この記事は 『CRESCO Advent Calendar 2017』 2日目の記事です。
こんにちは。IT-Dの「110」です。
あれ?と思ったあなた。弊社ブログのかなりのマニアとお見受けします。
前回の記事までは技術研究所の「110」として、あんな記事やこんな記事を書いていました。
この秋、技研を卒業し現場に舞い戻りエンジニアになるかと思いきや、ここで任された職種が予想もしないものだったんです。
技術研究所に配属以来、右も左もわからない中、周りの人に大変助けられ最終的には自分の研究を9月の研究発表会で発表することができました。
そんなこんなで気づけば入社以来、エンジニア歴よりも研究員歴の方が長いという、弊社でも少し変わった経歴になっていました。
目の前のことで精一杯だったもので、現場で何がしたい?これから私はどうなりたい?なんてこともちゃんと考えられていなかった私ですが、以下のようなぼんやりした希望がありました。
・研究所での研究を続けたいなあ
・勉強会にも今までどおり参加できたらいいなあ
・折角なら、なんか新しいことしたいなあ
・技術もいいけど、折衝力も伸ばしたいんだよなあ
曖昧な希望しかなくふわふわしている私が部長に言われたのが
「ITディレクター(以降、IT-D)やってみる?」
だったわけです。
やってみる?と言われたはいいけど、正直IT-Dがなんなのかあんまりわからん。
ということで、ネットの力を借りたり、先輩IT-Dに聞いたりしました。
色んな定義があるようですが、
企業のIT戦略を成功させるべく専門家として支援したり、はたまた戦略そのものをお客さんと一緒に考えたりする人物のようです。
プロジェクトの上流は要件定義や設計になりますが、IT-Dはそれよりもずっと前のシステム化計画から携われるため、ビジネスが生まれる瞬間に立ち会うこともあるというのがエンジニアとの大きな違いでしょうか。
まだふわふわしたイメージですが、なんだか面白そう!
ということで、10月に実際にIT-Dとして働いて約2ヶ月が経ちました。
目まぐるしい毎日ですが、ずっと研究所にいた私にとっては非常に刺激的です。
ここで得たことを自分なりに咀嚼し、みなさんによりリアルなIT-Dを知ってもらいたいと思い、この度エンジニアブログで『新米IT-Dのススメ』を数ヶ月にわたって連載することにしました。
拙い文章ですが、真摯に執筆したいと思いますので、お付き合いください。
エンジニアやシステム開発プロジェクトに携わる方は、あまりこういうことを意識する場面は少ないのではないでしょうか。
客先に勤務している人はなんとなく、自分がどこの会社の人間なのか忘れかけたり、持ち帰り案件で自社に勤務している人はいったいどこの誰のためのシステムを作っているのかを考える機会が少ないということはよくあるのかなと思います。
IT-Dは、これらのことが自分の中で曖昧になってしまってはいけない職種だと感じます。
IT-Dは基本的にはお客さま先へ派遣という形態で勤務し、お客さまと同じ立ち位置で仕事をします。そのため、圧倒的にお客さまとの距離は近くなります。
お客さま側の立場で他社ベンダーと打ち合わせをしたり、更にはクレスコのエンジニアとお客さま側として顔を合わせたり、作業を依頼するといった場面もあります。
お客さまに自社がどう見られているかを実感することができるのはとても貴重な体験だと思います。また、私にとってはその度に自分がクレスコのIT-Dであることを自覚するよい機会にもなっています。
現場のメンバとしてプロジェクトに貢献することは難しいですが、現場が気づけないような側面をフィードバックしたり、と別な方法で貢献することができます。
また、IT-Dは客観的な視点で的確な支援を求められています。それはお客さまになりきるのではなく、その企業の文化や風土、目指すものを理解しながら別の角度で見ることが必要です。
そういう意味でも、いったい自分がどこの誰なのか。ということを常々考えさせられています。
クレスコの「110」である。
というアイデンティティが私をIT-Dたらしめているのは、間違いないです。
しかし、同じくらい大事なことは、イチ技術者としての「110」というもう1つの意識だと思います。という話は次回に。
いかがでしたか?
私もまだまだIT-Dとして未熟ですが、みなさんに発信しながら自分なりにIT-Dとは?を模索したいと思います。