この記事は『CRESCO Advent Calendar 2022』 3日目の記事です。

 

皆さんこんにちは、広報部のちゃぬです。
管理部門ながらG検定に挑戦し、合格できたので、その道のりを振り返ってみます。

ちなみに、ネット上で「初学者が短期間でG検定に合格した話」をよく見かけますが、
私のスタンスと知識量的に、「絶対に短期間じゃ無理」と思ったので(笑)じっくり勉強しました。

受検日は2020年7月4日(2020#2)なので少し情報は古いですが、
2022年に受検された方の受検記を拝読する限り、私の経験も役立ちそうです…!
これからG検定に挑戦される方にとって参考になるものになれば幸いです。

なお、G検定そのものについては、過去のブログ記事に載っているので、そちらをご覧ください!

受検勉強前のはなし

IT知識量

自己紹介がてら箇条書きで紹介しますと、

  • 新卒でクレスコに「管理部門採用枠」で入社、新人研修はビジネス系のみ受講、IT系は受講せず
  • 社内勉強会(初心者向けハンズオンなど)への参加経験あり
  • 社内検定のAI初心者レベルは合格している(2022年12月時点で、他にクラウド・アジャイル・ロボティクスの検定がある)
  • プログラムを学べるサイト「Progate」の無料体験範囲は受講済み

一言で言うと、
超~~~簡単なプログラムなら、なんとな~~~くさわったことがある
くらいでしょうか…

受検のきっかけ

G検定自体を知ったのは社内報です。
「非エンジニアの方にもおすすめ」と、
現在執行役員の髙津さんがおすすめしていたので、記憶に残っていました。

そして2020年春、コロナで緊急事態宣言が出て、家でゼ○ダの伝説ばっかりしているのもな~…と思っていたら、どこかで「今こそ学ぼう!G検定受検料半額!」という案内をたまたま見つけて、受けてみようと思いました。

受検勉強のはなし

テキスト購入

2020年4月から、G検定の情報をネットで調べはじめ、情報収集の末に以下の本を購入しました。
私の個人的な感想と共に紹介します。

<試験の前提となる知識のインプット>
1)マンガでわかる! 人工知能 AIは人間に何をもたらすのか (Informatics&IDEA) | 松尾 豊, かん ようこ |本 | 通販 | Amazon
超初心者向け。やはりマンガはわかりやすい。

2)人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書) | 松尾 豊 |本 | 通販 | Amazon
初心者向け。先に1)を読んでいたので、活字でもイメージしやすかった。

3)最短コースでわかる ディープラーニングの数学 | 赤石 雅典 |本 | 通販 | Amazon
当社技術研究所のまつけんさんに「G検定受けるなら数学も理解しておくといいと思う」とアドバイスをいただき購入しましたが、私には難しすぎて読みきれませんでした…スミマセン

4)エンジニアなら知っておきたいAIのキホン 機械学習・統計学・アルゴリズムをやさしく解説 | 梅田 弘之 |本 | 通販 | Amazon
私には難しかった。そもそもタイトルからしてエンジニア向けなので私のチョイスがいけなかった…スミマセン

7)AI白書 2022 | AI白書編集委員会 |本 | 通販 | Amazon
当時の最新版、「AI白書 2020」を購入。
物理的にも内容的にも重いので、試験までに途中までしか読めなかったが、そのせいで試験時に苦い思いをする。

勉強

私のスタンスは「どうせ受検するならきちんと理解したい」です。
ヤマを張らず、基本的にテキストをすべて読むため、毎日少しずつ勉強を進めるスタイルです。
ざっと以下のスケジュールでした。

●試験2か月前~(5月上旬)
1)2)を読みつつ5)のテキストをチラ見する。まだそこまで時間をかけていない。

●試験1か月半前~(5月下旬)
5)を2週間かけて学ぶ。
書いて覚えるスタイルなので、テキストを読んでノートに要約する。
文字は読めたものではない(自分が読めれば無問題)

テキスト内に時事的な内容が少ないと感じたので、AI白書を追加購入。
届いたタウンページAI白書を見て呆然とする。

●試験1か月前~(6月上旬)
6)を2週間かけて解く。
間違えた部分のノートに蛍光ペンを引き、テキストにない問題はノートに追記する。
AI白書は、読む気が起きず、オブジェのまま…

●試験2週間前~(6月下旬)
Study-AIの模擬テストを受検して、
「あ、時事わかんないわ」と思い、ようやくAI白書を読み始める。
飛ばし飛ばしふんわり読んだが、恐らく合計30ページ分くらいしか読めていなかったと思う…

そのほか、6)でよく間違う箇所を重点的に対策。
ノートの蛍光ペン部分を中心に、当日のカンペを作成し始める。

受検の話

コロナなので自宅受検でした。テキストやカンペを準備して試験開始!
…以下、試験中のレポートです。

  • 独り言で「知らんがな」を連発。近所迷惑
  • 「知らんがな」問題は適当に回答、チェックをつけて先に進めたので、最後30分ほど時間が余った
  • 余った時間でチェックを付けた問題の回答を調べても、英語のページが出てきたりして、結局数問しか調べられなかった
  • 手ごたえ一切なし

結果、合格ではあったのですが、「本当に合格で大丈夫かな…」と不安になり、
受検のきっかけとなった髙津さんにその旨をチャットしたら
「俺も手ごたえなかったから、大丈夫だよ」と言われて安心しました(笑)

合格を実感したのは、合否発表後に開催された「合格者の会(リモート)」で松尾先生の講演を聞いた時です。
「この方が、あの松尾先生!!!」と思いました(ミーハー)

試験を終えて

私の試験の時の話ではありますが、、今振り返ってアドバイスするとしたら以下2つです。

  • 特に時事問題が多かった印象(過去のブログでも対策記事が出ています)
    →AI白書を優先した方が良かったかもしれない
    時事問題対策のブログ記事に気付かず…読んでいればよかった
  • 技術的な問題も、テキストや問題集にない問題がたくさんあった
    →公式テキストと問題集を重点的に勉強したが、圧倒的に不十分

試験を終えた最初の感想は「公式テキストってなんだろう…」でした。w
twitter上で同じく受検された方々の反応を見ていても、同じような感想を持った方々が多かったようです。

ただ、冷静になって考えてみたら、時事問題が多い理由は、少し納得することができました。
以下、G検定の主催団体「日本ディープラーニング協会」の「設立目的」を引用します。

本協会は、ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指します。

そのため、ディープラーニングを事業の核とする企業および有識者が中心となって、産業活用促進、人材育成、公的機関や産業への提言、国際連携、社会との対話 など、産業の健全な発展のために必要な活動を行っていきます。

将来を見据えた活動をしているんですよね。
これからAI人材を増やすなら、今やこれからのことを知ってもらった方がいいよね、
だってどんどん変化してるんだもんね、
と、思ったのです。

なので、せっかく労力をかけてテキストを出してくれているのであれば、
「これまでの話」ではなく、「これから必要な話」を多く盛り込んでもらえると、
「検定に合格する」その先の視点を持つ方がもっと多くなるのではないかと思いました。

おわりに

だいぶ感情入り乱れた内容で終わってしまいましたが(汗)
役に立ちそうな情報はあったでしょうか…!

今後生活していくうえで、AIとはよりいっそう切れない関係になっていくと思われます。
その時に「良い」AIの使い方ができるよう、私もインプットを続けていきます!