株主・投資家のみなさまへ [23期 第1四半期]

代表取締役社長
熊澤 修一
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代表取締役社長
熊澤 修一

株主のみなさまには、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、当社企業グループ2011年3月期の第1四半期決算がまとまりましたので、ご報告申し上げます。

 

当事業年度は、次期中期経営計画に向けた足元固めとなる重要な1年と位置づけて「大改革」を断行し、「利益の出る体質、体制への刷新」を図っております。主要施策は以下のとおりです。

  • 組織の大改革
    擬似カンパニー制の導入による組織の自律化推進
     
  • ソリューション営業の強化
    付加価値の高いサービスビジネスの展開
     
  • コスト構造の抜本的な見直し
    クレスコ版事業仕分けの実施と組織のスリム化
     
  • グループ経営基盤の強化と再構築
    株式会社アイオス、株式会社インフィニードの完全子会社化

当第1四半期(平成22年4月1日~平成22年6月30日)の経営環境を振り返ってみますと、景気の不透明感は拭えないものの、改善基調は実感いたしました。しかし、各企業の業績は回復しているものの、IT投資を積極的に行なう水準までには未だ至っておらず、マーケットの回復と受注予測は我々の想定を下回る結果となりました。特に、当社企業グループの主要事業であるソフトウェア開発は、市場のニーズの変化(「作る」から「使う」へ)とコスト削減意識の高まりからアプリケーションを中心に案件が小規模化しており、採算性と稼働率のバランスが課題となっております。また、組込み型ソフトウェア開発についても主要顧客のグローバル化や価格低減要請への対応など課題も多く、事業全体の中期的な見通しが立てにくい状況となっております。

 

IT産業は、今まさに成熟期であり、競争はますます激化の様相を呈しておりますが、当社企業グループといたしましては、景気回復の波をしっかり読み取り、多様化するマーケットニーズへの対応と体質改善こそが商機を呼び込む鍵と捉え、数々の経営課題の克服に努めてまいりました。

 

当第1四半期決算の詳細につきましては、「平成23年3月期 第1四半期決算短信」をご覧下さい

当第2四半期は、新入社員が新たな戦力として配属され、組織全体が活性化する時期でございます。

今後も、新たな子会社2社を含めた企業グループ体制(営業拠点、事業シナジー)を活用し、戦略的・網羅的な提案営業に注力するとともに、新たな収益源となるビジネスモデルを展開してまいります。また、経営ビジョンとして掲げております企業の「メインITソリューション・パートナー」として、お客様に密着した価値提供型のビジネスを展開し、当社企業グループ一丸となった「ワンストップ・ソリューション」を通して需要の掘り起こしを行っていく所存です。

 

株主のみなさまにおかれましては、今後とも一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 

2010年6月