株主・投資家のみなさまへ [34期 中間]

株主・投資家のみなさまには日頃から格別のご支援をいただき、心より御礼申し上げます。クレスコグループの第34期 第2四半期(2021年7月1日~9月30日)決算がまとまりましたので、ご報告申し上げます。

当期の経営方針と課題

当期は、2030年度に向けた10ヶ年の経営ビジョンの第1ステップとなる「中期経営計画2023(2021〜2023年度)」の初年度です。コアビジネス領域(ITサービス)をより強固にするための「基本戦略」と、デジタルソリューション事業を核とする新たなビジネスの柱を生み出す「重点戦略」の実行を通じて、業績目標の達成はもとより、機動的な経営基盤の確立と人間中心経営の実践に励み、企業価値を一層高めるべく、事業を展開しています。
クレスコグループは、「CRESCO Group Ambition 2030」と中期経営計画を柱とし、2030年に向けて「最高のテクノロジーと絆で“わくわくする未来”を創造」する企業グループを目指します。

当期の課題

  • 新規顧客の獲得およびお客様とのリレーションシップの強化
  • デジタルソリューションビジネスの拡大と新技術の研究・開発
  • M&A・アライアンスの推進とグループ企業に対する管理の強化
  • 人材採用と育成環境の拡充
  • DX推進と機動的経営の実現
  • 健康経営の推進
  • 働き方改革の推進と健全な労働環境づくり
  • 品質の強化
  • 生産性の追求
  • 開発に従事する人材の確保と体制強化
  • ダイバーシティへの取り組み
  • コーポレート・ガバナンスの推進
  • 事業ポートフォリオの最適化と柔軟な組織経営

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当中間期の経営環境と業績

当中間期の経営環境は、新型コロナウイルス禍が継続する中、幅広い業界・業種で景況感が改善し、企業のIT戦略遂行は、デジタル変革(DX)を核として加速しました。また、2020年度のIT投資抑制の反動も受注を後押しし、当中間期の業績は、増収増益となりました。
クレスコグループでは、環境の変化に即した顧客ポートフォリオおよび事業体制の見直しや、既存顧客を中心とした受注量の確保、先端技術(AI・クラウド等)を取り込んだ新規事業・サービスの開発に注力するとともに、社内DXの推進(テレワーク体制の強化、オンラインコミュニケーションツールの活用、デジタルマーケティングの強化)、オフィススペースの最適化など、攻めの施策を継続的に実施しています。また、2021年7月1日に「株式会社OEC」を連結子会社化し、今後もさらなる需要が見込まれる各種製品向けの組み込み型ソフトウェアの拡大を図っております。

当期の見通し

新型コロナウイルス禍の収束は、依然難しい状況にあり、当期の経営環境の見通しは、ワクチン接種の進捗状況と第6波の発生懸念に左右される面があることは否めませんが、「影響は限定的」と判断しています。
国内外でのワクチン接種の進展や感染者数のピークアウトなどを受け、9月末に緊急事態宣言やまん延防止重点措置が全面解除されました。活動制限の緩和により、経済活動の正常化に向けた動きが活発になっています。IT投資動向の先行きも、経済活動における制約緩和や景況感への期待を反映し、明るい見通しです。ニューノーマル(新常態)への対応ニーズ増大を背景に、新たな事業価値の創出や競争力強化、イノベーション(技術革新)を実現する「デジタル変革」は、今後もさらに加速すると予測しています。
クレスコグループは、高度化、多様化、複雑化するお客様のニーズを積極的に取り込み、そして、自らも競争優位性を確保するイノベーションを実現し、社会の発展に貢献する所存です。また、長年培ってきたコア技術と経験を活かし、グループ間の協業や他社とのアライアンスを積極的に展開して、お客様の「デジタル変革」をリードする新規性と利便性を備えたITサービスおよびデジタルソリューションを提供いたします。

2021年11月
代表取締役 社長執行役員 根元 浩幸