知、改善
  • 開発スピードの向上
  • 良い行動を定着させる
  • コミュニケーションの活性化

など。
さまざまな目的を持ってふりかえりを実施することになります。

目的を達成していく中で、最終的にはチームが以前より成長していることがゴールになります。

私はスクラムマスターとして開発力向上、プロダクト品質向上に積極的に取り組めるチームになることを目的に思いふりかえりを始めたのですが、これがなかなかうまくいきませんでした。
なぜなら、新規のメンバーのアサインや既存メンバーの離任など、人の入れ替えが発生してしまうタイミングでふりかえりをはじめたため、初めましての人同士が、いきなり活発にコミュケーションを取りながら、プロセス改善やプロダクトの問題点を語りだすことができなかったからです。

そのため、ふりかえりの目的を「開発力、プロダクト品質向上」から「コミュニケーションの活性化」に方向転換し、まずはメンバー同時の繋がりを強くするために、「コミュニケーションの活性化」をふりかえりで達成しようとしました。

この経験から、ふりかえりの目的は、チームの状況に合わせて都度見直ししていくことが重要だと感じました。
例えばタックマンモデルという、チームの成長段階を4つの状態で表すモデルがあります。
ふりかえりの目的をチームの成長段階に合わせて変えることにより、ふりかえりで得られる効果を最大化させることができるのではないかと思います。

例えば下記のようなイメージです。

  • 形成期・・・コミュニケーションに重きを置いたふりかえり
  • 混乱期・・・課題や問題を抽出し周知、再発防止を皆で考え、皆が同じ目線に慣れるようなふりかえり
  • 統一期・・・プロジェクト品質の改善を中心としたふりかえり
  • 機能期・・・チームでふりかえりの目的を決定し、チームが自発的にふりかえりの目的を考える

ふりかえりがなかなかうまくいかないという方は、チームの状況を俯瞰し、ふりかえりの目的意識を変えてみてはいかがでしょうか?

私のチームでのふりかえり

私のチームでは、KPTを利用してふりかえりをはじめました。

KPTは有名ですので、基本的なやり方は深くは書きませんが

  • Keep:継続すべき良いこと
  • Problem:問題、改善点
  • Try:Problemの改善や、Keepの拡充

をチームメンバー全員で書き出して議論するふりかえりです。

KPTを選んだのは、初心者でも簡単にできそうだったからです。
※合わなければ別の手法に切り替えればいいや、という気持ちでKPTからはじめました。

メンバー全員がフルリモートでしたので、オンライン会議を利用して、jamboardを利用していました。
しかし、jamboardがとある理由で利用ができなくなったため、現状ではオンライン上のExcelを利用しています。

jamboardが利用できなくなって以降、いくつかふりかえりができるツール利用しましたが、なるべく直感的にわかるツールを利用することが重要だと思います。
意見をまとめたり、人のふりかえりにgoodマークをつけられたりすると、会話が活発になるためです。

これからふりかえりを始める方は、複数のツールを実際に利用してチーム内で議論することをお勧めします。

また、ふりかえりを行うこと自体、皆初めてだったため、アジャイルコーチを招待して開始しました。
この効果は絶大で、アジャイルコーチの存在によって、ふりかえりの意味や大切さをチームで理解できるようになりました。
ふりかえりがうまくいっていない方は、一度外部の人(できればアジャイルの有識者)にファシリテータを任せると良いかもしれません。

KPTをバージョンアップ!感謝も伝えよう KPTT (Keep Problem Try Thanks)

KPTを行っていくと、問題点や改善点がどうしても個人の活動によってしまうことが多くなる、という課題が出てきました。
KPTの内容が個人によってしまうと、個人の振り返りにしかなりません。

先にも述べましたが、私のチームのふりかえりの目的は、「コミュニケーションの活性化」です。
ふりかえりによって、個人の改善の意識はついてきますが、コミュニケーションの活性化になかなか繋がらない状態でした。

そこで、チーム内でこの問題について議論し、KPTにプラスして、「Thanks:感謝」を追加しようということになりました。
KPTにTを追加して、KPTTとチームではよんでいます。
Thanksは、感謝だけなく褒める、など人を賞賛する内容であればなんでもOKとしています。
どうしても個人作業になってしまうタイミングが発生してことがあり、チーム間で関わりを持ちにくい週があるため、「Thanks:感謝」を出しやすいようにしたかったためです。

人に感謝される、褒められるって嬉しいですよね。
単純に感謝や褒めることでコミュニケーションの活性化にもつながりますが人に感謝しようとすると思うと、他者に注目しておく必要があります。
そのため、メンバー同士でどんなことをしているのかを自然と気に留めることができるようになり、自然とコミュニケーションのハードルを下げることができます。

私の体感ですが、KPTTを行うようになってから、ふりかえりの議論自体も個人むけの内容からチームの改善を目指す内容に変わってきていると感じています。
また、スクラムマスターとして、メンバーの感謝している相手やその内容を知ることで、メンバー間でのコミュニケーションのパスを知ることができ、チームの状況を把握するにも役立つと感じました。

ふりかえりを効果的に行うためには、雰囲気作りが重要です。
ぜひ、KPTでふりかえりをしている方はKPTTを利用してみてください。

また、KPTでなくても感謝を伝えることをふりかえりの場で行ってみてはいかがでしょうか?
自然とチームの結束力が向上するかもしれません。

まとめ

今回は、KPTのふりかえりで感謝を追加することでチームの関係が良好になることをお伝えしました。

どうしてもふりかえりは回を重ねるごとに形骸化してしまうものだと思います。
しかし、少しの工夫でふりかえりの効果を飛躍させることも可能です。

今後、ふりかえりで工夫できたこと、効果があったことがあればまた記事にしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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