2019年1月7日
株式会社クレスコ  広報IR推進室

代表取締役 社長執行役員 根元浩幸 による、社員に対する年頭挨拶の要旨を下記の通りお知らせいたします。

年頭の挨拶
社員のみなさん、新年あけましておめでとうございます。
年末年始は9連休ということで、長期休暇を取得してリフレッシュされた方が多かったのではと思います。年末年始に仕事をされた方は、代休を取得してリフレッシュしてください。

1. 昨年の内外情勢と当社の業況
昨年は、台風・豪雨、地震といった自然災害が多く、大変な1年でした。被害に遭われた方々の生活の回復を、お祈り申し上げます。
経済面では、アメリカと中国の貿易戦争が本格化しはじめ、年末に向けて株価が下がり、先々の不透明感が増しました。
日本国内では、労働者不足が深刻化し、IT業界でも技術者が不足しました。一方で、働き方改革の進展で、労働時間や休暇取得の管理が厳格化し、多忙なのに労働時間を減らすという、難しいマネジメントが必要な環境となっています。これは、クレスコのお客様でも課題として捉えられています。
クレスコでは、残念ながら品質不良や不採算のプロジェクトが多く発生し、お客様にご迷惑・ご心配をかけました。品質は、ビジネスの基本です。反省し、克服していく必要があります。


2. 今後の見通しと主な取組み
このような状況で、お客様の本業の生産性向上や新規ビジネスの立上げなどDX※推進のためのITの利活用は、今年も更に進むと考えます。クラウドの活用が更に進み、システム更改プロジェクトの多くがパブリッククラウドに移行するプロジェクトになり、アプリケーションとクラウド基盤が一体化したプロジェクトになります。また、AI(人工知能)はブームに終わらず、様々な領域に適用され、システムの中に定着していくと言われています。

クレスコでは、クラウドは2012年から、AIは2015年から取組んでいます。昨年から更に推進し、全技術者が2020年までにクラウド、AIを学習し、これからのビジネスに備えるという取組みを開始しましたので、技術者のみなさんは、積極的に取組んでください。
人材確保の観点では、外国人人材の活用を更に進めます。特にオフショアについては、ベトナム・ハノイでの稼動が今年度末には50名を越え、2019年度は更に増やしていく予定です。
昨年は創立30周年ということで各種イベントがありましたが、今年の大きなイベントは基幹系システムの刷新です。社内プロセスを簡素化し、生産性向上を図ること、ビジネスニーズに即した柔軟な組織運営、予算期にとらわれないビジネス管理の実現を目的にしています。今年8月から使用開始し、10月1日に本番サービスインの予定です。今後10年以上使う基幹システムで、先々グループ会社にも展開する予定です。

来年(2020年)4月には民法改正され、これまでIT業界でスタンダードだったSES(システムエンジニアリングサービス)契約が無くなり、派遣契約もしくは成果物ベースの契約となる見込みです。「SES契約だから、リスクが少ない」という考え方が通用しなくなります。
私たちのお客様の要望は、価値ある成果物を提供してほしいというものが殆どですから、実態に即した契約形態となります。私たちの仕事への取組み姿勢が大切になり、常日頃から、お客様とのコミュニケーション、チームや個人の能力開発などを積極的に行い、これまで以上に、お客様をリードする業務姿勢が求められます。

3. さいごに
今年の方針は、昨年に引続き、『足元を固める』です。
激動の時代で未来を切り開くため、視線を上げ、前を見据えながらも、まずは、昨年少し綻んだ仕事の品質を、回復させる1年にします。
社員のみなさん1人ひとりが、自らの仕事における目標をしっかりと見据えながら、足元を固めて臨んでください。

クレスコに対するお客様からの期待は大きなものがあります。それに応えるべく、今年も頑張って参りましょう。

※ DX : 「デジタルトランスフォーメーション」の略。ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること。

以上