当社は、名古屋大学 大学院情報学研究科 附属組込みシステム研究センター（以下、NCES）との組込みセキュリティの技術および脆弱性攻撃の評価に関する共同研究を、2021年12月から開始いたしました。

情報システムを取り巻く環境は、様々なシステムや機器との連携により高度化されています。このことは、組込みシステムにおいても例外ではなく、機器等の無線通信によるソフトウェアアップデートや、自動車・スマートフォンのような情報機器と連携するシステムとの通信では、外部ネットワークの活用が不可欠になっております。

しかし、外部ネットワークを活用した『脅威』に関する情報セキュリティの有識者は不足しております。有識者を増やすための育成の場や、これまでに発生した問題と対策を情報共有し、相互に知識を増やす場も、現状、国内では多くはありません。

本研究では、NCES倉地 亮 特任准教授、NCES 高田 光隆 研究員と共同で、セキュリティ技術の最新動向を収集し、それらを基に、外部ネットワーク活用時の『脅威』を想定した仮想環境を構築し、脆弱性攻撃に対するセキュリティの研究を行います。

この研究を通じて、情報セキュリティの有識者の育成および技術の向上を実現し、今後予測される顧客ニーズの高まりに対するエンジニア不足の解消に資する所存です。

当社はこれからも、組込み技術に関する最新動向を把握し、技術力を向上し続けることで、安心・安全なソフトウェア開発をリードしてまいります。