はじめに

こんにちは、ENKです。
 

今回のテーマは前回に引き続き、クラウド技術者(またはクラウドエンジニア)に関するお話をさせていただきます。

皆様はAWS認定資格取得の前後でどのように考え、活動していますでしょうか?資格の取得方法は多く語られていますが、取得後の活用方法についてはあまり語られていないと感じます。そこで今回は、この部分をテーマにしたいと思います。とはいえ、私自身が十分に活用できているわけではないので、自省を踏まえて整理し、お伝えしたいと思います。

目次

  1. 取得目的を簡潔かつ的確に表現する
  2. 始まりは資格取得がお勧め
  3. 社内アピール方法を考える
  4. 社外アピール方法を考える
  5. まとめ

1.取得目的を簡潔かつ的確に表現する

ここで言う「取得目的を簡潔かつ的確に表現」とは、AWSの知識や技術の習得価値が自分の価値観と一致し、言語化できている状態を指します。この状態を維持することは、資格取得から取得後の活用において、継続的な活動を支える源泉になります。これは学習全般に通じる話でもあるので、参考にしていただければ幸いです。

価値観の重要さを踏まえた上で、キャリア形成の例を挙げさせていただきます。まず勉強過程で知識やスキルを学び、社内評価を上げることができ、高い社内評価がキャリア形成のきっかけとなります。また、社外では転職時などにも、現在の会社だけでなく広い視点で将来を見据えた行動に繋がります。結果としてIT業界そのものの立ち位置を確立し、AWS技術の第一人者になるというキャリアにも繋がります。

これは例ですが、AWS技術者の第一人者になりたいというのが個人の価値観であり、資格取得がその過程での手段となります。有効活用を通じて、目標に繋がることが重要です。そのため、「取得目的を簡潔かつ的確に表現」が大切だと考えています。

2.始まりは資格取得がお勧め

資格が必ずしもキャリア形成に必要だとは限りませんが、知識の視野を広げる手段として資格取得は有効です。そこで、資格取得の具体的な方法について少し触れさせていただきます。

AWS認定資格は、日本でも2013年前後から提供されており、長い期間に渡って対策方法が蓄積されています。インターネット上には多くの対策や学習方法が公開されており、これらを参考にするだけでも認定資格取得に近づくことができます。

しかし、対策方法は決して一つではありません。効果的な学習方法は、個々の学習スタイルや状況によって異なります。ですので、自分に適した対策や学習方法を見つけることが重要です。また、資格取得後も継続的に学び続けることで、知識や技術力を維持し、更に向上させることが可能です。資格取得は、キャリア形成の一部であり、スキルの継続的な向上に繋がります。
 

ちなみに拙著で恐縮ですが以下に私の試験対策について公開しているので、是非こちらも確認いただければと思います。単にAWS認定資格を取得するだけであれば以下の2点を強くお勧めします。私はこれで、認定資格の新バージョン資格の対応などもできています。
 

決定版!AWS認定試験対策(12冠への道のり)

  • (おススメ)AWS認定試験対策
  • (おススメ)効率的な資格取得順序

3.社内アピール方法を考える

AWS認定資格を取得したら、社内アピールをすることがお勧めです。アピール方法はさまざまですが、効果的なアピールのために以下の内容を組み合わせてみるのは如何でしょうか。これらを実施することで、自身の成果や実力を周囲に認知してもらい、社内キャリア形成を築くことに繋がります。資格取得を活かすことで、自分自身のキャリアアップに大きく貢献できると思います。

方法

内容

社内メーリングリストやチャットツールでアピール

  • AWS認定資格取得のお知らせを社内全体に向けて送る
  • 同時に、簡単な説明と、どのようなプロジェクトに役立つのかを添えておくと理解され易くなる

会社のインターネットページに掲載

  • プロフィールやスキルセット情報が記載されているページに、「AWS認定資格」の記載を追加する
  • 取得した認定資格のロゴも合わせて掲載する

プレゼンテーションや研修でアピール

  • 定期的に開催される社内の技術勉強会や研修で、AWSの魅力や具体的な使用事例を紹介する
  • 自身の取得した認定資格を活かして、分かりやすく解説する

上司や部長へ報告

  • 直属の上司や部長にもAWS認定資格取得の報告を行う。
  • 今後の仕事にどのように活かせるか、具体的な方法を一緒に伝える

社内の資料やシグネチャーに認定マークを追加

  • 社内で共有される資料やメールのシグネチャーに、AWS認定資格のロゴを掲載する
  • これにより、日々のコミュニケーションで徐々に存在をアピールできる

社内のAWSユーザーグループで共有

  • 社内でAWSユーザーグループがある場合、そこでの活動を通じて認定資格取得のニュースを広める

成果物やプロジェクトでアピール

  • AWSを利用したプロジェクトで成果を上げることで、自然と認定資格の価値を伝える

4.社外アピール方法を考える

社外へのアピールは自社ブランド価値向上にも繋がる重要な活動です。AWS認定資格を活用することで、お客様に対して自身の技術力や専門性をアピールできます。以下に、社外アピールの方法をいくつかご紹介します。参考にしていただければ幸いです。これらの社外アピールが、お客様の認知向上に繋がり、新たなビジネスチャンスを創出することにもなります。資格取得を活用し、社内外でアピールすることで、企業価値向上に貢献できるでしょう。

方法

内容

LinkedInでのプロフィール更新

  • Skillセクションに「AWS認定」と追加し、認定資格の名前や取得日を入れる
  • また、「経歴」のセクションで認定の受賞を言及する
  • LinkedInにアクセス可能な人は、すぐにAWS認定資格を持っていることがわかるようにする

SNSで共有

  • X(旧Twitter)やFacebookなどのプラットフォームでAWS認定資格を取得したことを投稿する
  • これにより、SNSをとおして保有スキルを認知させることができる

ブログや記事を書く

  • AWSに関連する技術や業界のトピックについてブログを書くことで、専門知識を示す
  • 記事の中でAWS認定を受賞していることを言及する

ネットワーキングイベントや勉強会に参加

  • AWSやクラウドに関連するイベントやセミナーに参加し、他の参加者と交流することで、あなたの認定資格を効果的にアピールする

名刺やメールの署名に追加

  • 名刺やメール署名にAWS認定のロゴを追加することで、認定資格を持っていることを共有する

5.まとめ

認定資格取得後の活用は社会人としての活動に繋げることが全てであり、その活動は個人の価値観に基づいて多様になります。資格取得は誰でも努力次第で可能ですが、個人の価値観を考慮した資格取得は、モチベーションに繋がると考えられます。

資格はプロジェクト現場での生産性向上を目指すツールであり、その活用方法によってプロジェクトや組織の力を高め、お客様に価値を提供できるようになります。このような考え方で活動することで、資格取得の意義を最大化し、自身のキャリアにも有益な結果をもたらすと思います。

価値観や目的を明確に持ち、資格取得を通じて技術や知識を習得し、現場で活用していくことで、お客様や組織にとっての価値を最大限に発揮できます。このような考え方が、AWS認定資格の有効活用方法であり、社内外での成功に繋がると信じています。