株主・投資家のみなさまへ [22期 第3四半期]

代表取締役社長
熊澤 修一
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代表取締役社長
熊澤 修一

平素は当社業務に格別のご支援ご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

当社企業グループ2010年3月期第3四半期決算がまとまりましたので、ご報告申し上げます。

 

11月半ば以降、案件の発生数や商談件数、受注状況において景気好転の「手ごたえ」は確実に感じております。しかしながら一方では、お客様からの価格低減要請は依然厳しく、体制縮小やIT投資の次年度への見送りといった傾向は継続しており、特にERP関連の需要は大きく落ち込みました。まさに情報サービス業界は生き残りをかけ、国際化、ビジネスモデルの転換、構造の変化を迫られている状況にございます。

大変厳しい経営環境でございますが、「自信とスピード」をテーマに「逆境こそ商機」と前向きに捉え、当第3四半期連結累計期間は3ケ年中期経営計画の基本方針【らしさの追求、エンドユーザーフォーカス、新規事業の確立】を軸に、既存の開発事業(アプリケーション開発、インフラ基盤開発、組み込み系開発)の磐石化、新ソリューションサービスメニューの開発、当社企業グループの連携を含む提案型営業態勢の強化等を推進してまいりました。また、収益性を改善するべく、事務管理コストの精査、プロジェクト管理の徹底、稼働率向上、オフショア化、時間外労働の削減に取り組んでまいりました。

 

顧客、ユーザー企業からの価格低減要請は当面継続すると思われますが、第4四半期に入り、引き合いや商談数は増加傾向にあり、企業の景況感の変化がIT投資の追い風になってきた証と捉えております。しかし、予測する経営環境を決して楽観視してはおりません。景気の見通しに明るさが見えてきたものの新政権下における国政の状況や経済政策、内需の低迷、デフレスパイラル、米国経済及び中国経済の動向等が、当社企業グループの顧客企業に対して、どのような影響を与えるか、注視していく必要がございます。

 

第4四半期は既存事業(アプリケーション開発、インフラ基盤開発、組み込み系開発)の磐石化を更に進展させるとともに、既存事業の強みを活かした総合提案型の営業を推進し、新規性と利便性に富んだソリューションサービスを展開してまいります。また、コスト構造の見直し、不採算プロジェクトの撲滅、稼働率の向上を重点施策とし、収益性の改善に取り組んでまいります。

 

ビジョンとして掲げております企業の「メインITソリューション・パートナー」として、お客様に密着した価値提供型のビジネスを展開し、当社企業グループ一丸となって「ワンストップ・ソリューション」を通して需要の掘り起こしを行っていく所存です。株主の皆様におかれましては、変わらぬご支援、ご高配を賜りますようお願い申し上げます。

 

2010年1月