株主・投資家のみなさまへ [27期 第3四半期]

株主のみなさまには日頃から格別のご支援をいただきまして、お礼申し上げます。

 

さて、当社企業グループの第27期 第3四半期(2014年4月1日~2014年12月31日)決算がまとまりましたので、ご報告いたします。当期決算の詳細につきましては、「2015年3月期 第3四半期 決算短信」をご覧下さい。

経営環境と業績

当第3四半期連結累計期間(2014年4月1日~12月31日)の経営環境は、政府および日本銀行の継続的な経済対策や金融政策を背景に、企業収益の改善や設備投資の持ち直しがみられるなど、緩やかな回復基調となりました。情報サービス産業においては、第3のプラットフォームといわれる「クラウド、モビリティ、ビッグデータ、ソーシャル技術」の拡大が企業の戦略的ICT投資に与える影響を強めており、当社の強みである3つのコア技術「基盤システム、アプリケーション、組込み」を最大限活かせる追い風の経営環境となっております。

 

クレスコグループでは、主力の金融分野や公共サービス分野の他、車載関連分野が好調に推移し、当第3四半期連結累計期間の業績は、前年比増収増益となりました。

ファイナンス計画

2014年11月12日の取締役会において、ドイツ銀行ロンドン支店を割当先とし、自己株式を活用した第三者割当による第1回~第3回新株予約権の発行および新株予約権買取契約(行使許可条項付・ターゲット・イシュー・プログラム「TIP・2014モデル」)の締結を決議行いました。クレスコグループは、「システムで未来を創る」を理念に、ワンストップ・ソリューションを実現する複合IT企業を目指しており、開発体制の強化、事業領域の拡大、新技術の研究開発など、今後の成長戦略を鑑み、当プログラムの導入を決定いたしました。

 

なお、第1回~第3回新株予約権の行使による手取概算額は、26億9,320万円となる予定です。

主な資金使途

  • M&Aおよび資本・業務提携
  • 研究開発費および知的財産権
  • 人員および体制強化・人材育成
  • その他、環境整備およびPR活動

2015年の見通し

日本経済は、好循環が更に進展すると見込まれており、国内企業のICT投資は、クラウドを中心に更に活性化すると考えております。クラウドやモバイル端末(スマートフォンやタブレットPC等)を利活用したシステムへの移行、ICTシステム基盤の統合・再構築、ビッグデータの分析と活用、ソーシャル・テクノロジーのビジネス活用など、第3のプラットフォームといわれる「クラウド、モビリティ、ビッグデータ、ソーシャル技術」に関連する市場の成長が、ウェアラブルテクノロジーや「モノのインターネット(Internet of Things:IoT)」と相まって加速すると予測しております。特にモビリティとソーシャル技術は、市場に大きなインパクトをもたらす分野になると考えており、「仕組み、仕掛け」を創り出すソフトウェア開発事業は、当面の成長が見込まれております。

今後の事業展開

クレスコグループがご提供するサービス分野は、 「クラウド、モビリティ、ビッグデータ、ソーシャル技術」といった第3のプラットフォームを概ね取り込めるポジションにあり、システムインテグレーターとして第3のプラットフォームに関する先端技術的な提案のみならず、エンドユーザー企業が戦略的IT投資を通して成長を実現できる現実的な提案を期待されております。

 

クレスコグループは時代に即したトレンドをしっかり取込んだソリューションの展開を通じて、多様化する顧客ニーズにスピーディな対応をし、BeaconやRFID、NFCなど近距離無線通信を応用したインテグレーションサービスにも積極的に取り組んでまいります。また、長年培ってまいりました技術と経験を活かして、顧客の環境変化をいち早く捉え、顧客のビジネスチャンスを支援する新規性と利便性を備えたサービスを開発するとともに、他社との共同研究やアライアンスビジネスも含めた事業を展開してまいります。

 

今後も、企業のメインITソリューションパートナーとして、お客様満足度No.1を目指し、みなさまからのご信頼とご期待にお応えしてまいります。なお一層のご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

2015年2月
代表取締役社長 根元 浩幸