こんにちは。UXエンジニア兼、クレスコWebサイト担当の林です。

 

今回はクレスコWebサイト担当(私)による、企業運営の技術ブログの書き方入門【テーマの決め方編】をお届けします。

企業が運営するブログならではの気を付けたい点や、SEO(Search Engine Optimization : 検索エンジン最適化)の観点からお勧めする書き方などを記載します。

・ブログを書きたいけれど、何について書けばいいのか分からない方
・社員にブログの書き方をアドバイスしたいウェブサイト担当の方
にオススメの記事です!

ブログの趣旨・目的を知る

まず最初に、記事を書こうとしているのは「何のブログなのか?」と「何を目的として公開しているブログなのか?」を考えます。

・何のブログなのか?
⇒技術情報、採用情報、イベント紹介、社員雑記など

・ブログの目的は?
⇒新卒採用、中途採用、ブランディング、知名度向上、技術力アピール、サービス等の受注など

ちなみに、当ブログの場合は、
何のブログなのか? ⇒IT技術情報を掲載するブログ
ブログの目的は? ⇒知名度向上!(あわよくば技術者の採用もしたい…。お仕事も受注したい…。)
です。欲張りですね(笑)

これらを踏まえた上で、自分の得意な分野について、記事を書きます!

代表的なブログ記事テーマ 8種

当エンジニアブログでよく書かれるテーマ8種類について、概要、読者の閲覧傾向、オススメの書き方などをご紹介します。

① マニュアル、HowTo

ツールの使い方などを手順書のようにまとめた記事です。
このような記事を書かれる方は多く、競合は多いと言えますが、一度定着すると長い間見られる記事になりやすい傾向があります。

クレスコエンジニアブログで人気の「マニュアル、HowTo」記事

② ○○とは?

専門用語などについて解説する記事です。
これも、一度定着すると長い間見られる記事になりやすい傾向があります。

クレスコエンジニアブログで人気の「○○とは?」記事

③ FAQ

困りごとに対して解決策を示す記事です。
自分が実際に困って、解決するのに苦労したこと(調べてもなかなか分からなかったこと)について書くのがオススメです。

クレスコエンジニアブログで人気の「FAQ」記事

④ 試してみた

新しい言語やツールなどをいち早く試してリポート!

何よりも鮮度が大事となりますが、導入方法と感想だけではなく、具体的なサンプル、つまずきやすい点、類似するものとの比較など、同じように試しに利用したい人や、自分で試しはしないけれど概要だけ知りたい人の役にたちそうなことを書くのがオススメです。

クレスコエンジニアブログで人気の「試してみた」記事

⑤ 作ってみた

「試してみた」と似ていますが、こちらは新しい技術に限らずに、こんなもの(大抵くだらない物)を作ってみました!という記事です。
作り方が参考にされることもあれば、単に読み物として面白く閲覧されることもあります。

クレスコエンジニアブログで人気の「作ってみた」記事

⑥ 資格対策、受験報告

資格試験の合格体験記や、勉強方法を掲載する記事です。
比較的新しい、注目度が高い分野の資格についての記事は多く閲覧される傾向があります。

ただし、試験の内容について言及してはいけない資格も多いため、記事の投稿にあたっては注意が必要です。

クレスコエンジニアブログで人気の「資格対策、受験報告」記事

⑦ イベント開催報告

自社主催のセミナーや勉強会等の開催報告記事です。
あまり多くのアクセスが見込めるタイプの記事ではありませんが、新卒・中途採用での入社を検討している方に向けて、会社紹介を兼ねたアピールとなります。

クレスコエンジニアブログで人気の「イベント開催報告」記事

⑧ イベント参加報告

社外のセミナーや勉強会等に参加した際のレポート記事です。
こちらもあまり多くのアクセスを見込むことはできませんが、社員の教育や学習意欲のアピールとなります。
また、繰り返し開催されるイベントの場合、参加を検討されている方の閲覧が期待できます。

社外イベント(特に有料のイベント)の場合、情報公開に制限がある場合もありますので、記事投稿の前にイベント主催者への確認を忘れずに!

クレスコエンジニアブログで人気の「イベント参加報告」記事

注意が必要なブログ記事テーマ 3種

企業ブログならではの、注意が必要だと思われる記事のテーマをご紹介します。
社員が自由に書いてよいブログだとしても、「その記事の読者は企業が発信している情報として認識する」という点に注意が必要となります。

① コラム

コラムは何かに対する自分の考えを記載する記事です。
個人の考えとして投稿しても、企業ブログで発信する限り、読者は企業の考えとして受け止める可能性があるため、避けた方がよい種類の記事といえます。
(社長や役員等が企業としての考えを伝える場合を除きます)

#この記事自体がコラムなんじゃないか…という気がしてきましたが、その点はご容赦いただけると幸いです。当記事は、Webサイト担当としての経験を活かしたブログ記事投稿マニュアルを目指しています。

② レビュー

レビューはツールや製品などについて、自分の評価を伝える記事です。
上記の「試してみた」との違いは、”自分が試した事実を書く” か、”自分が試した感想を書く” かです。

③ 否定・批判

「○○を使うべきでない10の理由」などのように、何かを否定・批判する記事は、その対象によりますが、特定の企業やユーザーを批判することに繋がる可能性があります。

「注目度の高いテーマ」「よく検索されるキーワード」の調べ方

広告収入やコンテンツマーケティングが目的のブログでは、記事のアクセス数が重要な指標となりますが、多くの企業ブログでは、必ずしもSEOを意識して多くのアクセス数を得ようとする必要はありません。

それでも、せっかく記事を書くなら、多くの人が興味を持って見てくれる記事を書きたいですよね…?
そんな時に役立つツールをご紹介します。

Googleキーワードプランナー

Googleが提供する、Google広告 (旧Google Adwords) 利用者向けのツールです。
特定のキーワードについて、月間の検索ボリューム、関連キーワード、競合の多さなどを調べることができます。

広告出稿者向けのツールですが、SEO対策としても多く利用されています。
利用するためには、通常のGoogleアカウントだけではなく、Google広告のアカウント登録が必要となります。

関連キーワード調査ツール

GoogleやYahoo等で検索する際に、キーワードを入力すると表示されるキーワードの候補(サジェストキーワード)や、検索結果のページ下部に表示される「○○に関連する検索キーワード」の内容など、特定のキーワードに関連するキーワードを効率的に調べることができるツールです。

▼サジェストキーワードの例(Googleで「ブログ」と入力した場合)

▼検索結果に表示される関連キーワードの例(Googleで「ブログ」と検索した場合)

関連キーワード調査ツールは様々なものが提供されていますので、気になる方はお試しください。

おわりに

今回は社員ブログへ記事を投稿する際のテーマ決めについて、解説させていただきました。
少しでもブログ投稿のお役に立てれば幸いです。

次回は、タイトルや本文など、具体的な記事の書き方を解説予定です!