UiPathの新機能「StudioX」を使ってみた

みなさんこんにちは。
システムズエンジニアリングセンターの
やまさきあ です。

最近とっても寒いですね。
おうちでぬくぬくしていたら、ある日、

UiPathのStudioXのプレビュー版が出ていました。

 

★この記事は 『CRESCO Advent Calendar 2019』  17日目の記事です。

UiPathとは

クレスコエンジニアブログでもおなじみの、RPAツールです。
(⇒RPA関連の記事はこちらから)

StudioXとは

UiPathの新機能です!
ただでさえ使いやすいUiPathですが、ユーザーさん向けに、さらに使いやすくなっています。

今回はこのStudioXの使い方をお教えし、実際にロボットを作成してみたいと思います!

早速、UiPath StudioXを使えるように設定してみよう

現在、UiPath StudioXはUiPath Studio Community Edition のプレビュー版でのみ利用可能です。
UiPath Studio Community Preview (19.10-beta.111)で利用できます

 

StudioXへの変更は、以下の手順で簡単に実施することができます。

 

1.UiPath Studio Community Edition を起動し、ホームタブをクリック

 

2.現れた左側のタブから、設定をクリック

3.ライセンスとプロファイルをクリック

4.プロファイルを確認または変更をクリック

 

5.プロファイルを選択する画面が現れるので、
右の方にある「UiPath StudioX プレビュー版」をクリック

6.再起動確認画面が現れますので、「はい」をクリックすると、UiPathが再起動します。

7.変更後のホーム画面が現れますので、
「新規プロジェクト」の「タスク オートメーション」をクリックします

8.新規タスクオートメーションの作成画面が現れますので、
ファイル名等を適宜入力し、作成をクリック

 

9.StudioXの画面が開きます!

UiPath StudioXでの実装

みなさん、「UiPath Demo サイト」はご存知でしょうか。
こちらは、インプレス社の提供している書籍「できるUiPath」のウェブサイト自動化の練習用ページです。

こちらのページは経費登録や経費照会ができるサイトになっています。
このうち、経費登録について、UiPath StudioXを用いた実装をしてみましょう。

やりたいこと

UiPath Demoサイトで提供されているExcelファイルの情報をもとに、
ブラウザで開いた経費登録ページの入力フォームに情報を入力する。

 

Excelの中身はこのような感じになっています。
ヘッダー(列名)が1行目に入っていますね。また、データは3行分あります。

 

 

また、入力フォームはこのような感じになっています。
UiPath においてデフォルトで使えるブラウザは、Internet Explorer(以後IEと呼ぶ)なので、
今回はIEで開いたサイトに対し処理を行います。

 

Excelから取得した値を、Excelの列名と、入力フォームの項目名の対応するところに入力していきます。
入力が終わった後に、登録するボタンをクリックします。
これをデータの入っている3行分に対して行います。

 

それでは、実装してみましょう!

① Excelからデータを読み込む

Excelやアプリケーションに対して操作を行う際には、「カード」と呼ばれるアクティビティを使用します。

  1. Excelファイルカードをデザイナーパネルにドラッグアンドドロップします。

  2. 操作対象のExcelを選択するため、画面を開くボタンをクリックします。

  3. 対象のファイルを選択します。
    (今回は、サイトからダウンロードしてきた「data.xlsx」)

  4. 開くボタンを押下します。

これで、Excelからデータが読み込まれます。

★「参照名を指定:」に文字列(日本語可)を入力すると、
読み込んだExcelの呼び名が設定できます(デフォルトではExcel1になっています)。

 

② Excelの各行に対して繰り返し処理を行う

Excelのデータは3行あるので、その行それぞれについて処理を行いたい場合、
Excelの繰り返し(各行)という「アクション」を使います。

 

  1. Excelの繰り返し(各行)をデザイナーパネルにドラッグアンドドロップします。
    (左にある、緑色の四角ボタン「Excel」をクリックするか、
    アクティビティ検索窓から検索すると見つかります)

2.  繰り返し処理を行うExcelを指定するため、
「範囲またはテーブル」のプラスのようなボタンをクリックします。

3.   Excelファイルカードで読み込んだExcel名が表示されるので、
① の「参照名を指定:」で入力した名称を選択します。
(今回はデフォルトで入力されているものを使用するので、「Excel1」を指定)

4.  繰り返し処理を行うシート名を選択します。
(今回は「Sheet1」の値を使いたいので、そちらを選択)

5.  「先頭行をヘッダーとする」にチェックを入れます。
(1行目に列のタイトルがついている場合、チェックを入れておきます。)

これらの操作を行うと、「範囲またはテーブル」に対象のシート名が入ります。
これで、どのシートのデータを使って処理を行うか設定することができました!

 

③ 使用するウェブページを指定する

今回は、ホームの「経費を登録する」をクリックした後に遷移したページを開いている状態で
処理を開始することにします。

ウェブページでの入力、ボタンをクリック等の操作は、
Excelの行ごとに、各1回ずつ行います。
(明細登録ボタンクリック→各項目の入力→戻るボタンクリック の操作をExcelの行数分繰り返し行います)

そのため、Excelの繰り返し(各行)の中に、ウェブページで行う各動作を入れていきます。

 

  1. Webページでの処理を行うために、
    アプリケーションカードをExcelの繰り返し(各行)の中にドラッグアンドドロップします。

  2. どのウェブページ上で処理を行うかを指定するために、
    青文字の「アプリケーションを指定」をクリックします。

「アプリケーションを指定」をクリックすると、薄い青色で塗りつぶされた黄色枠で囲まれたものが、
マウスを当てた箇所に表示されるようになります。

これで、どのウェブページ上で処理を行うかを指定します。

今回は、経費登録の画面に対し処理を行いたいので、IEで開いた経費申請の画面を指定していきます。

 

3.  この枠で対象の経費一覧画面が囲まれるところを探し、クリックします。

これで使用するページの指定ができました!

 

④ 明細登録開始

次に、「明細を登録する」ボタンをクリックしましょう。

 

  1. アプリケーションカードの下の方にある、マウスのカーソルのようなアイコンをクリックします。

そうすると、アプリケーションカード内に「クリック」アクションが入ります。
(「クリック」アクションを左側のアクティビティパネルで探し、
ドラッグアンドドロップすることでも同様の動作になります。)

2.  この「クリック」アクションが処理を行う対象を指定するため、
「ターゲットを指定(I)」をクリックします。

2.  ③のウェブページを指定する際と同様に、薄い青色で塗りつぶされた黄色枠が表示されるので、
「明細を登録する」ボタンに枠が当てられたところでクリックします。

これでボタンがクリックでき、経費登録ページに遷移することができます!

 

⑤ 使用するウェブページを指定する

クリック後、遷移先のウェブページ上で処理を行うことを指定します。

今回は、経費登録の画面に対し処理を行いたいので、
IEで開いた経費申請の画面を指定していきます。
(③ とほぼ同様の操作です。)

  1. アプリケーションカードをデザイナーパネルにドラッグアンドドロップします。

  2. 青文字の「アプリケーションを指定」をクリックします。

  3. この枠で対象の経費登録画面が囲まれるところを探し、クリックします。

 

⑥ 入力フォームにExcelの値を入力する

処理対象の画面が指定できたので、次は経費登録画面の入力フォームに文字を入力していきましょう。
その場合は、「文字を入力」アクションを使います。

 

  1. アプリケーションカードの下部分にある、「文字を入力」というボタンをクリックします。

そうすると、アプリケーションカード内に文字を入力アクションが入ります。
(「文字を入力」アクションを左側のアクティビティパネルで探し、
ドラッグアンドドロップすることでも同様の動作になります。)

2. 「ターゲットを指定(I)」をクリックします。

 

3.  青色がかった黄色枠が現れるので、文字を入力したい場所に枠がかかったところでクリックします。

そうすると、「文字を入力」アクションの形が変わったと思います。
今回、入力フォームはどれも似たような形なので、
その左側にある文字で違いを判別しています。

今回は「タイトル*」を検索し、その右側にある入力フォームを、入力する対象として指定しています。

 

この入力フォームに、Excelから取得した値を入力していきます。

4.  「これを入力」の右側にあるプラスのようなボタンをクリックします。

5.  どのデータを使用するか指定するところで、「現在の行」を選択します。
(繰り返し処理を1行ずつ行う際に、現在処理を行っている行のデータを使用したいため)

6.  入力したい列名を選択します。
(今回はタイトルの入力フォームに値を入力したいので、
Excel「タイトル」列に入っている値を使うため、「タイトル」を選択)

そうすると、「これを入力」に列名が入ります。

種別、金額、備考に対しても同様に、④ の操作を行っていきます。

 

「種別」に関しては、入力フォームでなくドロップダウンリストになっているので、
「文字を入力」でなく、「項目を選択」をクリックしてアクションを追加してください。

全部入力したらこんな感じになります(小さくてすみません)。

 

⑦ 登録ボタンをクリックする

1. アプリケーションカードの下部分にある、「クリック」というボタンをクリックし、
アプリケーションカード内にクリックアクションを入れます。

2.  青色がかった黄色枠が現れるので、「登録する」ボタンを選びます。

(⑥の操作の一部とほぼ同様なので画像は省略します。)

 

⑧ 戻るボタンをクリックする

アプリケーションカードはページごとに用意する必要があります。
登録ボタンをクリックすると、経費照会画面へとページ遷移します。

そのため、新しいアプリケーションカードを用意しましょう。

 

  1. アプリケーションカードをデザイナーパネルにドラッグアンドドロップします。

  2. 青文字の「アプリケーションを指定」をクリックします。

  3. この枠で対象の経費照会画面が囲まれるところを探し、クリックします。

 

そして、戻るボタンをクリックしていきます。

4. アプリケーションカードの下部分にある、「クリック」というボタンをクリックし、
アプリケーションカード内にクリックアクションを入れます。

5.  青色がかった黄色枠が現れるので、「登録する」ボタンを選びます。

 

(これまでにほぼ同様の操作が出てきているので画像は省略しています。)

 

 

以上で操作は完了です!

 

お疲れ様でした^^
ロボットを実行すると、UiPath Demo サイトで経費登録ボタンがクリックされ、
指定した列名のExcelの値が順に入力されて経費情報が登録されます。

経費一覧ページにおいて以下のようになっていれば成功です!

 

StudioXを使ってみての感想

良いと思ったところ

IT初学者が最初につまずく「変数」を使っていないので、
言語に触れたことの無い方でもわりとすんなり実装できる感じがします。

また、アンカーを使った操作(文字を検索し、入力する対象を決める)を行う場面で、
対象のフォームを選択するだけで自動的にアンカーに変換してくれるという機能は画期的だと感じました。

実は、StudioXで作成したタスクオートメーションは、Studioで開くことができます。
どうしても細かいところに手を入れたいなと思った際には、まずタスクオートメーションをStudioXで作成し、
Studioで調整していくということができるかな~と想像を膨らませています。

 

これからの展望

Studioで言う、「セレクター(処理実施対象オブジェクトを認識するための情報)」については
StudioXでどのようになるのかもう少し調査したいと思っています。
動的要素を含むオブジェクトに対して処理を行うよう実装して、正確に認識できるのかどうか、
これから見てみたいです。

また、StudioXがEnterprise版でリリースされたら、私たちはどのようにユーザーさんにUiPathを教えていくべきか、
そして私たち自身もStudioXのような新機能をどのように取り入れていくべきか、
今のうちに考えておくことが必要だなと感じました。

 

 

ちょっと宣伝 (追記 (2020.07.06))

みなさまのおかげでこの度、やまさきあがセミナーの講師を努めることになりました(^o^)/

クレスコでは社外向けのセミナーを日々開催していますが、この度、私も講師を務めることになりました!

本日紹介した「UiPath StudioX」をハンズオン形式で体験できる無料ウェビナーです。
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と言う方は、ぜひ参加してみてください!!

ときどき開催しています。よかったらチェックしてみてください(^▽^)

詳細はこちらから。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

 

Happy Automation!

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