株主・投資家のみなさまへ [29期 第1四半期]

株主のみなさまには、平素より格別のご支援をいただき、厚く御礼申し上げます。
さて、当社企業グループの第29期 第1四半期(2016年4月1日~2016年6月30日)決算がまとまりましたので、ご報告申し上げます。当期決算の詳細につきましては、「2017年3月期 第1四半期 決算短信」をご覧下さい。

当第1四半期の経営環境は、熊本地震やイギリスのEU離脱問題、為替の動向など、国内外からの悪材料が相次ぎ、先行きの不透明感から、企業の投資が慎重姿勢に転じるなど下振れリスクが増加しました。このような経営環境の中、競争力に直結するイノベーションを志向する企業の戦略的なIT投資の勢いは、デジタル革命の潮流が後押しする形となり、当社企業グループの当第1四半期連結累計期間の業績は、前年比増収増益となりました。

 

IT投資の領域では、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ、ソーシャル技術)、AI(人工知能)、ロボティクス、IoT、セキュリティへの関心が高まっております。特に、クラウドとモビリティに関する領域は、パブリッククラウドやモバイル端末(スマートフォンやタブレットPCなど)の普及を背景に、導入する企業が増えており、幅広い事業領域を有する当社企業グループにとって、優位性を発揮できる機会と捉えております。

 

当社企業グループといたしましては、受注量の維持・拡大及び市場の変化に対応したサービスの開発、先端技術の取込みに的確かつスピーディに対応すべく、開発体制の強化(人材の確保、育成等)、品質管理、グループ間連携に注力するともに、先端技術の研究(特に、AI、ロボティクス、IoT)、新規事業の創出、各種サービス・ソリューションの拡販等に努めてまいりました。また、今後の事業展開及び事業の効率性向上を見据えた大幅な組織再編ならびに子会社の統合(※)を実施した他、コーポレートガバナンスの強化と経営幹部の育成及び競争力の強化を目的とした執行役員制度の導入を行いました。

 

今後も、企業のメインITソリューションパートナーとして、お客様満足度No.1を目指し、みなさまからのご信頼とご期待にお応えしてまいります。なお一層のご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

(※)子会社の統合
2016年4月1日付をもって、クレスコグループにおけるERP事業の更なる成長を企図し、子会社の「クレスコ・イー・ソリューション」と「エス・アイ・サービス」を統合いたしました。事業の一元化を通して、お客様基盤を拡大するとともに、抜本的な効率化と事業改革のスピード化を実現し、企業価値の更なる向上に資するものと考えております。

 

2016年8月
代表取締役社長 執行役員 根元 浩幸