激動期こそ転機の時、次のステージへ

さらなる成長に向けた中期経営計画2026<挑戦>がスタート

はじめに

私たちクレスコグループは、1988年の創業以来、「最高の技術と品質を発揮するIT企業」として、ソフトウェアの開発を主力に、企業のビジネスや社会インフラを支える独立系システムインテグレーター(SIer)です。社名の由来である「成長」に恥じぬよう、着実に歩みを進めてまいりました。これもひとえに、多くのみなさまからのご支援と叱咤激励あってのことでございます。心より感謝申し上げます。

 

さて、2023年度は、コロナ禍の収束に伴い、クラウドの活用や、デジタルを活用した仕組みづくりを追求する「DXの推進」が顕著となり、企業規模を問わず、IT需要が旺盛な1年となりました。一方で、生成AIが急速に進歩し、SIerのビジネスも大きく変容しました。
2024年度は、国内外の環境が大きく変化する、まさに「激動期」の最中にあります。産業界全体が、サステナブルな成長とデジタルビジネス、生成AIのさらなる進化による新規事業・サービスの創出、収益力向上などの実現を目指す「新たな時代」になることでしょう。

 

クレスコグループは、豊富な経験と技術力、グループシナジー、国内外の協力会社とのパートナーシップ、外部企業や研究機関との共同研究・開発などをベースに、ITサービス事業およびデジタルソリューション事業を展開しております。
経営環境の激動期こそ、転機の時、大胆なグループ再編による新たなシナジー創出や今後さまざまなお客様で活用が見込まれる「AI(人工知能)」「セキュリティ」「データアナリティクス」を中核領域としたデジタルソリューション事業の強化、お客様との戦略レベルでのパートナーシップ強化、共創モデルへの移行等、能動的な施策を繰り出し、企業価値向上に努めてまいります。

中期経営計画2026がスタート

クレスコグループは、IT・技術を通じてお客様の競争優位性を創出し、ともに社会を前進させるデジタル価値創造企業を志向する「CRESCO Group Ambition 2030」のもと、2024年度から「中期経営計画2026」をスタートし、引き続き2030 年までに売上高1,000億円企業となることを目指しております。中期経営計画2026<挑戦>は、中期経営計画2023<変革>に続くものです。

 

中期経営計画2023では、コアビジネス(ITサービス事業とデジタルソリューション事業)の成長、それを支える強固な経営基盤の構築および事業構造の転換をテーマに、さまざまな施策に取り組んでまいりました。
中期経営計画2026<挑戦>では、顧客企業の成長を実現する戦略パートナーへの進化を通じ、持続的な成長を目指してまいります。目標業績は、2026年度連結売上高700億円、連結営業利益80億円、連結営業利益率11.5%です。また、2024年度から株主還元を見直し、配当性向を30%相当から40%に変更いたしました。

 

クレスコグループは、時代の流れを先取りし、名実ともに業界のリーディングカンパニーとなるべく、邁進してまいります。

企業活動の成長を通じて社会の人々に最大限貢献する

クレスコグループでは、「企業活動の成長が世界の人々の幸福に可能な限り最大の貢献をすること、そして、そこに働く人々がともに喜びと誇りをもち、自己の能力を最高に発揮できること」が企業の使命と考えています。その⼀環としてESG(環境、社会、ガバナンス)の取り組みを積極的に進めています。

 

E(環境):
脱炭素に関し、在宅勤務の推進による移動時間や電力使用量の削減、ペーパーレス化の推進、クレスコグループが保有するシステムのクラウド化などに取り組んでいます。

 

S(社会):
女性活躍を含むダイバーシティ・アンド・インクルージョン(D&I)の推進、働きやすい労働環境づくりに取り組んでいます。また、社会全体のIT人材教育も使命であると考え、「全国選抜小学生プログラミング大会」への協賛や、社員による大学での講義、IT関連団体への講師派遣等、社会的な人材育成の取り組みを積極的に支援しています。

 

G(ガバナンス):
取締役会の構成において性別など属性の多様性とともに、経験・専門分野の多様性、そのバランスを重視し、スキル・マトリックスを開示しています。

お客様の"わくわく感"と成長を実現するために

中期経営計画2026の重要テーマとして「お客様の戦略実現に貢献すること」を掲げています。
お客様に有益な提案の実行・推進を通じて、クレスコグループが、お客様にとってなくてはならない代替困難な戦略パートナーとして地位を確立し、そこで得た知見を業界および社会全体の成長のために還元していく循環モデルを構築してこそ、サステナブルな成長と企業価値向上に大きく資するものと確信しております。

 

クレスコグループが実現したい未来は、世界中の人々の想像を超える「その先」、もっと豊かでわくわくする未来です。私たちは、お客様の"わくわく感"と成長を実現するため、お客様を含めた「社会のニーズ(最優先で求めている変化)」と「最高のテクノロジー」の追求を実践し、事業活動に取り組んでまいります。

激動する環境変化に順応するために

2024年度は、グローバルリスクや円安、マイナス金利の解除、株高、物価高、賃上げなど、激動する環境下で「順応する力」を試される1年になることでしょう。クレスコグループにとっても「中期経営計画2026<挑戦>」のスタートの年となります。日本、そして世界を見据え、お客様に高い価値を提供することにより、全てのステークホルダーの方々の幸せと"わくわくする未来"を実現するよう、ITを通じた社会への貢献に努めてまいります。

 

 

今後とも一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

2024年4月1日
代表取締役会長 根元 浩幸
代表取締役 社長執行役員  冨永 宏