こんにちは。ディベロップメントテクノロジーセンターのつるだです。
アジャイル開発のプロジェクトにて、スクラムマスターとして複数チームを担当しています。
社内ではアジャイル推進として活動しています。
今回は、社内のアジャイル推進活動の一つである、アジャイル技術コミュニティについて紹介します。
2018年、経済産業省は[D X レポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~]を公開し、2025年以降、最大12兆円/年(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性(2025年の崖)が示されました。
その後デジタル化推進の政策は進み、DX銘柄が選定されたり、デジタル庁が発足しました。
クレスコとしてもこの社会の動きに適応する必要があり、DX実現に向けた手段としてアジャイルは有効です。
なお、クレスコはDX認定事業者の認定も受けています。
このように今後ニーズが増えるアジャイルですが、社内で知識の属人化が起こっていました。気軽に相談できる場を作ることで社内にアジャイルを広められると考え、コミュニティを立ち上げました。
コミュニティの最終目標は、[クレスコでアジャイルが当たり前にする]ことです。
現在はウォーターフォールでの開発が多いですが、お客様/プロジェクト/プロダクトの課題に合わせて、アジャイル開発も当たり前のように選択肢に挙がり、プロダクトに対して高い品質で提供できることを目指しています。
コミュニティが求められている役割は、中期経営計画を意識しています。クレスコの中期経営計画はこちらです。
実ビジネスへの貢献だけでなく、クレスコにアジャイルを広めるための社内外へのアウトプット活動、エバンジェリズムの発揮が挙げられます。
技術研鑽活動としては、開発技術スキルだけでなく、スクラムマスターのような運営スキルも重要だと考えています。
また、コミュニティ活動の継続的な運営を通じて最終目標の達成を目指します。
コミュニティメンバーは以下の3タイプで構成されています。
コミュニティ自体を運営するメンバーです。最終目標の[クレスコでアジャイルを当たり前にする]活動を推進します。
アジャイル関連の高スキルを持つメンバーです。社内のアジャイル案件や、コミュニティメンバーの相談相手となります。
アジャイルスキルとしては、DevOpsといった開発スキルや、スクラムマスターのようなチーム運営スキルのふたつを想定しています。
アジャイルに興味があり、学習するメンバーです。徹底的に参加するための敷居を下げるため、この定義にしました。
アジャイルを経験された方はわかると思いますが、アジャイルというのはやり方に正解がありません。
アジャイルの定義は?と聞かれると[アジャイルソフトウェア開発宣言]が上がると思いますが、そこにはアジャイルの価値については記載があるものの、具体的にどうするかの部分は決まっていません。
経験者/未経験者問わず、プロジェクトやチームの特徴に合わせて議論し、ベストなやり方を探求することが大事です。
そのため、[気軽に相談できる場づくり]がコミュニティにとって大事だと感じています。
現在は私が所属しているディベロップメントテクノロジーセンターのメンバー中心ですが、
別部門のアジャイルプロジェクトのメンバーなど少しずつメンバーが増えています。
アジャイル技術コミュニティは様々な手段で、[アジャイルを学習/相談できる場づくり]を行っています。
外部講師を招いての研修運営を行い、これまで約80名が受講しアジャイル/スクラムの考え方を習得しています。
また、社内のアジャイルに興味がある人を集める/盛り上げるための月次勉強会などを実施しています。
これまでに開催した勉強会は以下です。
- アジャイル読書会
- アジャイルの始め方
- アジャイルの品質
- アジャイルプラクティスの実践事例発表
- アジャイル概要
- テスト自動化
さらにポータルサイトを構築し、初心者向けの学習コンテンツやテスト、経験者がアジャイルプラクティスの実践ノウハウを公開しています。
これらの活動の狙い、運営で苦労したことなど、詳しくは別記事にしようと思います。
[クレスコでアジャイルが当たり前になる]という最終目標へ向けて、大きな一歩を踏み出せました。
このまま、この活動を大きく育てていき、社内/社外に情報発信していければと思います。